向いてない仕事
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
この世に向いてる職なんて、何一つないんですよ。
だから、ハンバーガー食べて頑張るしかないんですよ。
コミュ障が接客業やってた時よりは、まだ全然大丈夫なんだ。
「何だ、またこの世の終わりみたいな顔しやがって」
前に座るのは虚ろな顔をして天井を仰ぐ友人がいた。適当に預けた背中や、だらりと垂れ下がった腕は廃人と見まごう程で、すれ違う店員がさり気なく二度見している。
友人はゾンビのような呻き声を上げて、目の前のポテトに手を伸ばす。萎びたそれは、今の此奴と良く似ていた。
「なんかもう、この職向いてない気がしてきた。突然首切られる気がしてきた。何もかも出来なさ過ぎて多方面に迷惑被って罪悪感で死にそう」
辞めてやる。という言葉がないことや、罪悪感で死にそう。という言葉から、別に辞めたがっている訳では無いのだ。寧ろ必死にしがみついて今を生きている。
それだけ頑張れば明日に繋がるだろう。と思われがちだが、俺から見ても此奴の要領は人一倍悪い。半年経っても、焦って遠回りするくらいには。
「この世に『この職向いてる』と思って仕事してる人どれだけいるんだろ」
「そんな奴、極ひと握りの輩だけだよ」
趣味を仕事にしている人間は、向いているからその職に就いている。否、就いて行ける。その中でも苦悩や葛藤は勿論あるかも知れないが、向いている。向いていない。の事で悩む事は少ないのでは無いかと思う。
その反面、サラリーマンやOLというのは、存外、消去法でふらっと入って、何やかんやで手探りで生きているのでは無かろうか。そんな奴、何も此奴だけじゃない。
「辞めてやる。という言葉が出てない時点で、後に残された道は必死になってやるだけだ。それ以外、何も無いんだ」
お前よりも才能に恵まれた奴がこの世にはわんさか居るだろう。仕事が出来なくて今みたいに苦労する事もあるだろう。それでもまだ『首』の宣告がなされて無いうちは、まだやれる事があるんだ。
「やるだけやって落ちたらそれで良いじゃないか。それこそ本当に向いてない時だ」
以下、愚痴が続きます。
筋金入りのコミュ障なのに、接客業やってたあの時。
あの時程、向いてないと思う事はありません。
なんやかんやで続けられたのは、人に恵まれていたから。辞めると宣言しても、引き止めて居場所をくれたから。
向いてないと日々思ってるんです。
相変わらず給料分の仕事は出来てないし、今日も言い訳を重ねて踵を返してしまったし、多方面に迷惑はかけてるし。
でも転職したいと思えないのは、人に恵まれているからです。
そんな方々に首を切られたら、多分、泣きはしても、恨めません。
首切られない為に何が出来るか。
文明の利器を頼るなり、メモを纏め直すなり、なんなり、これからも細々とやっていこうと思います。
どうせ好きなこと仕事にしても、向いた向いてないの話になるんですから。
明日はハンバーガー食べたいです。
バウムクーヘンは30秒レンチンすると美味しいですよ。