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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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132/225

 雪が溶けて土と緑が顔を覗かせて春が来たのだ。


 季節が変わっても僕達は変わらず遊びにお菓子作りに冒険に精を出す。


 チョコもころころして、雪舟もソリを引いているし、鮭ノ介もお昼寝は炭の上だ。


 ジャンとランも学校が始まり僕も教会で学ぶ為に準備をする。


 皆と会うのも久し振りだ。


「みんな!おはよう」


「デコ!おはよう」


「ドナ、イチゴは?」


「仕事が忙しいみたいだよ。私もこれから仕事なんだよね」


「え!僕一人?」


 皆と勉強したかったが仕方ないと何を学ぼうか考える。


 教室も少ないのは今日が休み明けの初日だからか、図書室で読みかけの本を読む事にした。


 紅の海賊団がお宝を探しに航海に出る話の本で、海というのは途轍もなく大きくて海の底には海賊船がお宝と共に沈んでいる。


 それと未知なる場所にはお宝が沢山あるらしく、僕も船で海を進んでみたい。


 読書を終えて家に帰る事にした。


 昼食を食べてぼーっとしていると、雪舟が暇そうにしている僕を見て乗れと合図してくる。


 雪舟が引くソリに乗った事はないが、僕が乗って大丈夫だろうか?


 ざー!直ぐに杞憂だと分かると何時もの速さで進んで行く。


 下から見上げる風景も良いもので、土の上を進みながら大きな音を立てている。


 街の人達は慣れているせいか音が聞こえると道を開けてくれて、まるで僕が王様になったような感覚を味わいながら商業組合に着いた。


 僕はソリに乗ったまま商業組合に入り、受付で組合長は外出してると言われ冒険者組合に向う。


 そのまま冒険者組合にも入ると冒険者達が騒がしくしていたが、僕を見ると静まり返った。


「ちびがソリに乗って来たぞ」


「なんて奴だ!何様のつもりだ」


「王様になったつもりだろうな」


 雪舟は冒険者達を横目にソリを引いて行く。


 とんとん!


「入れ」


「こんにちは」


「何だ、デコも一緒か」


「はい」


「皆でお菓子食べるよ」


「ありがとうございます」


 二人の組合長が準備をして机に五人分のお菓子とお茶が用意された。


 あれ?一人分多いよね?


 皆が席に着くと何処からともなく鳥が飛んで来てお菓子を見詰めていると、商業組合長の合図でお菓子を食べ始める。


「この鳥は?」


「魔鳥のピヨだよ」


 冒険者組合長も自慢げに答える。


「任務から帰って来たんだ」


「任務?」


「そうだ!ミドリの為に玉露を持って来てもらったんだ」


「ぴよが運んできたんですか?」


「いや、ぴよが手紙を渡して私の家族が持って来たんだ」


「家族ですか?」


「今、アスレチックパークに来ている筈だ」


「え?迎えに行かないんですか?」


「ぴよがお菓子が先だと言うからな」


「喋るんですか!」


「いや、私もお菓子が食べたいからな」


「お菓子が先だよね」


「…」

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