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第四・五話 とある騎士団長の憂鬱

※別視点です。



たまにこういう感じで、入ります!

―とある騎士団の陣営―


(ちくしょう!どうなってやがんだ!)


俺は焦っていた。



「スライムの大行進」


それは300年周期で起こる世界災害。


そんな大災害が何故か前回から150年の今起こりやがったからだ!


しかも、「始まりの街」めがけて進行中ときた!


何が起こってやがんだ!



何かとんでもない化け物から逃げてきたのか、


神様に何か不味いことでも起こったか、


はたまた、かわいい嫁さんの隠していたオヤツを食ったことへの罰なのか…。



何にもわかんねぇ!



わかっていることといえば、


このまま進行させれば「始まりの街」は愚か、王都まで破壊されること


俺らは今からその大群に突撃かけようとしていることだけだ!



ちくしょう!こんなんだったら嫁さんのオヤツ。きちんと分けていっしょに食べれば良かった!(ノロケ)


本当に……!


「ちくしょう!どうなってやがんだ!」


「ちょっ!隊長、兵がいるところでそれは…。」


「わかってる!わかっている……。俺がオヤツ食ったのがワルかったんだろ!」


「イヤ…、何の話っすか?」



―あぁ、また始まったぞ、隊長のノロケ。


―本当に隊長、嫁さん大好きだなー。


―だなー。


「そこ!ウルサイ!『嫁さん大好き』って言っていいのは俺だけだ!」


「ツッコム所ソコ!?」



ドッと笑いがおこる。



フッ、良いツッコミだ副長


「それは嬉しく無い!」


こんないつもの感じで空気が軽くなった所で、


俺は「鼓舞」した。



「聞けぇい!」



その瞬間、空気に一本筋が通る。



「我らが故郷が破壊されようとしている!」


「我らが愛する人が踏み潰されようとしている!」


「我らが宝が盗まれようとしている!」


「そんなことが許されようか!」


「否! 否、否、否! 断じて否!」


「汝が剣は!」


『故郷を守る武器となる!』


「汝が盾は!」


『愛する人を守る壁とならん!』


さぁ!


「いざぁ!突g 「団長~!」 ブッゲホゲホゲホ!」


ダレだ?止めやがったの!


これキャンセルされると咳止まんなっゲホゲホ!


「そんなことよりも、スライムが!」



ナニ!もうソコまで来ているのか!


「違うけど、違わない!」



ナニイッテンだこいつ?


「とにかく見張り台に~!」



あんまし見張り台、見張り台ウルサイからとにかく行って見たんだ、




そしたら、




とんでもない数のスライムを




全身黒づくめの




ものすごく禍々しい大鎌で




バッサバッサと斬り伏せる…。




「ピエェェェェェン!」




大泣きのちっこい死神がいた。





「はっ?」


イヤイヤイヤ…。副長、こりゃ夢か?



「いえ…私も見えてます。」



じゃあアレか?

二人仲良く夢見てんだな…。



「アナタと同じ夢なんて見たくありませんね。」



……なぁ、突撃したほうがいいか?



「いえ…もう終わってしまいましたし…。」



あっ…アイツ泣きながらどっかに行きやがった…。


……なぁ、副長。


「嫌です。ご自分でやってください。」



…だよな~…。




この時、俺の頭は、

助かった安堵よりも、

上になんて報告するかで悩んでいた。



……あぁ、憂鬱だ…。

イヤ、ねー、かわいい死神wがコンセプトですし。(;¬_¬)

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