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ブックマークしてる人はいないけど、更新します。

なんせこちらは趣味なんでね…。


今回の出張では僕の立ち位置は少々複雑になる。

それは僕が公的ギルド所属の『冒険者』としてではなく、私設ギルド所属の『エージェント』として仕事をするからだ。


ここで、この世界の『ギルド』について説明しよう。

この世界の『ギルド』には国が運営する公的ギルドと、大商人や貴族が経営母体の私設ギルド、通称『クラン』が存在する。


僕が普段、冒険者として活動している時に使っている資格は公的ギルドに所属して得た資格で、これは国内での活動に特化している資格だ。


だが、『クラン』と言われる私設ギルドは少し特殊で、そのほとんどが経営母体の商人や貴族の私的な仕事(商隊の護衛とか、貴族の私的戦力)などを請け負っている冒険者の組織だ。そして、『クラン』に所属している冒険者は、公的ギルドに所属している冒険者と区別する為に『エージェント』と呼称している。


ただ、一部の『クラン』は各国に事務所を置き、その国の公的ギルドが取り扱わないような仕事を請け負って、ボランティア活動ような事をしている。


僕の転職先『神代カンパニー』も、こちらの世界では『クラン』として活動しているが事務所の様な施設は置かず、この世界のあちこちにいる社員が各々冒険者活動をしつつ各地を巡り、困り事を調査解決して回っているのだ。

まあ、神様がトップの会社だから、ボランティア活動に力を入れるのも当たり前って事なのだろう。

てか、この手のボランティア活動は勇者さまの担当のはずだったんだけど…。

その勇者さまがポンコツ社員だから……。


んで、ついでに言うと今回の仕事は、とある営業課の社員が見つけてきた仕事なのだそうだ。うちの会社は営業活動にも力を入れてますよ。




ヒンソナ村に到着した時に出迎えてくれたのは、村の衛兵のライドさん。


「あんたが『カミシロ・カンパニー』のエージェントか?」


「遅くなってすみません。『カミシロ・カンパニー』のエージェントでタクヤと申します」


自己紹介をしながら社員証をライドさんに確認してもらう。


「村長が待っている。案内するからついてこい」


少々ぶっきらぼうにライドさんは村長宅に歩き出した。

ヒンソナ村には思っていたほどに、大きな畑が無かった。

どれも、家庭菜園レベルの畑ばかり、だけど村名とは違いそんなに困窮している様子もない。

不思議に思ってキョロキョロしているとライドさんが…。


「この村は牧畜で成り立っているんだ…」


と、これまたぶっきらぼうに説明してくれた。

なるほど、そうだったのね。それならこの、どこからか漂ってくる香ばしい匂いの説明がつくわ。

なんて思っているうちに村長宅に到着した。


お読みいただき、ありがとうございました。


不定期更新で、のんびり進めていきます。


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