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俺が聖女で勇者が幼馴染で  作者: 鳩胸 ぽっぽ
オルフェリート王国召喚編
30/103

襲来

 勇者祭本番がやってきた。

 俺は聖女の服に着替え、へきるは勇者の服に着替える。剣を腰に携帯し、俺はロザリオを首にぶら下げて、勇者の顔を見たがる人たちの前に姿を現そうとした時だった。

 息を切らした騎士がやってきたのだった。


「た、大変です国王様!」

「どうした?」

「何者かが剣を持ち、暴れております!」

「なんだと!? エルゴとシャルドネを向かわせて対処させよ!」

「それなのですが、すでに二人とも交戦し重傷を負い……」


 そういう報告があり、国王は渋い顔をしていた。

 エルゴさんとシャルさんが重傷を負い負けた……? ただものじゃない気がするな。国王様もそれはわかってしまったらしく、どうすればいいか決めあぐねているようだ。

 へきるは剣を握りしめる。


「じゃ、私たちでやろうよ、ひよくん」

「俺らで?」

「エルゴさんたちが蒔けるような相手なんでしょ。エルゴさんたちはこの国で一番強い人たちじゃん? その人たちが負けるような相手って私たちの出番でしょ」

「そうだけどよ……」


 だがしかしだ……。

 いや、この際四の五の言ってちゃダメか。今も暴れてるんだもんな。


「よし、いくぞ!」

「うん!」


 へきると俺は騎士の人たちに案内をさせ、現場へと向かうのだった。

 現場では返り血にまみれた男と、魔法をうって町を破壊している女の人が立っている。そして、現場には壬午と宇和島、文吾とみつの姿もいて、4人とも血を流して倒れていた。

 へきるは4人を見て、手が震えている。


「壬午くん……みーちゃん……。文吾くん……みつちゃん」

「いやぁ、驚いた。まだ異世界から勇者呼ばれてるんだな。まぁ、でも雑魚かったけどな」

「そうね。あんたほどのスキル持ってないから負けてるのよ」

「だな! 俺って恵まれたわー!」


 こちらには視線を向けず談笑している二人。

 へきるは剣を握りしめ、向かっていったのだった。


「お、新たな勇者登場ってか? どうせこいつもスキルだよりだ。俺に攻撃はできねえよ!」


 へきるは思い切り剣の峰でぶったたいたのだった。

 

「えっ!?」

「よくも二人を……ひよくん! 4人の回復!」

「わかってる!」


 俺は回復魔法をかけようとすると、俺に魔法が飛んできたのだった。

 魔法を防ぐ。が、結構強い魔力が込められていて、防ぎきれなかった。あの女の魔法か。結構洗練されてる気がする。

 

「あまり時間はかけられないな……」

「あら、時間かからないつもりでいるの? めでたい頭してるじゃない」


 煽ってくる黒髪の女。

 誰だこいつらは。この世界の人にしては珍しい髪色してるな。いや……考えても仕方ねえ。そういう余裕は今のこいつらにはない。

 早く倒して……いや、倒させてくれるのか?

 倒したところでこの魔法だ、すぐに出てくる。となると殺したほうが……いやでもな。


「……躊躇してられないか」


 俺は結構な魔力を手のひらに集める。

 その瞬間、女の顔色が変わった。


「なんつー魔力……! 本当にこいつ聖女か?」

「あっちの黒髪もろとも貫いてやる!」


 俺は雷魔法を放った。

 女は防ごうとしていたが、防ぎきれず体が黒く焦げる。一方、あっちの男は女がやられたことに見向きこそしたが、俺の雷は当たらなかった。

 当たる前に霧散して消えたのだった。


「なるほど、そういうスキルか……。へきるの攻撃は当たってたから察するに……魔法を防ぐスキルってとこかな」

「ちっ……あんまり情報与えてねえのに……」

「回復」

「なっ……あんな馬鹿みたいな魔力の魔法をうっても回復魔法使えるのか!?」

「よそ見してる暇あるの?」


 へきるは剣を思いきり振り切った。

 なんつー身体能力……ってかへきるってなんかすごい身体能力高いよな……。


 ……ん?









主人公が強すぎてすぐに退場しちゃった……

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