グッパ•ジン編1
第2話
帰り路という放浪の旅に出たグッパ達は、農家へ泊まる事を決意していた。
眼が鋭く光る農家の人々。
何も知らずに、チューリン武闘祭の準優勝特別賞として貰った妖怪7道具が一つ、『S球付き(超・)ホームランバット』を手に、カレンらに自慢するグッパ。
農家の民「すまんが部屋が足りてなくてなぁ、娘さんと小豚さんはこっちの牛小屋で寝てもらわんかのぉ…。」
〈この頃からグッパは、小豚になる作用を、自由自在に使えるようになり、パワーの消費を防ぐ為に、普段は小豚の柄に収まるようになっていた。〉
農家の民〈フフフ…、小娘と小豚か、うまそうじゃ。〉
グッパ「うひょー!カレンちゃんと2人きりやー。独り占め。新技『豚骨の刑』やー!」
カレン「どっちの台詞よ。」
お馴染み、カレンに殴られるグッパ。
翌朝…、になる前に目を覚ます2人。
グッパ「なんや妖気を感じるでー。」
カレン「私も。」
グッパは人間の姿に戻っている。
妖怪(農民の正体)「うまそうと思った小豚じゃったが、ただの青臭いガキか…。固いモノは好まん。」
グッパ「なんや、お前等、グッパ7道具(※妖怪7つ道具の事)が1つ、『ガラス玉デコピ~ン!!!』」
そう言うと指に挟んだ4つのガラス玉に息を吹き掛けて弾き飛ばすグッパ。(指間術である。)
(猛烈な風圧と共に、ガラス玉が妖怪達を襲う。)
妖怪の夫婦の内、一撃は女の方の胸を貫き、‘見事命中’で倒す。
〈ヤン、隠し技
「フン投げ」
(家畜の糞を投げる。)〉
一方、男の方もカレンが片付けようとするが…。
グッパ「ヤンは…!?」
妖怪(男)「少し不味・・かったがな。わしの体の中じゃ。(笑)」
グッパ&カレン
2人「フフ…。(笑)」
ヤンの声「留めじゃ!貫通ー!『秘功拳』、
かい~の♪ 見たか、わしの縮身術。」
妖怪男の体をブチ破って出てくるヤン。
グッパ「ここは妖怪だらけや。逃げるで!!」
馬泥棒。
逃げるが、橋に来て挟まれる3人。
白い布の男が現れる。
グッパ「その…、」
ヤン「姿は…、佐助、いや…。」
華憐「ジン!!」
ジン「〈「命拾いしたな…。」〉勘違いするな(よ)。」
回し蹴りなどで次々に敵を蹴散らしていくジン。
〈佐助の残像剣を完璧にコピーし、その姿はまるで佐助そのモノである。〉
カレン「私達もやるわよ!!」
グッパ「キリがないぜ、チューリン武闘祭で〈獅子王の拳をマネして〉研いた技、『龍王拳!!〈獅子王の場合は獅子王【ししょう】拳』〉」
波動が敵を巻き込み、吹き飛ばす。
あと少しという所でジンが橋から落ちてしまう。
合成獣の一匹、羽ばたく鳥が向かうが、間に合わない。
川に流されてしまう。




