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拡張現実(VR)少女  作者: 翠川 水月
ep.1
10/14

クリスタルの存在

『ほう...この学園にはその四人が残って居るんだな?


.........杏子?』


『はい、確かに。場所は違えど、その四人と教師数名が残っています』

『分かった、その四人を集めなさい。』

『はい...お父さん』


......

「ここは日照りが多いな...」

彼女の名前は 夕楽 菊

日照りを避け、花壇の手入れが趣味の所謂ボクっ娘だ。

「おおお、育ってる育ってる♪」

学園の花壇にて栽培をしていたのは

朝顔、チューリップ、紫陽花、秋桜の四つだ。

毎朝、毎夕水遣りをして必ず確認しにくる

水質、地質、水捌け等。

一通り確認し終わって立ち上がり、ふと窓を覗くと...そこには

「Zzzzz......」

「寝てる...」

カーテンが閉められていて、あまり中が見えないが確かにあいつが居る。

彼女は 夜倉 椿

夕楽と同じく日照りを避け、日差しも好まない。日中殆ど寝ている夜行性だ。

保健室登校で放課後に教室に来て寝ている。

「zzzzz...」

こうなれば起こすのも至難の業だ。

一方、杏子サイドでは

例の話を進めているようだ


「もしもし?」

「はい」

「少し良いかしら?」

「はい、何なりと」

「保健室付近に居ると思われる、朝垣さんと昼馬さんを連れてきてちょうだい。私はこっちの二人を連れていくわ」

「分かりました。」


ピッと音と共に通話は終了した

どうやら四人とも集めて話をしようと言う事だろう。だが、その事をこの四人に知らせて何をしようって言うんだろうか。


クリスタルの本当の意味を......

そしてどう言う効果を齎らすのか


「ごきげんよう、夕楽 菊...さん」

「?...どうしたんですか?」

「少しお話がありましてね」

「......話...?」

「ええ、ただその前に夜倉さんを起こして貰えるかしら?」

「は、はい...椿! 椿!!」

普段日中寝ている夜倉 椿を起こす...

必死な夕楽と起きる気配の無い夜倉

そしてその姿をただ呆然と、そして淡々と眺める周期院 杏子。

「椿!!」

ゆさゆさと身体を揺らしたり、叩いてみたり...そうこうする間にその細い目は開いた

「ん...ん......」

「椿!」

「な、何......」

その細い目の間から何が見えたのか、パチパチッと二度見をするように見開く

「...せ、生徒会長?! 何でここに...」

「漸く起きたんですか…」

「僕たちに話があるんだってさ」

「話...?」

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