#肆:ふぅ……
少しだけ、時間が戻ってます。
(順番間違ったかもしれない)
よくありそうな"中世風の異世界"あるあるー!
そもそもナーロッパ世界だけじゃなく、中世ヨー〇ッパ世界でもあるある?
人類の歴史の中で、最も考慮しなければならない課題とでもいうのだろうか?
その人類の大いなる課題に、いや、その問題を直視せざる得なかった。
部屋の隅に置かれたクソ壺と寝台が一緒の部屋?牢?になっているという事を!
蓋を開けずともわかります。そういう処理用のスライムとかの代物は存在し無いと。
なにしろ、このクサさは、道中の過程においても荷室でかぐわされておりましたので。
前世の中世欧州だと、中身を路上にポイッとかされてたのが実際にあったとか何とか。
それが本当ならば、衛生観念の"え"の字分も、クソほどに微塵もありゃぁしません。
そりゃぁペストとかパンデミックおこしますわ。
というか、この状況、まさか、この異世界でも同じなのかい?
実家の方の王都じゃそんな事なかったのに……
国が違えば文化も違うというし、まさか、この国では垂れ流す事なんですか?
記憶を掘り返せば、そういえば道中も垂れ流……
つまりは、そういう事なんか?大丈夫なの?この"聖神国"……?
何か、首都みたいなとこ行きたく無くなってきたわ……
そもそも、今世の実家でも"もよおす"場所は屋外になってるぐらいです。
衛生観念的に言えば、ここより幾分よりも十二分すぎるぐらいマシです。
もちろん、秘密基地にも徹底してます。
お手洗いなんて水洗にしたぐらいで、住み込む形になった元・豚鬼さまさん達という技術班任命した人?獣?魔物?……まぁいいや、そういう方達に、色々と驚かれたり構造とか聞かれまくったけど。
あと、排泄物らは肥料としても、発酵を十分しっかりきっちりしてやれば、立派に役にたつんですよ?
今世が農家なのをなめんな。
あ、そうそう、出立前の最後の肥料作りをやってた時、"異世界ファンタジーあるある?が本当にできるのか?"と思い立った。
実験的に堆肥に藁やら骨粉やら魔境産の鉱物をぶっこんで、大きく育てよ~と、"えいやっ!とりゃさ!おいやっさ!"と、ファンタジー力を込めて撹拌してたら、白い塊が湧き出てきたときには"アッ、ヤッベェ"って思いました。
……"まだだ、まだ違うかもしれない!"と、削った粉を木片に着けて燃やしてみた。
ピンクから紫色みたいな感じで──
──察した。
いや、"まだだ、まだわからんぞ!"と、さらに念のためにと、そいつを秘密基地を作るときに取れた黄色い粉と、木炭の粉とを一緒に混ぜ混ぜして、導線作って着火して退避した後、けたたましい爆発音と白煙が出た事を確認した時、現実を知った。
"そっかー、この世界でも、黒い粉ができるのかー"と。
これは、よくある剣と魔法だけの中世風異世界観を、崩壊させる材料だね!(テヘペロ)と思ったね。
まぁ、妖怪"首おいてけ"世界だと、これはこれでアリだったとは思うし、そもそも、前世の歴史においても、たしか紀元前からあった……はず?
今いる異世界では、そんな世界観じゃないし、どうしたもんかねぇと、考えましたよ。
そして、考えに考えて出した結論といえば"あっても問題なさそうだわ"という事になり申した。
えっ?なんでって?
たとえば、こういうのから発想するとすれば"銃"があると思います。
けれど、そんな道具より、そこらの石を身体強化でぶん投げた方が、早くてお手軽なのでいりません。
えっ?投擲が下手な人も使えるって?
ぶっちゃけ、似たようなものを木板なりのガイドレールに沿って魔法で石なり射出した方が早いですが、ぶっちゃけ、魔法そのものをぶっぱした方がお手軽で早いです。
弾だって、最悪そこらの石でいいし、何なら、金属の塊という手もあります。
つーか、うちの村の猟師とか討伐班の人ら弓つかわんのよね。
なんせ、獣だと魔法で強化した肉体で、金属製の……投槍?投矢?投杭?を、やり投げ選手の様に投擲しては仕留めるんですよね。
ただ、深淵層とかにいる大型魔蟲とかだと、魔力的な何か?が邪魔してくる。
物理法則すら一切無視してる奴ら(あの体躯で、空中に浮いてたりする不思議理論の塊)は、寸勁とか浸透勁とか、物理的な攻撃は内部に直接に響くのやらないと効果がいまいちというか、どうも表層で物理法則が捻じ曲げられてる?な感じで身体に届くことがない。
けれど、魔法系はすんなり通って"上手に焼けたり"と、よくわからん存在がいっぱいいるのが、あの森。
だから、銃とか作ったとしても、強い相手にはダメージソースにならない場合があるんじゃないかな。
なお、うちの兄者たちは、その理不尽すら無視する筆頭かもしれない。
深淵部の魔蟲相手に、剣術スキーな上の兄者は、剣にバカほど魔力まとわせて力任せにぶつ切りにする。
下の兄者はライトなセーバー風の魔法剣?(魔力節約?)みたいなので、移動している相手の"節の部分"を的確かつ綺麗に"全部"切断したりで仕留める。
つーかさ、お隣さんや幼馴染の遠足先に深淵部を選ぶなや。
かっこいいとこ見せつけたかっただけやろ。それ。
確かに、神秘的な泉とか、滝つぼとかあるけどさ!到着したら、そこで普通に遊んでるだけとかどうなんだよ!
心配で見にいった自分、空気に徹するの辛かったんやぞ?
この二人、一体何なの?
オトン見習えよ、襲い掛かってくる魔蟲を、無駄な動き無く急所ひと突きで仕留めて、平然な顔してるんやぞ?
それに、浸透系の武技教えてくれた師匠のオカンも出来そうだし……
うちの一家、やっぱ脳筋一家だったわ……あるぇ…‥・
とまぁ、そんな脱線したお話は置いておいて、物理的な面にのみ効果が表れる対象でないかぎり、銃や砲などの鉛弾なんてあんま役にたたないかと。
そうそう、黒い粉の爆発音から興味をそそられて集まった輩たちに"そういうの開発しても無駄だよ、無駄"って説明した後に、"ま、代わりに魔力込めた魔石を打ち出す方法があるかも?"とか言ったら、元豚鬼くんさん達が"その手があったか!"という顔をして、開発研究室に籠もちゃったけどサ……
いや、その君たち?新たな堆肥開発してくれてるんじゃなかったの?
えっ?副産物だから、利用しないともったいない?
まぁ、そうね……確かにもったいないよね……
なら、黄色い粉もあるし、その粉とクソ産の白い塊を混ぜ混ぜして、火で焙煎するようにして、出てきた煙を集め……あ、これ、もっとヤバイから止めておこう。
・・・
・・
・
うーん、なんだこの……クソから広がる"異世界ファンタジー崩壊論"。
それに、どれだけクソは偉大なのかという、クソ理論全開で話がすすめれるとか、どんだけだよ。
さてはて、目の前に広がっている誘惑の誘いに負けないために、クソ壺の状況から話を飛躍させていったクソ理論はいったん置いておいて……と。
うん、気にはなっていた同居人には声をかけるべきなのだろうとは思いますが……
というかね、ちょっとテンションを別の方向で爆発しておかなければならかったわけで。
なにしろ、青い肌をさらけ出すような、そんなケシカラン服装の女性と同室なんですよ?
他でテンションを爆上げして、気を落ち着かせる必要があるわけなんですよ
まったくもって、けしからん!けしからんぞ!!
………
……
…
ふぅ……
クソふぁんたじーを書いてみたかっただけ。