VS《|突撃母猪《アタックマザーボア》》
今回はいつもの一撃粉砕の戦闘では無く、ちゃんとした初めての戦いです。
マジか。ここはボスエリアなのか。きついな。逃げたいけど、相手側は逃がしてくれそうにないな。仕方ないから殺るか。まずは|《集中》を発動。ていうか今現在で身体強化系のスキル持ってないってきつくない?まあこれ終わったらSPには余裕あるから取るか。
「よし、準備完了!どっからでもかかってこい!」
「ボガアア!」
母猪が叫ぶと、周りから3匹の猪が出てきた。え?4対1?きつくね?そんな思考をしていると、猪が体に薄い光を纏い、突撃をしてきた。慌てて横に跳びのき、ギリギリで回避する。
(あぶねぇ!相棒の効果でステータスが強化されてなかったら間に合ってなかったぞ!スケルトンは基本的に敏捷値が低いからな!)
そんなことを考えつつ、体を行動に写す。まずは猪を始末して、母猪を始末する。相棒を伸ばし、がら空きの猪の腹あたりに思いっきりぶつける。
「プギィ!」
たった一発で猪はHPを0にした。相変わらず一撃がおかしい武器だな。まあそれだから助かってるが。そして、また突撃してきた猪の1匹の脚を引っ掛けて転ばし、同じく腹に一撃を叩き込む。
「プギィ!」
これで2匹あとは1匹と母猪だけ。
「ブギィ!」
「な!」
母猪が今度は突進をしてきた。さすがに猪とは体の差があり、避けるのは無理そうだった。なので
「|《衝打》!」
武技:衝打 着弾地点に衝撃を与える武技。直接当てれば対象を怯ませる効果もある。
俺は衝打を横に動きながら伸ばした相棒で正面から腹に叩き込み、進行方向を少し斜めにずらし、回避した。
「ブギィィ!?」
母猪はこの攻撃を想定していなかったのか驚きながら横に斜めに進んで行った。
「今だな!|《疾風突き》!」
俺は相棒を普通の棒状にし、武技:疾風突きを母猪の脚に放った。
「ブギャァ!」
見事に後ろ左足を破壊された母猪はその場でこけた。俺はその隙にこっちに突っ込んできた猪の顔面に棒を叩き込み、HPを0にさせた。その後、起き上がれない母猪の視界に入らないように、動きつつ、|《衝打》の再使用時間がすぎたら、使うようにして、着実に母猪のHPを削っていく。
順調に母猪の体力を削っていると
「ブガアアアアアアア!!!」
母猪のHPが残り2割までくると、突然母猪が叫び出し、後ろ左足を再生させた。
「マジかよ!|《疾風突き》!|《衝打》!からの《英雄の一撃》!」
俺は慌てて今俺が打てる最強のコンボを使うが、母猪は体に強い光を纏った。おそらく|《重突撃》ってスキルだろう。
「ブガアアア!」
俺の打てる最大の攻撃を光を纏った母猪が正面から迎え撃った。互角に見えたが、母猪にも俺にもダメージが入ってきた。
「「うおおおおお!」」
===========================================================
《戦闘に勝利しました》
《フィールドボス《突撃母猪》を討伐しました。SPを5獲得しました。次からはボスと戦闘をするか選べます》
《種族レベルが上がりました。Lv6→Lv8。SPを2獲得しました》
《職業レベルが上がりました。Lv6→Lv8。SPを2獲得しました》
《集中のレベルが上がりました。Lv14→20》
《集中のスキルレベルが最大になりました》
《スキル:集中の進化が可能です。必要SP6》
《言語学のレベルが上がりました。Lv10→Lv12》
《棍術のレベルが上がりました。Lv10→Lv14》
《暗殺術のレベルが上がりました。Lv10→Lv12》
===========================================================
先もHPが尽きたのは、母猪の方だった。
読んでいただきありがとうございます。今回はノーダメージでしたが、普通ではノーダメは無理です。ダイキ君のプレイスキルもそうですけど、今回は完璧武器の性能に助けられました。普通の武器だったらHPは3/1ぐらいまで削られて勝つと思います。ちなみにダイキ君が戦った時の《突撃母猪》のステータスは
《突撃母猪》《レベル:14》《属性:地》《スキル:重突撃、悪路疾走、召集、狂化、威圧》でした。普通に強敵です。
《名前:ダイキ》《種族Lv8》《職業Lv8》《スキル:鑑定Lv16、棍術Lv10→Lv14、考古学Lv0、言語学Lv10→Lv12、錬金術Lv15、索敵Lv10、暗殺術Lv10→Lv12、集中Lv14→Lv20(成長限界)、英骨作成Lv0、骨芸Lv8》《所持SP:12→21》
《??????》「へぇ?あいつをノーダメで殺るか。うん、見込んだ通りだ。さて、まずはあの依頼の前に仲間を集めてくれよ?」