現実世界 師範代と稽古
今回は現実世界編です。興味のない人は飛ばしてもいいんじゃない?
結局、白月は起きなかったな。多分次ログインしたら起きてるといいなぁ。さて、習慣の鍛錬でもするか。
「お!大地じゃねぇか。お前もこれから鍛錬か?」
「そうだな。そういう弦月も鍛錬だな。もって言ってたし」
こいつは弦月。俺の親友で、気練流の格闘術の師範代だ。
「そうだなぁ。お!そうだ、久々に一緒にやるか?」
「いいんじゃないか?」
「最後に一緒にやったのっていつだっけ?」
「確か、師範代全員が乱取りやるために一緒にやった時じゃないか?」
「あ〜あれか。結局あれは堅気のやつが勝ったよな。リベンジしてみたいものだ」
「まぁ今なら勝てるんじゃないか?けどあいつは気の操作ができない時にすでにお前と互角に戦えていたからなぁ。もしかしたらお前がまた負けるかもしれないぞ」
「そん時は素直に負けを認めるよ。まぁ何度でもリベンジするがな」
「相手からしたらなかなか迷惑だな。まぁ堅気は鍛錬以外はほとんどしないから暇だろうがな」
雑談しているうちに、道場の中庭についた。今更だが我が道場は結構広い。●が建物だとすると、こうなる。
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こんな感じだ。真ん中が道場で、全てが廊下で繋がってる。道場の周りがだいたい中庭と道場内では言われている。ちなみにこれでもまだ三分の一にも満たない広さだ。どんだけ広いんだ我が道場は。まぁ理由はお金のほとんどを道場に使ってるからだな。
さて、脳内雑談はこれぐらいにして、やるか。
「構えな弦月。久しぶりに打ち合うぞ」
「へっ!そうこなくっちゃな!!怪我してもしらねぇぞ!」
「そっちこそ!」
「だぁーーくそ!負けたぜ!」
「お疲れ。惜しかったな。簡単なフェイントに引っかかったな」
「そうだなぁ。ミスはそれ以外にもあったけど、どれも許容範囲内だったが、あのミスは致命的だなぁ。改善しねぇと」
そんな感じでお互いにアドバイスをして反省会をする。
「そういえば、師範ってゲームやってんだっけ?」
「やってるな。最近は。どハマりだ。すっかりハマってしまったわ」
「そうだよなぁ。そうだ、今度一緒にやらね?」
「いいが...そっちはどっちだ?」
「そのどっちはあれか?人類か人外かって話だよな?それなら俺は人外だ」
「ほう、弦月なら殴り合いができそうな人類を選ぶかと思ったんだが」
「おう、最初は人類で始めるつもりだったんが、担当してくれた管理AIから殴る蹴るが得意なら小鬼の方がいいって言われたんだよな」
「え?管理AI?俺のときそんなのいなかっただんが...」
「まじ?まぁそんなことはどうでもいいか」
「どうでもいいって...確かにどうでもいいが」
「で?お前はどっちだ?」
「俺は人外の動く骸骨だ」
「スケルトンか...確か、昼は外で活動できないんだっけ?それアンデッド全般か。まぁなんにせよ合流は夜になりそうだな」
「残念だったな。俺はとっくに光属性脆弱は攻略済みだ。すでに俺は昼でも活動できるし、光属性に極端に弱いわけでもない」
「まじか、それってどうやったんだ?なんかコツでもあるのか?」
「知らん。まぁけど少し特殊なもの使ったからすぐに終わったんだけどな」
「いいなぁ。まぁゴブリン脆弱なんて存在しないけどな。ゴブリン自体が脆弱みたいなもんだが」
そんな雑談しながら木刀で打ち合っていると、入り口の方から、翁たちの声が聞こえてきた。
「あいつらきたみたいだな」
「そうだなぁ。なぁなぁ、今回は俺が稽古してもいいか?ちょっと弥生に借りもあるし」
「借り?まぁ別にいいが。で、その借りとやらはなんだ?」
「いや、別に大したことじゃねぇがなぁ。ちょっと掲示板で色々あっただけだ」
「...なんかあったっけ?」
「まじかお前」
「俺そんなに掲示板見ないんだよ。で、どんな内容だ?」
「いや、ちょっとルーシィが俺のことを脳筋と煽って、俺が乗っただけだ」
「そうか、ならなんも問題はないな」
「だな。さて、待たせるのも悪いし、さっさと行くかぁ」
「だな」
そうして俺たちは道場の入り口へと歩を進めた。
さて、次回はルーシィこと弥生の悲鳴が聞こえるよ(愉悦)。いやぁ愉快愉快w(執筆時)。




