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SIDE・森の安全確認に来た冒険者たち


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


Dランクパーティの報告により俺達は件の森に急いだ。

彼等の報告に偽りがなければ、この森の奥にワイバーンの死体があるはずだ。


「しかし…ワイバーンだぞ?しかも、そいつの頭が突然に破裂した?そんな世迷言なんて信じられるか?」


同じパーティに所属しているニックが話しかけてくる。

ヤツはこの報告を最初から疑問視していた。


「何かの見間違いって事もあるだろうが、ワイバーンって事だからな…。一応は確認しておかないと…。仮に一匹だけなら良いが、群れだったら大変な事になりかねないからな…」


まあ、一匹だけでも襲ってくれば町は大損害を被るだろう。

それだけの強敵が突然、訳も分からない事で死ぬなんてあり得るだろうか?

俺自身も信じられない事だが、町の安全の為にも真相を見極める事は必要だ。


「大コウモリ辺りに襲われて、パニくっただけじゃねぇのか?」


「しかしなぁ、報告したパーティはDランクだが、ギルドの評価じゃ信頼のおけるヤツらって事だぞ?」


「だが、所詮はDランクだぜ?油断して逃げ出したってところが真相じゃねぇのかなぁ?」


「それなら、笑い話で済むんだがな…。報告通りにワイバーンなら大事だぞ?」


そんな事を言い合いながら、俺達は現場に急いだ。






半日掛けて到着した現場には、報告通りにワイバーンの死体が転がったいた。


「オイオイ、こいつぁマジもんだぜ!」


ニックがワイバーンの死体に走り寄る。

俺は他の冒険者たちに周囲の警戒をさせ、ニックと一緒に死体の検分に当たった。


Dランクの報告通りワイバーンの頭には風穴が開いていた。

他に傷らしい傷は無い。


「という事は、一撃で頭を吹き飛ばしたって事か…」


俺がそう呟くとニックはワイバーンの死体を眺めて言う。


「魔法を使ったって事か?」


「ああ、そういう事だろうな…。しかし、誰がコイツを()ったんだ?」


「ワイバーンを一撃だぜ?そんな事が出来るヤツぁ例の『勇者さま』のパーティしかいないだろう?」


「しかし、アイツ等はこの国には居ないはずだが…?」


「じゃあ、誰がワイバーンを()ったてぇんだ?他にも勇者並のスキル持ったヤツがいるって事か?」


「さぁな…そんな事分かる訳ないだろう?」


「だよなぁ〜。ま、真相はどうであれ、俺等が調べる事じゃないか…」


「そうだな。今はこの死体をギルドに運ぶのと、他にワイバーンが居ないかを確認する事が俺達の仕事だ」


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