危険な匂い
この小説は作者の気分によるものなので投稿が早かったり遅かったりです。何分大目に見てください。
「先輩……」
何故か彩乃は赤面になっていた。
「取り敢えず、怪我はないか?」
俺は何を言っていいかわからなかった。
「……はい……でも」
何かを言いたげのではあった。
「なんだ」
「でも先輩……大丈夫じゃないんじゃないですか?」
無駄な気遣いだ……
「お前のお節介度は愛も変わらずだな」
呆れたように言った
「私は昔と変わってませんので……」
「あっそ」
どうでもいい……お前が変わっていなくても俺は変わった……
「もう少し…もう少しこのままでもいいですか?もう二度とないと思いますから…」
「良いわけ無いだろが、お前馬鹿か?さっさとどけ」
当然かつ当たり前の答えを返した。
「そうですよね」
悲しそうに言った。
だからやめてくれよ。なんか俺が悪い奴みたいだろが。全く苦いものだ。人と関わるのはとても嫌なものだ
だから俺は人が嫌いだ……
「時間だ。帰る」
俺は先にさっさと帰った。
嫌なものだ……やけに甘ったるい彩乃の匂いが鼻に残っている。ただ俺が一番理解出来なかったのは、彩乃が赤面になっていたのはなぜなのか俺には全く理解出来なかった……なぜか分からない事が引っかかって腹が立つ。はぁ、今日も最悪だ。……死にたい
今回は敢えて何も言わずに家に入った。
速攻二階にダッシュ!!俺は聖域に逃げ込んだ。
今日はやけに静かだった。
忍び寄る悪夢に俺は全く気づく事がなかった。
「つっかまえた〜♡」
俺は変態に背後から抱きつかれた。
「なっ何してんだ!!俺の部屋何勝手に入ってんだよこのクソ変態バァバ!!」
背中が何故か生暖かくて気持ち悪い。いように体温を感じる。
「おい!!まさか服着てないとか無いだろうなぁ」
「えっ、もちのろんで着てないよ〜♡」
マジでかよマジで死ねこの変態バァバ
「離れろ!!汚ねぇ!!キモイ!!死ねぇぇ!!」
死にたい。これ程の絶望を感じたのは今までいない。
「義弟くん、可愛い♡」
「黙れ!!さっさと離れろ!!変態!!キモイ死ね消え失せろカス!!殺すぞぉぉぉぉお」
15分の死闘の上になんとか逃れられた。
「お前何考えてんだよ!頭おっかしんじゃねの」
息を荒立てて俺は変態バァバに2〜3時間ほど説教をしてやった。
「うぇぇぇぇ。怒られたよ〜」
むかつく。
「そんな事よりね。義弟くん過去に何があったの?お姉さんはとっても気になるの。一体何があったの?」
…………誰かそれを……何でそんな事を知ってるんだ……こいつが俺の事をなんで知ってる……
「お前には関係ない」
「関係あるよ。だってありにも私の義弟のことなんだよ!気になるよ」
「お前には関係ないって言ってんだろが!!」
知って欲しくても言いたくない何かが俺の気を荒立てさせた。
流石に変態バァバも少しびっくりしていた。
「…悪い」
寂しそうな顔をしていた。
「ごめんね。」
とだけ言って直ぐに立ち去った。
はぁ今日は何なんだよマジで疲れる。
俺はベッドの上に寝転んだ。なんだか最近ろくな事が無い。事件の当事者に出会うし、変な女が家に住み着くし、事件の事を掘り起こしやがるし、もう色々あり過ぎて疲れた……何なんだよ……………………
気がついたら9時過ぎになっていた。
下に降りると変態と兄貴が話していた。
「おー起きた?」
と間の抜けた声で言った
「よく寝れたよ」
「それは良かったよ」
とまぁなんとか日常会話に戻っていた。俺自身はこの時、危険な匂いに気づいていなかった……
それは11時過ぎのことだった。
一通のメールが来ていた。
彩乃からだった。彩乃?…………大事な事を忘れていた。中学の時から俺はメールアドレスを変えていなかった。だから彩乃が知っていたんだ
【明日暇ですか?もし暇なら少し手伝って欲しんですよ。学校前で待ってますね。よろしくお願いしますね。】
と来ていた。まぁどうせ暇だし行ってやってもいいかもな。今日の事も聞きたいからな。
朝から兄貴と変態が目の前でいちゃついているのをガン無視して、家を出た。そのまま学校までも道を歩く。確かに学校の前に彩乃がいた。
「来てやったぞ」
とめんどくさげに言った。
その瞬間に俺の手を取って彩乃はこう告げた
「来てくれて嬉しいです。まず今日の予定はデートですよ」
終わり方が今回イマイチだね。まぁいいよ素人だからね笑