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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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114/223

追跡

 まだ孤児院には帰って居ないだろう。


 最近は冒険者の怪我の話は聞かないので教会には居ない。


 依頼を終わらせたんだ、遊びたいに決まってる。


 だとしたら山にいる筈。


 ミドリ…無事でいてくれ。




「雪舟、おかえりなさい。口の周りがチョコレートまみれだわ!綺麗にしないとね」


「あら?また出掛けるのね。気を付けて行ってらっしゃい」




 山には居なかったか、もしかしてトレントの処では。


 どん!


「ミドリ!」


「なんだ?いきなり?」


「ミドリ、いや雪舟を見なかったか?」


「見てねえぞ」


 どん!


「なんなんだ?」




「行くぞ!」


 しゅごー!


 ざざー!


「やっぱりソリは楽しいな!雪舟、競争しねぇか?」


「よし、今度は負けねぇぞ」


 しゅごごごごごー!




「ミドリ、何処に居るんだ?教会に行ってみるか。ミドリ!ミドリ!ミドリ!」




 とんとん。


「入れ」


「雪舟か、丁度さつま芋が焼けたぞ、食っていけ」




 何処にもいない、もう孤児院に帰ったか。


「雪舟は居るだろうか」


「雪舟なら出掛けてますよ」


「そうか」


「少し休んで行きませんか?もう少しで帰ってくると思いますよ」


「済まないな、少し休ませて貰おう」


 はぁ、ミドリは何処に行ってしまったのか。


 院長の話声が聞こえる、誰かいるのだろうか?


「お菓子と紅茶です」


「誰か来ているのか?私の事は気に掛けなくていい」


「いえ、迷い込んだ子にお菓子と紅茶を出していただけです」


「そうか、面倒見が良いのだな」


「ここは孤児院ですからね」




「雪舟、おかえりなさい」


 がたん!


 私は雪舟と聞いて慌てて椅子から立ち上がった。


「雪舟、待っていたぞ!ミドリは何処だ!」


 そう言ってソリを見てミドリを探すが何処にも居ないので私は崩れ落ち床に座り込んでしまった。


「大丈夫ですか?」


「ミドリ…」




 うーん、うーん。


 はっ!


 気付くと寝床に寝かされていた。


 ミドリを探しに行かなければ、きっと一人で寂しい思いをしてる筈だと部屋を出ると元気な声を掛けられる。


「おはようございます!もうすぐ朝食が出来ますので」


「悪いが食べている場合ではないのだ!一刻も早くミドリを探しに行かなければならない」


「人探しですか?それなら尚更しっかり朝食を食べて探しに行かないといけませんね」


 確かにデコのいう事にも一理ある。


「分かった」


「僕も人探しを手伝います」


 朝食が机に並ぶが随分と大量の料理だ。


 院長、デコ、ラン、ジャンそれに…


「あっ、紹介が遅れました」

「チョコに雪舟に鮭ノ介にナエです」


 チョコ…確か私が食べようとした虫に似てるな。


 雪舟…もう友達だな。


 鮭ノ介…魚に見えるが芋の煮付けを食べている。


 ナエ…野菜たっぷりの汁に浸かっている。


「ミドリーーー!!!」

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