選ぶ困難差
「先輩……あの人誰ですか…?」
と問いかける彩乃
「あいつは幼馴染みの千尋」
何故か睨まれた
「あの人は名前で呼ぶんですね」
どうでもいい所で怒ってやがった……
「それ関係ないだろ」
「そうですね。先輩には関係ないですよね。知ってますよ。そんな事…」
嫌味かよこいつ
「もういいか?」
「どうぞ」
彩乃はまだ怒こっていた。
どうでもいいけど俺が怒られる理由がどこにあるというのか、かなり気になるがまぁいい。
「あっおかえり」
と何も知らない顔で千尋が言った
俺は無視をする
「ちょっと、無視しないでよ」
と俺の手を掴んだ
「そもそもおかえりというものじゃない。俺らはあくまで他人だ」
素の反応をしてやった
「昔はそんなんじゃなかったのに……」
と千尋は驚いていた
「……どいつもこいつも…昔昔って、俺はお前らの知ってる役を演じんのに飽きたんだよ」
呆れ返った
「なっ何よそれ…」
千尋には結構のダメージだったようだが……
「以外でした。先輩平常運転ですね」
何処か得意げな顔をして言った
「平常運転?俺はどこの乗り物だ?」
呆れるよ。全く。
「そんなに変わっちゃったんだ…」
今頃かよ。
「当たり前だろ」
「小学校の頃は、私の事ばかり追いかけてたのにね」
古い!!
「はぁ?古い話すんなよ」
驚いた。そんな事を覚えていたのが俺には驚きだ
「そうなんですか?先輩」
彩乃が膨れた顔で俺を見ていた。
「便乗すんな」
疲れる。なんだこいつら馬鹿なのか?いや馬鹿だ。
「帰る!」
付き合いきれん。
俺はそれっきり黙ってカバンを持ち帰った。本気で帰ってやった。なんかわからないが恐らくもつれにもつれて挙句の果てには俺がすべてを決めなければならない修羅場が完成しそうだ……あぁ……死にたい
「ただいま」
ばれないように逃げようとした
「義弟く〜ん、何処に行くのかな?」
嫌な予感がした。
「別に、どこ行ったって俺の勝手だろ……」
いつも通り返した
「ダ〜メ♡、だって逃げるでしょ?」
耳元で囁いた。
「答えになってねぇよ」
俺の顔から血が下がるのがわかった
「なってなくてもいいの。私は義弟くんをからかってるの、それにもっと私の事見てよ。」
と言いながら俺の太股に手をやってきた。
「やめろ」
手を叩き飛ばした。
「いった〜い」
嘘だろ!!
「……悪い、そんな痛くするつもりじゃ……」
いや待てこの下りはやばい。
「悪気あるの?でも許さないよ。ただし私と一緒にエッ」
「断る!!」
俺は走って部屋に逃げ込んだ。
その日はこれ以上のこと無かった。
朝、何故か体が思い。
何かが乗っている。人かなにか……人?ありえない俺の部屋は俺しかいないはず。なら誰が……まさか……
「義弟く〜ん」
聞き覚えがある声。
「ねぇ、義弟くんあ〜そ〜ぼ〜」
何で朝からこいつが……
「断る。てかお前と遊んでる暇はねぇよ。学校あんだよ」
と言った
「あっそうだった」
諦めてどっか行った
そして俺は着替えいつも通りの朝を迎えた。
くだらない日々を……
そして放課後やはりだった。
「あんなに何がわかるの結衣の事私の方が知ってるわよ!!」
「今の先輩の事なら私の方が知ってます。貴女に先輩の何を知っているんですか?」
なんだこのアホどもの言い争いは見兼ねる……
取り敢えずは無視
その後も微妙なやり取りを繰り広げていた。
それは突然のことだった。
「先輩はどう考えますか」
と彩乃が急に振ってきた。
「ん?どうでも良いが……」
「自分の事ですよ!」
「そうよ、自分の事でしょ!」
どうでもいい。俺は何も聞いてない。
「先輩の事は私の方が知ってますよね」
と彩乃が脅すように聞いた。
「あぁ〜なるほどね。ならお前ら両方勘違いしてるな。」
とだけ言ってやった
「してないよ」
と千尋が言った
「お前ら馬鹿か?そもそも俺の事だお前らじゃわからない事だって知ってるやつがいんだよ。お前らより俺の方が知ってる」
「確かに……」
と千尋は納得した。
「それは本人なのでなしですよ」
と彩乃が俺の理論を壊した。
「あっかけられた」
と今頃気づく。
「俺無しとしても、お前らより知ってるやつがいるよ」
とだけ答えた。
「誰ですか」
「兄貴」
彩乃は驚いた。
「存在を忘れてました」
何気にひどい奴だなこいつ。
二人とも納得したしたところで俺は帰ろうとした。すると俺は袖を捕まれた。
「なんだよ。まだ用があんのか」
と振り返ると少しうつむいて千尋がいた。珍しく弱々しい姿を見せる千尋がに俺は少し驚いた。
「ちょっと待ってよ」
と俺に言った声は涙ぐんでいた。
……何故だ…俺が何か傷つくようなことを言ったのか?そんなはずない、だって当然なことを言ったまでだ。こいつらより俺のことを知ってるのは兄貴が普通のはずだ……
「どうした?」
少し気にかけてやる。
「何で…私を選んでくれなかったの?」
何言ってんだこいつは……
「いや、普通に考えてそうなるだろ」
俺は知らないうちに更なる追い打ちを掛けていた。
「私は……私を選んでよ!!私は結衣の事ずっと前から知ってたのに!結衣の事こんなに……こんなに好きなのに!!」
驚愕だ……告白だと……何でこのタイミング?
「……悪い」
取り敢えず謝っておこ
そのまま俺の体に泣きよる千尋
それを見て嫉妬の目を送る彩乃
なんだよこの状況……わけがわからない。そんな時だった。急にドアが空いたのは
「君たち〜そろそろ帰りなさ〜いって、なんだいこの修羅場」
と先生がやって来た
「あの先生助けを求めます」
と先生に助けを求めた
「えっと、どんな状態なんだい」
と聞かれた。
取り敢えず全ての状態を話した。
「プッハッハッハ、これは面白いよ!モテモテだね〜結衣〜」
なんだこの反応は……
「まぁ手っ取り早く片付ける方法ならあるよ〜」
あるのか。
「君は2人のどっちがいいのだい?」
「はぁ?」
なんだこの質問……
「そうですよ。先輩はどっちと付き合いたですか!」
なんだよこの状態は……
「それは……」
選べるわけねぇだろ
彩乃は中学の頃確かに好意はあったけど、彼奴が付き合ったから諦めたし。それにあの事があっても俺に関わろうとかするやつだし。
千尋はなんだかんだ言って俺の事を知ってるから俺に無駄な優しさを送ってくれるようなやつだから……だからどっちを選んでも片方が潰れるくらいに傷付きやがる。そんな状態じゃねぇかよ。
何で俺の判断なんだよ。
「私は結衣が選ぶんだったらどっちでもいい。結衣の本心が聞きたい。」
と千尋が言った
より選べねぇよ。そういう奴は結構最後自殺しやがるだろが。
俺はどっちも嫌いだけど……どっちも嫌いになれない。
そんな時だった。唯一の助けが来たのは。
「結衣、君自身の答えだ。君の中にしかない答えを出せばいいんだよ」
と先生は言った
「先輩……傷付けるのも、大切なことなんですよ。だから選んで下さい。」
風羽結衣は果たしてどっちを選ぶのか……その衝撃の結末は……
次回の題名
隠れた真意