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異世界の冒険の果てに。〜ハーレムは当たり前!果てに至るは天帝〜  作者: 白銀
異世界の冒険の旅立ち(ジェルゴ王国篇)
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65話 伯爵との謁見

仕事が忙しく中々進みません(T_T)

 

 ヒサはオークキング討伐終え、いきなり増えた仲間達に街に戻ると告げ、ふとどこからかフラグだよぉっと、聞こえて来たヒサは、フラグは消滅してくれ!っと思いつつ、取り敢えず街門近くに転移して街門を目指すヒサ、そして街門近くに来て氷牙龍槍で穴だらけを見たヒサは、硬化魔法で直してから街門に戻る事にした。


「穴だらけだな。クククッ。誰も落ちてないよなぁ?(笑)えっと、マップ、ん〜。いないのかぁ。残念。よし。[アースグラウンド]」


 ヒサの硬土魔法のアースグラウンドで穴凹を埋めたが、カチンコチンになってしまった。そんな事知るか!とヒサは思ったのか、知らずして魔法を使ったのか知らないが、この先硬化魔法で穴を埋めた場所で土木工事をする際、全く手が付けれなくて断念する事になるだろう。


 この光景を見たサクヤとハクアは、ヒサの事がこんなに凄いと思っていなかったのでさっきから顎が外れそうになるくらい口が開きっぱなしだった。


「よし!みんな街に帰るぞ!」


「はいぴょん!「はいにゃん!「はいですわ!」」」


「ハクちゃん、サクちゃん!行くぴょん!「行くにゃん!」」



 ヒサの号令でウサミとワカバとシルフィは返事をしたが、未だに口を開けっ放しのサクヤとハクアは呆けていたので、ウサミとワカバがサクヤとハクアを引張って街門に向かった。


 街門に近付くと待っていたギルドマスターがヒサに気付き、勢いよく走って来た。


「ヒサ!お前は何者だ?!それから奴隷達はどうするのだ?それから伯爵様がお前に褒美をしたいらしい。それから今から伯爵家に行くぞ!」


「はぁ?ギルマス取り敢えず落ち着けよ。奴隷達は俺の屋敷に連れて行ってくれ。案内をシルフィ、ウサミ、ワカバ頼む。伯爵家は絶対に行かないといかんのか?」


 ギルマスは聞きたいのか、今直ぐ行動したいのか、落ち着き無く話すギルマスに、ヒサは取り敢えず自分の正体は誤魔化し、伯爵邸行かなくてはいけなのかはっきりと聞く。


「済まない。ふぅ。少し落ち着いた。ふむ。奴隷達の契約はどうするのだ?そして伯爵邸には行かなければ、後々面倒になるぞ!」


「う〜ん。面倒臭いな。契約は後でする。シルフィ、奴隷達の世話や飯とか何やら頼む」


「うふふ。分かりましたわ」


 ヒサはめんどいなぁと思いつつシルフィに奴隷達を頼むも、シルフィ達と屋敷に帰ろうする。


「駄目だからな!ほら行くぞ!」


「ちっ奴隷達の案内、シルフィ、ウサミ、ワカバ頼むぞー!」


 ギルドマスター(マーチョリナ・ゴラリオン)はヒサの手を持ち、強引に伯爵が用意をした高価な馬車に連れながら、ヒサは、シルフィ、ウサミ、ワカバに叫びながらギルマスに連れて行かれた。


 ヒサはギルマスに手を握られながら馬車に連れられ(おいおい!おっさん!手を握るな!)と思いつつ、馬車に着きギルマスに手を離され、ホッとして馬車に入ったヒサは高価なソファー?に座り、ヒサはおおっ!と思いながら、まったりとしていたら、後からのそのそと入って来たギルマスが御者に合図して馬車は動き出した。


 馬車は街門の貴族専用門から入り、街を走り出した。



 そしてギルマスはジーッとヒサを見ている。


「何だよ!ギルマス!気持ち悪いぞ!なんか俺の顔に付いているのか?」


「お前は何者なのだ?」


「ん?俺はヒサだ!何者でもない」


「そうか。で、オークの親玉は討伐したのか?オークジェネラルだったのか?」


 ギルマスはヒサの正体が気になるが、取り敢えずはこのオークとモンスターの混成の襲来の原因を、尋ねる事にした。


「ん?オークキングだよ!中々強かったな」


「はん?はぁん?オークキングだと?お前!災害級じゃねーか!中々強かっただと?・・・ふぅ。たが、あのオークと混成モンスターを一瞬で壊滅させたお前なら余裕か……」


 ギルマスが吃驚仰天一人ツッコミ一人納得している間、ヒサは邪神の事を話そうか悩んでいた。


(うーん。邪神の事は話さない方のがいいのか?うーん。取り敢えずはっきりするまで黙っておいた方のがいいのか?)




 ヒサが知らないが、もう邪神の手によってフロン神の加護が消え、ステータスの鑑定等が出来ない事を知らないヒサは、邪神によってもう既にこのフロン星に徐々に危機は訪れていた。


 邪神の陰謀?暗躍?を知らないヒサは、ギルマスの話しを一応聞いていたので当たり障りのない答えを返事した。


「余裕?うーん。余裕。なのかな?うーん。取り敢えず倒しといた。しかし証拠は無いがな。オークキングは倒したけど消えた。しかし邪悪な気配を感じたぞ。何か嫌な予感がした」


 ヒサは邪神の事を話さず、オークキングが普通ではない事を話し、危険を知らせた。


「消えた?なるほど。気になるな。邪悪な気配か……」


(まさか邪神か?再び邪神の力が増幅しているのか?救世軍は何をしている)


 ギルマスは救世軍が邪神の元となる瘴気を発生させないように、世界各地で邪神の陰謀を防いでいる事を知っているが、詳しい事は知らない。


 ギルマスが考え込んで、ヒサは馬車から街を眺めているうちに、伯爵邸の大きな門に着き、御者の合図で伯爵邸の門が開き馬車は伯爵邸の敷地の中に入る。


 そして馬車が伯爵家の屋敷の前に止まるなり、馬車の扉が開き、伯爵家の家令が「お疲れ様です。伯爵様がお待ちしております。ご案内致します。」と言って、屋敷の中に案内し始めた。


 伯爵の大きな玄関の大きな扉が開くと、大勢のメイドが整列しており、


「いらっしゃいませ!ようこそ伯爵邸へ!」×四十人のメイド


「おお!凄いな」


「いつ来ても凄いな!いつもより多くないか?」


 ヒサは驚き、ギルマスも何回も来た事があるが、ここ迄多くのメイドが整列しているのは初めてだった。


「本日は皆さん英雄様ヒサ様を拝見しにいらしたのでいつもより多く集まってます。それではヒサ様、ゴラリオン様、旦那様の所に御案内致します」


 案内を開始した家令に付いて行くヒサ達に、若いメイド達が「あぁ。素敵だわ!この街を救ってくれた英雄。本当に素敵だわ!」と目をキラキラとさせていた。


 そして家令に案内されながら壁際の豪華な絵画が置物を見ながら、チラッとギルマスを見たら背筋をピンッと伸ばしながら凄く緊張しながら、カクンカクンと歩いていた。


「わっ!」


「おわぁらけなにふんま!」


 緊張しているギルマスにからかい半分緊張解消為に驚かせたら物凄い変な声を上げ、凄く睨まれた。


 多分「うわ何するんだお前!」言いたかったのだろう。


「あはは。緊張し過ぎだろ」


「バカ!お前!この辺境街の領主だぞ!辺境伯とも言われているんだぞ!俺は最近この街のギルマスになったばっかしでそんなに会っていないんだ!お前がおかしいのだ!」


「ふーん。そうなんだな」


 ヒサは伯爵との謁見がめんどいなとかしか思っていなく、元の世界でも、領主に何回か源六と一緒に刀を税というか年貢というか納める時に会ったが、弱い兵士と領主に全然緊張する筈も無くのほほんとしていた。



 ギルマスの緊張は解れたがずっとヒサを睨みんで家令の後を付いて行くと、家令が立ち止まり豪華な観音扉の前に止まり何回かノックをしてから、「旦那様、ヒサ様とゴラリオン様をお連れしました。」と言った。


「入れ」


 伯爵の渋い声を聞いた家令は扉を開けると、「どうぞヒサ様、ゴラリオン様」と言われ入ると、以前伯爵邸侵入でチラッと見たが、髪は金髪で髪を全部なで上げた髪型で、体格中々の筋肉でガタイがよかった。


 伯爵は大きな執務机で書類を書いていた。


 どうやら執務室とやらに招かれたらしい。


 伯爵はチラッとヒサ達と見るなり、


「座っていたまえ。もうすぐ書類の整理が終わる」


 ヒサは全然遠慮なくふかふかのソファーに座ったが、ギルマスは何か必死にヒサに言いたげだったが、ヒサは無視してギルマスは立っていた。


 暫くしてから伯爵は書類の整理が終わったのかヒサの正面のソファーに座った。


 そしてギルマスは緊張しながら伯爵に挨拶をした。


 そしていつの間にか凄く身のこなしの良いメイドが紅茶を持って来て、ササッと部屋から出て行った。


(中々出来るメイドだな。護衛か、家令と良い中々だな。天井裏にもいるし壁の中にもいるな。まぁ前に侵入したときは俺に全然気付かなかったみたいだしな)




「本日はお招き頂き有難う御座います。そして「良い、ゴラリオン殿座りたまえ」は、はい」


 ギルマスの挨拶に被した伯爵の着席の言葉に緊張しながらギルマスは着席した。


「ヒサ殿私はこの辺境の街の領主ライド・リューゲルだ。この度は街を救ってくれて感謝する。褒美として、ヒサ殿に士爵、いや准男爵の用意がある、受けてくれないか。そして金貨百枚の褒賞する。」


「俺、いや私はCランク冒険者のヒサです。爵位は結構です。自由気ままが良いので。金貨百枚は貰います。」


「むむむっ。何故だ!准男爵だぞ!」


「そうですね。何か裏がありそうですからですね」


(此奴、感がいいな。糞っ!そんな大きな力逃してたまるか!)


 伯爵は中々利益の上がらない辺境の開拓及び防衛で、先祖が辺境伯であったが、何年かのモンスターの大群の痛手で国の補助を承り、伯爵に落とされてしまった。


 報告ではこの度の上位種のモンスターの統率でのモンスターの群勢で、街が全くの被害が無く、何やら魔法か何かでモンスターの死体を消し、多分であるがヒサはモンスターを確保している筈と思っている伯爵は、士官させて没収して、伯爵として陛下に納めれば念願の辺境伯へと返り咲けると思っていた。


(取り敢えずは目を付けとくか、余り強引に引張って逃す事も無い)


 っと思っている伯爵だが、ヒサは直ぐにでも旅に出る予定だった。


「まぁ良い。それでゴラリオン殿、今回のモンスターの群勢の原因は何だね?オークジェネラルかね?ゴブリンキングかね?オークが多かったらしいからオークジェネラルだね」


 緊張していたギルマスはいきなり話しを振られて、ビクっと、しながらも言葉を返した。



「あっ、はい。ヒサの報告ではオークキングとオークジェネラルが統率していたらしいのですが、オークキングを倒した際、消えたらしいです………。恐らくは黒かも知れません。」


「何ぃ!オークキングだと!本当になのか!ヒサ殿!」


「はい間違いありません」


 ヒサは何だよ黒って思っていたが、黒とは邪神関係の事だった。


「しかも黒か・・・。陛下に報告せねば」




 っと伯爵が思っていると。



「お父様ーっ!英雄様がいらしているんですってー?!」


 扉を勢いよく開けヒサ達がいる執務室に女の子が入ってきた。


(えーっ?ここで伯爵令嬢来るんかい!面倒臭くなってきたな。帰りたい)


 っとヒサは、はぁ〜と思いながら何も起きませんよーにと思うのだった。



お読み頂き有難う御座いますm(_ _)m



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