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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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警戒

とんとん。


「入るぞ」


何やら皿に盛り付けられたお菓子を手に取り、陽の光に当てて入念に調べているようだ。


「お前は何をしているんだ」


「お兄が作ったチョコレートラングドシャが安全なお菓子かどうか調べているの」


私が犯人探しを終えて組合長室に戻った時には既に倒れていた。


あれほど毒だから食べるなと言ったのに、お菓子に目が眩み食べてしまったのだ。


鑑定の結果は毒物では無かったのだがな。


[鑑定結果]

しおチョコレートラングドシャ (食用)

砂糖の代わりに毒と思うくらい塩が入った幻のお菓子。

人族が食べるには覚悟が必要。

製作難易度S。


私は皿に盛られたお菓子を取り一口食べる。


「うまい!」


急いでお茶を淹れる。


ずずずずず「はぁー」


冒険者組合と訓練場の目処はたったが、

木の苗を植えてくれと条件を付けられた。




それだけだが材料にトレントの枝を使うのに何故、木の苗を植える必要がある?


トレントの枝など幾らでも伸びてくるだろうに、何を考えているのやら。


「お姉様、危険は無いみたいだよ?」


「あぁ」




商業組合の一室ではスノーボードとソリの滑り方の講義を行っていた。


ソリでの怪我人が多発した事を受けて、安心安全に楽しんで貰う為にジャンが講師となって指導していた。


そして山に行き講習も行っている。


「では雪山のこぶを滑ってみます」


しゅー、ざっ、ざっ、ざっ、ざっ。


しゅー、しゅばー!ざざー。


ジャンはソリの上に立ち紐を掴んでこぶを避けるように右左と旋回して滑り、最後は雪山のこぶで飛んで回転して綺麗に着地した。


「すげぇ!」


生徒達は声を上げていて、そして先生と同じように滑り出す。


上手く旋回出来ずそのまま真っ直ぐこぶに突っ込み飛び上がるが、ソリは何処に飛んで行ってしまい、そのまま地面に叩き付けられる。


どん!


倒れていたが直ぐ立ち上がるとまた元気に滑り出した。


倒れても倒れても立ち上がり滑り出す。


ジャンが教えたのは受け身の取り方と身体強化魔法の使い方だ。


元々身体能力が高い生徒達は直ぐに覚えて怪我する事は無くなった。




「遂にここともおさらばだな」


「あぁ、少し寂しいぜ」


「ここでやった事といえばお菓子を作った事ぐらいだがな」


「俺はソリの講習を受けたぜ」


「ラン先生にお菓子作りで勝てる奴はいねぇよな」


「ジャン先生だって飛んで回転して見事に着地するんだからな」


「また習いに行こうぜ」

「また習いに行こうぜ」




これで苗を植えれば終わりだな。


冒険者組合と訓練場が合わさった複合施設で飲食は勿論、装備品の売買や宿泊も可能で巨大な建物が完成した。


トレントの枝で出来ていて耐久性も問題ない。


明日は完成披露会を大々的に行う事になっている。


私も気合いを入れて準備するとしよう。

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