教室粛清
ガヤガヤ
今日も高校は平常授業。
生徒A「うわ~あいつまたスマフォいじってるよ~キモくね?」
生徒B「うわキモっまじオタクじゃん」
生徒逹「ギャハハハハハハハハハハハハハハハ!」
普通科の生徒逹の大半は、いつもこのような感じで徒党を組み、集団で人を馬鹿にしては愚痴を言い合っている。
すると、
ガチャッ
バキッ
パァンッッ
突然、教室のドアから凄まじい破壊音が聞こえてきたと同時に、そのドアが木っ端微塵に飛び散った。
「てぃあでぃあでゅ」
破壊されたドアの向こうから奇声とともに巨大な人影が入ってきた。
凄まじい肩幅と身長は約2mはあろうか。
「今日から~ビジネスマナァのぉ~講師を任された加藤っちゅうもんやっ!」
加藤が叫んだだけで教室が揺れたかのように思われた。
生徒逹「え・・・?キモいよね~」
生徒逹は一瞬、その相貌に驚きながらもヒソヒソと愚痴っている。集団とはそんなもので、いくら加藤の目が殺気だっていようとも、一人がしゃべりだせば、大体がそれにつられた。
加藤「んじゃあ今からぁ起立!!授業を始める前にぃ国家斉唱やぁあっ!!」
生徒逹「え!?」
加藤「きぃ~みぃ~がぁあぁよ~・・・」
生徒逹「なにコイツ」
生徒逹「きもーい」
すると突然、
加藤「くらぁっ!歌わんかぁ!」
パァンッ
加藤はいきなりブチギレて前列の生徒の顔面に掌打をくらわした。
突如凄まじい破裂音とともにあたりに血沫が飛び散る。
生徒逹「きゃぁあー!!」
生徒逹は一瞬何が起きたか理解できなかったが、それも数秒で終わり、阿鼻叫喚の嵐になった。
加藤「じゃかましい!!」
ドゥルルルルルブゥゥウワァ!!
しかし加藤は両手を広げながら直線に猛進し、教卓をはじめ生徒の机からパソコン、そして生徒自身を押し退け、あたかもモーゼの十戒かのように教室のド真ん中を分断し、その目を見張る奇行でもって無理矢理静かにさせた。
加藤の脳内では関ヶ原時の島津軍による中央突破が想い描かれ、その行為に酔うことによって自らを高揚せしめた。
加藤「今からぁビジネスマナー!な授業はじめるからな」
生徒逹「なんなんだマジ死ねよ!」
加藤「起立っ」
加藤「てぃあでぃあでゅ」
生徒逹「はぁ!?」
加藤「ぶらぁっ起立言われたら『失礼いたします』って言うんやろがぶち殺すドぉっッ!!」
ドカバキッ
加藤の鉄拳が口答えをした生徒のドタマを貫いた。
加藤「貴様らぁはぁ~社会に出る前にぃ、あの世に出なあかんみたいやなぁあ!!?てゃってゃっ」
加藤はついに激昂し、持参していた手榴弾を教室の中央に投擲、生徒5人の肉体が消失し、それを見た他の生徒逹は全力で逃走。
生徒逹「やばい、こんなキモいオッサンなんかに殺されてたまるかよ!」
生徒逹は教室を出て廊下を全速力で走った。
だが加藤は先回りして脚を垂直に曲げて立って待っていた。
加藤「こんにちわぁ~!!先生と目があったらまずは挨拶せなあかんのとちゃうんかぁっ?!」
加藤の脚の先っちょから煙がでている。
加藤「死ねやぁッ」
加藤は振り上げた足を力いっぱいに落とし、
残りの逃走し口答えしていた覚えのある生徒(加藤はそういった記憶力だけは格段に良い)を1人ずつ粛清し、最後には通報され警察との白兵戦に突入。
パトカーをパクり、校内を爆走したあげく、それでもって包囲を破り、命からがら逃亡した。
三年前に書いてたものを投稿しました。