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拡張現実(VR)少女  作者: 翠川 水月
ep.1
12/14

拡張現実を持ち歩く

「皆、揃ったな?」

理事長・周期院 総師

杏子の父である

「ええ、お父さん」

「こっちに連れて来なさい」

学園室前の廊下

前扉、廊下、室扉の二重扉になっている

黙々とその廊下を進んでゆく

真面目な朝垣は静かに付いて行き

天真爛漫の昼馬はやはり目を輝かせ

日照りを避ける夕楽はそれに付いて行き

夜行性の夜倉は眠そうな顔をしている

室扉の前まで来た

理事長・総師はノックをする

「わたしだ。」

「入れ。」

学園長・亦凡 樽の声がする

キキキィィと老朽化したような扉音

後光照らされる逆光の中、影形となり現れた人物こそがこの学園の学園長・亦凡 樽だ

「...来たか、四人とも」

「はい」

亦凡の質疑に杏子は答える

「右から朝垣 さくら、昼馬 紅葉、夕楽 菊、夜倉 椿です」

「ほう...では話を進めようか...周期院からは聞いているか?」

「はい、聞いてます」

朝垣は答えた

「大体の説明は省くが、この学園に例の水晶体があるらしい...それを探してくれ」

「はい!」

四人一同は返答した

そして...

「あぁ、それと拡張現実について説明をしようか」

「拡張現実...?」

「って何ですか?」

四人が顔を見合わせ昼馬が問いかける

「ある事後にて接続された少女達だよ。主にスマートフォンやVR機器を通して会話、視認するのだが...」

この時点で皆の脳裏には(?)マークが浮かぶ

以前、説明した通り会話、視認は出来るが触れない。触れる事は出来ない。

「実は、もう一つの交流方法がある。これは拡張現実なんだ。呼び出す事は当然出来る」

と言うや否や手を頭上に出し指を鳴らす

パチンッ

すると、その音を聞いた誰かが室内へと入ってくる

「はい」

声と共に暗闇からこちらへと歩いてくる人物とは...

「と、年谷さん?!」

四人一同、声を揃えて叫ぶ

年谷の右手には何かを持っている

四角い紙...カード...?

理事長、学園長、杏子、年谷の四人は

一斉にそのカードを投げて床に置く

「このカードは拡張現実読み取りカード...通称、ARカードだ。」

読み取りと言うくらいだからカメラを通すのが普通だが、最先端技術によってそれは不要となった

ヴゥイイィン

「あ、何か画面が...」

天真爛漫の昼馬は真っ先に反応した

ん?...画面?

皆覚えてるだろうか...起動時のプロフィールを...

ヴゥイイィン

...イイィン

...ィン

次々にプロフィールが生成される

「呼びましたか?...年谷さん」

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