装備作成。防具編:中間
今日の分の投稿です。
今回は短めです。
多忙によるもです!すいません.......
結局、二日も休んでしまったので本日もう一話投稿させて頂きます。
それで勘弁してくださいな!
織機で布を織ること一時程経過した。
出来た布のアイテム名は『頑丈な魔耐布』。これを二十程作った。
だが、ひとまずそれは置いておこう。
どうして俺が『装備製作』と『服制作』の併用をしようと言う発想を思いついたかを話しておこうと思う。
それは、体上装備と体下装備のコーディネートシステムにある。
コーディネートシステムとは名前の通り装備をコーディネートできるというシステムだ。
例えばだが、全身に鎧を装備するとしよう。
では鎧の下はどうなっているのかと疑問に思ったことは無いだろうか?
従来のVRゲームであれば、もちろん全裸.......ということは無く適当な服を着せられることにるだろう。だが、AWOは違うのだ。
鎧以外に服などを装備していなければ鎧の下は全裸になってしまうし、装備破壊などで鎧を壊された場合、アバターのではあるが自らの肌を他プレイヤーに晒すこととなる。
もちろん、見えていけない所は壊れないという謎の壊れ方をするが、露出が多くなるのは当然であり、一部の女性プレイヤーであればそれを嫌がること必至だ。
それ以上にだ。
鎧の下に着る服の恩恵が皆無となる。
体装備は装備している全ての装備や服のプロパティの恩恵を受けることができるのだ。
当然、鎧の下に着る服のプロパティも高い方がいい。
それを踏まえて、現時点における防具の一番大事なプロパティである防力の最高プロパティ一覧がこれだ。
下着:+5
インナー:+10
洋服(上):+20
胸当て:+40
篭手:+20
洋服(下):+15
足防具:+20
靴:+10
鎧(上):400
鎧(下):200
と、こんな感じだ。
一目見て思った。
防御特化の近接職の防力に対し、それ以外の速度特化の近距離職、遠距距離職、回復職を含むサポート職の防力との差が開きすぎていると。
防御力特化の近接職が敵の攻撃を受ける役割を担うからとはいえ、序盤でこの差はありえない。
何かしらの抜けがあると考えるのが妥当だろう。
では、それは何か考えたり
それで、俺の出した答えが『服製作』と『装備製作』の併用だったという事だ。
第一陣のプレイヤー達が、これに気づかなかったのもNPCによる思考ロックを受けてしまったからなのだろう。
.......と予想している。
とは言え、俺が『服製作』と『装備製作』、加えて『錬金術』を併用した防具を作らねば、俺の予想が総崩れだ。
「まぁ、その時はその時だ」
そう呟き、『頑丈な魔耐布』を【断裁】する。
まずは、インナーの製作だ。
俺は【断裁】した布を【裁縫】し、体にピタリと張り付くようなタイプの長袖のインナーを作った。
俺は迷わずそのインナーを着る。
だが、これで完成ではない。言い忘れていだが、完成判定は自らが完成と思った時にされるのだ。
「うん。いいフィット感だ。.......で、コレの出番だ」
俺がストレージから取り出したコレとは『錬金術』の技能【変質】で液体状にした銅のことだ。変質させた時に名前を変えることができたので『液銅』と名付けた。
俺は『液銅』を手に取り、インナーの関節部以外の表面に『液銅』を塗る。そして、再度【変質】により固体に戻した。そして、銅の部位を『装備製作』のレベルが10になることで覚えられる【塗装】で布部と同色である白に【塗装】した。素材で色々と遊んでいた結果、いつの間にかレベルが現在の最大に達していたのだ。
そして、最後に体を動かして運動性のチェックをする。
「うん。いい感じた。俺の体にフィットしているから銅が俺の肉に食い込むことは無いし、関節部も問題なく動かせる。完成だ」
俺が「完成」と口にしたことにより、完成判定される。
「お?」
どうやら成功したようだ。
何故ならば、俺の視界には見覚えのあるウィンドウが表示されているからだ。
『オリジナル服の作成に成功しました。服名を付けてください』
「命名の前にプロパティのチェックだな」
俺は出来立てホヤホヤのインナーに『鑑定』を使用した。
無名のシャツ:R+。防力+25。魔耐性:極小
どうやら、プロパティ面でも成功のようだ。
現在のインナーの最高プロパティを+15も上回ったのだ。これで成功と言えなければ一体なんなんだという話だ。
「.......っと、名付けを忘れていたな。ふむ。これでいいか」
俺は作ったインナーを『強化インナー:銅』と名付けた。
「インナー程度に大層な名前はいらないからな」
そう言った俺は、今回の成功により、このあとに作る予定の防具も成功すると確信を持ったのだった。
面白いなー。
続きが読みたいなー。
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