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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

無題

無題3

作者: 水道水

間違っても電車に轢かれるのは嫌です。



いつからだろうか、こんな事を考え始めたのは。

特に虐められている訳でも無いが、何と言うか、自分は虚構の存在なのでは無いか、と。自分に対して何処か不信感を抱く。

友達って何だっけ?

果たして自分は何故ここに居るか?

生きる意味は有るのか?

そんな事を、教室の窓際で考えてみる。

すると、ちょっと鬱になれる。

人生が退屈に感じられる。


気が付いたら、手首に傷が有った。

毎日、一つ二つと増えて行く。

どんどん治りが悪くなって、もうじき死ねるかな、なんて考える。

家に帰って、リボンを首に巻いてみる。目の前が暗くなる。でも、それだけ。

ベランダから飛び降りた。

捻挫にもならなかった。


日を重ねるにつれ、「自殺願望」は「趣味」と化した。


風呂の湯に潜って、2分耐えた。

意識はまだ有る。

家にあった頭痛薬を全部飲んだ。

吐き気が止まらないが、それでも生きている。

シャーペンで手のひらを刺してみた。

痛いだけ。


いつしか、「趣味」から「日課」になった。

いつ死ねるかなと楽しみになった。

もしかしたら、私は、既に壊れているのかも知れない。


ナイフで眼を刺してみた。

片目が真っ暗になった。

天井から縄を提げて、首を吊ってみた。

縄が落ちてしまった。

近所の川に入ってみた。

冷たいだけ。

車の前に飛び出してみた。

直前でブレーキをかけられた。


運が良いのか私は、幾度も助かった。

神からの警告か、止めようかとも考えた。

でも、私は衝動を抑えられなかった。


私は、線路に飛び込んだ。


これで、楽になれるかな。


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