螺旋編 総章:あとがき
【虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました】を御覧頂き、ありがとうございます。
作者のオオノギと申します。
今回は、螺旋編を終えての『あとがき』となります。
長かった螺旋編、いかがでしたでしょうか?
仮に小説の巻数に置き換えれば、二巻分の長さだったかと思います。
一章では、各国から狙われるようになってしまったアリアとエリク達一行の旅を。
二章では、異次元に幽閉された極限状態で、それぞれを思う者達のことを。
三章では、世界の滅びに抗う人々と再会し、それぞれが覚悟を決める準備をする話を。
四章では、過去のエリクを中心に黒獣傭兵団を取り巻く人々の運命と、舞台裏の人物達の暗躍を。
五章では、世界を憎悪するアリアに抗う者達と、使命と意思の狭間に託すクロエの残した希望を。
閑話では、螺旋の悪夢に繋がる出来事と、それを防ごうとする者達の意思を書かせていただきました。
螺旋編、他編と比べても一つの章の量が非常に長くなってしまいましたね。
今回の螺旋編を通して、主にアリアとエリクに関する掘り下げを行い、それに付随する形で各登場人物達も動かす劇場型の書き方をさせて頂いています。
元々、物語の構想として『アリアを敵対勢力に組み込ませ主役達と戦わせる』という内容を序盤から考えていましたが、ほぼ元凶とも言うべき『悪役』になってしまった上に、作者が言うのもアレですけど手強い敵になってしまいました。
一方のエリクは、過去と未来を通して守る対象だったアリアと対峙する事で自身の弱点とも言うべき精神的な弱さを見せています。
それに付随する形でケイルとマギルスに関する話を織り交ぜ、螺旋編の全体を通して重要人物となったクロエが新たな希望を紡ぐ為の役目を果たしてくれました。
今までに比べてかなり長くなり読むのに疲れた方もいるでしょう。
また本編や閑話の終わり方も中途半端に感じる人もいるかと思いますが、長かった螺旋編はこれにて締め括りです。
次編に関してですが、螺旋編が長かっただけに以前よりもかなり短くなります。
そして次編を終え次第、最終章が始まる予定です。
その最終章も既に書き始めていますが、それにて『虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました』を完結させて頂きます。
多くのブックマーク・評価点・感想などを頂きありがとうございました。
感想で頂いた言葉や意見などは今後の参考にさせて頂きながら、今後も物語を描いていければと思います。
【虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました】ですが、今回で螺旋編は終了です。
次回の投稿は、2020年11月02日19時頃となります。
継続して御覧になられる方はお楽しみに。
これから御覧になる方は、どうぞお楽しみ下さい。
以上、オオノギでした。




