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幻想奇譚

雨音と暴風雨

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

初心に戻って雨の日ネタです。

似たような言い回しが目立ちますね。渡なんで。


雨の日のお出かけ、と言うのは少し不思議な気持ちが致します。人の波も、街並みも何だか変わって見えるのです。何時もは沢山の方々が行き交うのに、今は疎ら。壁もしっとりと水を吸い上げて、潤いを増しているようです。さて、そんな特別な日には特別な場所へ。あまり訪れた事がない場所へと向かいましょうか。

私はとある駅の改札を抜けて、出口へ向かう途中でした。列車の発車と停車を繰り返すそこは、常に強風が吹き荒れておりました。はい。立っているのもやっとな程。そしてそれに混ざって外から雨粒達が全身を抱き締めにかかるのです。どうにも本日お会いする神様のような出口で御座いました。

そんな小さな困難を乗り越えて、お社に。下町の風情漂う瓦屋根と、古い木造の香りを肺に一杯に溜めながら、細道へ。どうしてもこの道を間違えて、何時も正門からは入る事は叶いませんでした。しかし今日は間違えた道へと進む際に、看板一つ。も一つ先の信号だと教えて下さいました。とても幸運な様です。きっと先程の暴風雨が厄落としになったのでしょう。

人目を引き付けて止まない真っ赤な鳥居。青銅の灯篭が左右に仁王立ちしております。軽く会釈して境内へ。以前は目の覚める様な赤紫の花々が咲き誇り、参拝にいらっしゃった方々を虜にしておりました。しかし今は一足早かった様です。一つとして咲いておりません。どうやら今少し開花には早かったようです。

少し残念に思いながら、立派な燈籠橋を渡りかけた時です。錦鯉が侍る池にすっと目を向けました。幾度となく、終わりなく広がる波紋。降り注ぐ、しとしととした優しい雨。視覚も、聴覚も、この世界に囚われた様に動けません。

ふと我に返り、橋を渡り終えると神楽殿の麓で鳩達が身を丸めて雨止みを待っておりました。気紛れに境内を歩む姿は無く、ただこの濡れた世界を内側から眺める様に。

……此処の世界は春の赤紫、秋の赤と黄それこそが四季折々の醍醐味であると思っておりました。けれども耳を澄ませば見える世界はこんなにも広い。

耳を打ち付ける断続的な雨音も、人の営みを真似たような生き物も。私の心を安らがせるには過ぎた世界で御座います。油断をすると、そろそろと長椅子に腰掛けて眠ってしまいそうな程。

そう、くらくらしておりますと、ぶっきらぼうな男性のお声が。

――態々、態々俺が道を示してやったんだ。

――えぇ。存じておりますよ。

あの看板。何時もは目に入れた事も無かったのに……。今日は気紛れにも優しくして下さった様です。その事に深き感謝を。やはりあの暴風雨は貴方様だったのですね。

――……別に今日、花を見なくても良いだろ。

――また参りますよ。

――ふん。

普段は揶揄う事で誤魔化しておりますが、今は不器用な優しさに触れられた気がします。

下町が好きです。という訳でとある下町がテーマです。

所々にヒントが散りばめられてます。


雨の日って濡れなきゃ最高なんですよね。

雨音聞くのは好きですし、落ち着きますので。

人も少ないので、別世界に迷い込んだ気がしなくもない。

そんな話です。


此処に登場した最後の台詞の方、奥さんが渡みたいな方なので。一発目からツンデレのデレな気が。

思い通りに事が進まないから、照れ隠しが良く分かりそう。

栞(お名前お借りします!! の主人公です)相手には、突然現れてニヤニヤしながら、『やーいやーい』って頬っぺた抓って怒られそうな。

想定通りの反応だから、余計いじめてそうな。

でも単純に接し方が分からないから、こうなってそうな。

結局、ツンデレに行き着きそうな。

『何するんですか!! 位が高いからって、いじめて良い訳ないですよ!!』

『いいじゃねぇか。チビなお前に相応しい』

って仲良く喧嘩して欲しいです。


人生、六割とってりゃ何とかなる。八割とりゃ上出来、百点とったら死んじまう。

という軽〜いノリで生きてます。

おいおいそんな話も。書きたいだけです。はい。

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