想像した以上の
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
生々しい恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
男性の心理はまじ分からんので、多めに見てください。
付き合ってる奴がいて、其奴のこと思い浮かべながら一人遊びに興じるのが日課だった。限界まで持ち上げられて、落とされる瞬間の悦楽は筆舌に尽くし難く。けれどもやはり、最後にはむなしさと罪悪感だけが心を満たす。
あぁけれどもつい最近は、彼奴のことを浮かべても一人遊びする事が出来なくなった。
「最近機嫌悪いね」
其奴は世間話でも持ちかける様にそう問い掛けた。声に湿度は無い。寧ろちょっと揶揄っている様にも感じる。
「うっせーな。寝不足なんだよ」
誰よりも素肌に触れていたいのに、温かさを感じていたいのに、艶の全てを知っていたいのに、ただの玩具の様に扱う事への罪悪感が先に来る。先に来るから良がれない。夢中になれない。
そんな此方の心情も知らないて、彼奴はまた夢見るように提案する。
「久し振りに家にくる? 膝枕してあげるよ。頭、沢山撫でてあげる」
「……っ」
多分善意十割でそう言ってる。『冷たい布団じゃなくて、人肌があればきっと眠れるよ』ぐらいのノリで言っている。その無垢な誘いだからこそ、こちらはたじたじになる。
それでも、一人で虚しく欲を弄ぶよりはずっと、遥かにマシに思えた。
「世話になるわ……」
「喜んで」
久方振りに訪れた女の部屋で、彼奴は脚を伸ばす。肉付きの良い腿を軽く叩いて頭を乗せるように誘ってくる。誘いに乗っておいてなんだが、勘弁してくれ……。
顔を覆って項垂れる。果たして俺の明日はどっちなのだろう。だが女のさびしげな声が現実に引き戻す。
「私からの膝枕は嫌だった?」
さっさと腹括ろう。其れから手を出されても、一切の文句は言わせないように、文句を言われたら口塞ごう。よし、それで行こう。
顔を見られないように、俯きながら腿の上に頭部を乗せた。女特有のふわふわとした甘い香り、そして柔らかな肉の感触。想像していた以上だった。一人で慰めている時の比じゃないくらいに。
ふと、髪の流れが変わる。撫でられているのだと知った。此方の不埒な想像を知りもしない此奴は、ただ指先だけそっと俺を愛玩する。
「可愛いね。とってもとっても可愛いね。
君は知らないかも知れないけど、ずっとこうしてあげたかった。きっと可愛いんだろうなと思って寝る前に想像してた。でも想像よりもずっと良い……」
無垢なやつ。何も知らない奴。此方はそれ以上の事を想像していたわ。でもそれくらい物にしたい。……俺だけが全てを知ってたい。
その晩、ただ真っ白だった彼奴を真っ赤に染めた。
以下何でも許せる方向け。
個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。
なんでも聞いた話によると、
男の人というものは、本気で好きになった相手の事を考えながら、一人遊び出来ないそうで。
( ˙꒳˙) 何故?
と思って出来た話。だからこれは私の想像です。
罪悪感と虚しさからかと思うんですよ。
でも其の山を超えると、抱きたくて仕方が無くなるとも聞きました。
だから最後の言葉が『全て知っていたい』なんです。
最後の一文は皆様のご想像にお任せします。
色って色んな表現が出来るので好きです。