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No.2 運動音痴な天才魔術師は今日も味方にダメージを与える
魔術師のプンテが杖を構えると、周囲は最大限の警戒をする。敵だけではなく、味方も。なぜなら彼の魔術はどこに飛ぶのかわからないから。
みんな盾を構えて、後ろから「いいか、プンテ。ほどほどでやるんだぞ」とさけぶ。
ときに魔術の炎を後ろに飛ばし、ときになにもないところでコケて一面氷漬けにしてしまう。
これは、桁外れの魔力を持ちながらも極度の運動音痴で、敵にも味方にも壊滅的被害を出してしまう、パルプンテと呼ばれる魔術師のお話。
#王国魔術団シリーズ #クセの強い魔術師 #エピの後輩