甘い雰囲気
「あっあの一緒に行きませんか?」
と言って俺の袖をつかんでいたのは彩乃だった
「取り敢えず、袖離せ。馬鹿な奴らが勘違いしやがるだろ。後、余り他の男子にすんなよこう言う事勘違いしやがるから」
と俺は教えてやった。
「もしかして、私が他の人に取られないか心配なんですか?先輩」
こいつも馬鹿かもしれない……
「お前馬鹿か?お前が誰かと付き合おうが付き合わまいが俺にはどうでもいい。関係ない。」
「それはそれで酷くないですか?先輩」
何でコイツ露骨に俺に関わってくるんだ。それに地味に先輩って言葉を連呼しやがる。
「俺が言いたいのは基本的に男は馬鹿が多いから、お前のするボディタッチとかにやたらめったら好かれてるとか勘違いするから気をつけろって話だ」
一回で言いたいことがわからないやつは嫌いだ。
「なるほどです。今後気をつけますね。先輩」
無意識ならいいが…わざとだなこれは
「後、露骨に先輩って連呼するな」
少し苛立ったように言う
「なんでダメなんですか?セーンパイ」
よりむかつく。
「ウザイ」
単調に答えた。
そういった会話をしてくるので全て曖昧な答えで返してやった。まさかその行動が後々俺に最悪な事態を招くなどとも知らずに俺は仕方なく彩乃と学校へと登校した。
俺の学校は少し可笑しい。集団行動を高める為にロングホームルームでちょっとした交流の場を儲ける。正確には学校ではなく先生が変わっている。
まぁそれも仕方ないよな。なんて言っても担任があの美散先生だからそれはもうたいそう変わってるだろうな。部活の名前を可愛いからって俺にも話さずに読書部に勝手にするからな。と言っても交流は俺はしない。いつも窓の外の景色を見ている。と言ってあれだ窓の外の景色なんて所詮人間が作り出した鉄塔の森だ。無様に滑稽に団栗の背比べをする高層マンションがぽつりぽつりと見えるくらいだ。
そんな時下らない話題と共に数人の男子が俺の机の周りに集まってきた。
「なぁお前彼女いんの?」
と一人の男が聞いてくる
「はぁ?」
俺は余りに馬鹿げた質問に喧嘩腰で返し更に続けた。
「お前ら馬鹿か?そもそも友達もいないような奴に、作る気もない奴に彼女とか作れんのか?できるわけないだろ。そんなもんできんのはリア充だけだ。それに、俺には無意味で無駄でどうでもいい」
と言って馬鹿にする。
「えっ?何ですか?切れてるの?マジで受けるわ」
と俺を馬鹿にしやがったから流石に腹が立った。
「お前らの目はとてもいい目してんだな。鏡見て来いよ。マジで受けるぞ。お前らの顔」
「はぁ?お前いきってんじゃねぇよ」
と言って切れてきやがった。
「はぁ何?何切れてんの?マジで受けるぞ」
更に言ってやった。
「お前最近いきってるよな。いきんのもいい加減やめとけよな。お前マジでウゼェからさ」
「はぁ?ウザイ?それをお前は俺にしたんだよ。幼稚園で習わなかったか。自分のされたくない事は人にすんなって」
と俺は愚弄してやる
「おい!!お前調子のんなよ」
と言い俺の胸ぐらをつかんでくる。
「触んな、キモイぞ。それに俺はそっちの気わぇよ」
全くだ。俺はホモじゃない。てかそもそも人間が嫌いだ
「あぁん?やんのかお前」
「やりたきゃ勝手にしろ。まぁ俺に手出して困んのどっちか考えてからにしろよ」
俺はこう見えて?いや普通に成績優秀の優等生だ
「そこ〜何してんの〜?先生は交流をしなさいと言ったけど、遊びなさいとは言ってないよ〜あっでも何か楽しそうだね」
やっぱりこの先生は変わってる。
「はぁ?先行は黙ってろよ」
と不良が言いやがった
「はぁ、流石頭にゴミつめてるだけあるな」
「あぁん?」
先生が急に立ち上がった
「先生は貴方の言ったことでとても傷つきました。のでこの授業年間欠点にします」
職権乱用。先生じゃないこれは先生じゃない。
「チッふざけんなよ」
と不良がはしぶしぶ戻っていった。
その後は何もなく、いやこれが俺からすれば最悪の事態だ。それから家に帰る途中、また考え事をしながら帰る……最悪だ……死にたい。
家に着いた
「ただいま」
兄貴はいないようだった……いない?……嘘だろ俺が彼奴と2人っきり?ありえない。
俺はさっさと二階に逃げるようにして上がっていた。上がったすぐに兄貴の部屋が開いていた。少し見ながら進んだのが間違えだった。何故か赤面になってる変態と目が合ってしまった。
さぁ逃げるか。何も無い顔して無視して逃げよう……
「ねぇ義弟くん……あっあのね……ちょっといいかな?」
「良くない」
俺は即答して自分の部屋へと逃げ込むつもりで足を進ませたすぐの事だった
ドゴン
俺の体が廊下に倒れる。
「何しやがる!」
と振り向くかけたら、変態の顔があった。
「ねぇ義弟くん、私ともっと深い関係になってみない?例えばエッチとかしてみ?」
……何も言わずとも分かる
「お前……馬鹿か?てか一回死んで来い」
マジで死ねこの変態
「いいじゃん。ちょっとくらい、私とあ・そ・ぼ」
「無理」
俺はそんな暇人じゃない
「てか重いどけ」
変態は仕方なく膨れた顔でどいた。
「な〜んだ、つまんないの。でももっと人に優しくなったら義弟くん、このままだと本当に友達が一人もできなくなっちゃうよ?」
なんだこいつ……
「お前…たまにまともな事言うな」
まぁ何回か襲われかけてなんとか回避して一日が過ぎた。
そしていつも通りの登校いつも通りの授業退屈なクラス退屈な景色なんだかんだ考えてるうちに放課後になった。俺は部活に向った。部室には俺以外誰もいなかった。それから少し外に出てみた時だった。
彩乃が走ってきた。寸前で足をくじき俺も不意なものだったので飛んできた彩乃のの体重に耐えられずそのまま二人揃って床に叩きつけられたと思っていた。
だが違った。俺が目を開けると彩乃の顔があった。かなりの至近距離に。
「先輩……」
まだまだこの小説は裏があるからこれからの話にこうもご期待を
やんってね