60話 オークキングとヒサの魔法
すいません。
ペガサスとユニコーンを助けたヒサは、助けたペガサスとユニコーンをそのままにして、オークキングがいる場所を目指していた。
ヒサはオークキングを守ろうするオークの群勢の前に立ち緋里を構えた。
「飛刀《真空裂霸》邪魔だ!」
ヒサに襲いかかるオークの群勢を数多の見えない魔力を込めた真空の刀刃が襲う。
「「「「「「ウギャー」」」」」」
「「「「「「グギャー」」」」」」
「お前らの肉は美味しく頂くーっ!」
これ迄ヒサはオークに緋里の力を使わずして戦って来たのは、オークの使い道があるからだ。
後やはり魔法を余り使わ無いのは、やはり剣士だからだ。
ヒサはなるべく頭や首を狙い倒して来ているが、やはり遠距離の攻撃は体を切り刻んで少し価値が落ちているのを悔やむ。
「ま、しょうがないか。は!」
まだ生きているオーク達を喋りながら緋里のを振るう。
更にオークキングから援軍が出されたが、ヒサは緋里に魔力を込め二十体のオークを魔纏斬りをすると斬ったオークの首が落ちた。
そして、漸くオークキングが大きな剣を持って現れ、喋った。
「ナんなンだオマえ!オマエがおレの兵ヲたオしたのカ?ごロジでやる!」
「ん?俺?剣士。おう!倒したぞ。俺を倒せるのか?」
オークキングが聞き取り辛く喋った後、返答し、オークキングは襲ってくるがサラリと躱し、オークキングにヒサは鑑定をした。
名前 ドЃАマWAルЇ
名称 オークキング(淫獣王)
レベル 95
種族 オーク(邪豚獣)
ユニークスキル 呪怨悪邪(自分、他者からの呪いおんねんを糧として溜め込み、邪悪な力を得る。)
スキル 豪腕 レベル5 剣術 レベル3 統率 レベル5 邪力操作 レベル2
性技 レベル7
ヒサはまだオークキングの攻撃を躱すが、オークキングは段々と黒い靄を纏い始め、剣にも纏っていた。
(なぁ理沙。こいつアーク(大盗賊団頭領)に似てないか?)
【ネームドモンスターで”邪豚獣”と言い、何か有りますね。しかも邪に満ち溢れてます。多分オークキングの肉も魔石も全て使うと危ないでしょう。こんな奴チリ塵してやりましょっ!】
(そ、そうか。緋里!出番だな!)
『はい!久二郎様!こんな女の敵、私の焰で塵塵に消滅してやりましょう!』
(お、おぅ。お、お前もか。分かった)
理沙と緋里と話し終えるとオークキングと距離を取り、緋里に魔力を込め《焔纏》を発動した。
「ナんンだ!オマえ!ソのちかラオマえはアのかたトオなジなのか?!!ウソだ!しネ!」
「ん?あの方とは誰だ?俺は死なんよ!」
「オマえナんカにオシえない!シね!」
「本当に聞きづらいな!」
と、オークキングはヒサが《焔纏》してから、直ぐに剣に黒い靄を纏って攻撃して来るが、危なげなく躱し、反撃するが、黒い靄に弾き跳ね返る。
「何なんだ!緋里の緋焔が効かない?」(緋焔とは緋里の《焔纏》から溢れでる緋色の焔)
【恐らく邪力でしょう!そしてオークキングに邪力操作のスキルが有りますから】
(だがアークには効いたぞ!)
【それなんですけど、アークは武器の強さ、オークキングは持っていた邪力の、強さでは無いでしょうか。】
(そうか。この世界には、こんなモンスターが沢山いるのか?)
【いえ。私の記憶にこんなに邪力に満ちた、ネームドモンスターと遭遇するのは稀ですし、発生自体おかしいのです】
(やはり。誰か暗躍する者がいるのだな。)
【そうだと考えられます。何者かが、モンスターに名付け、力を与えいるでしょう。ヒサ様。緋里さんに聖光魔法を混ぜて纏って見ては、如何でしょう】
(ふむ。聖光魔法か・・・やってみる。か、ありがとう。理沙)
【ヒサ様。ご健闘を】
ヒサは聖光魔法をイメージして新たな魔法を作り出していた。
《氷牙龍槍》も氷水魔法をヒサの国の、伝説の龍をイメージした魔法を作り出していた。
“九條久二郎之名に於いて命ずる”
“我に纏いし聖なる龍よ”
“龍よ、緋里の緋焔と融合してみせよ”
“緋き聖なる焔、緋聖焔”
ヒサの咏が謳い終わると緋里の燦爛していた緋焔が、柔らかい光と混じり合い、緋い焔が寂光な光を帯びながら緋里とヒサを纏い始めた。
緋里の緋焔が変わって行くと緋里が話し掛けて来た。
『私の焰が変わっていきます。凄いです!久二郎様!流石です!久二郎様を感じてしまいますお嫁さんにしてくだい!』
【むむぅ。】
何故か緋里が面白くない声を漏らすが、
(ふ、二人とも、ありがとうな)
と、ヒサは念話を断ち切った。
その頃オークキングは、ヒサが魔法を発動した光景に、オークキングはヒサの恐ろしさを感じ、呆然と立ち尽くしていた。
そしてヒサは《緋聖焔》纏いながらオークキングに立ち対って行った。
ヒサは呆然としているオークキングに緋里を右薙に振るうと、オークキングは慌てて大剣て防御した。
オークキングは防御したがヒサの《緋聖焔》が黒い邪力を飲み込もうとする。オークキングは慌てて逃げるが、ヒサは逃さず再び緋里を袈裟斬りに振るう、オークキングはまた防御するが、ヒサは防御されても再び緋里を振るう、そして連続した技、流一刀流奥義《緋桜連斬》をオークキングにかけ始めた。
オークキングは大剣で迎え撃つも、ヒサの技を防御するしか無い、全てを大剣で受ける事が出来ず既に足、腕、が斬られ、なんとか胸や頭は守るが、それでも斬られて行くだけだった。
ヒサの《緋桜連斬》が終わる間際には既に魔力を込めていて、《緋桜連斬》が終ると続けて《焔斬り》をオークキングに振るった。
そしてオークキングは既に《緋桜連斬》を受け斬れておらず、最後の方には黒い邪力を失ったオークキングの硬い肌が斬り刻まれており、今にも倒れそうになるが《緋桜連斬》が終わると、ヒサの刀の変化を見て、これは不味いと思い、大剣で《焔斬り》を受止める。が、ヒサの《焔斬り》がオークキングの大剣を斬った。そしてオークキングは、は?何故?と茫然してしまった。
「お前に恨みは、無いが、燃えて塵となって消え去れ」
ヒサは《焔斬り》でオークキングの大剣を斬ったあと、無防備なオークキングをそのまま唐竹に《焔斬り》で斬り殺した。
オークキングは頭から左右真っ二つになり倒れ、寂光した緋焔で燃え、塵となって消えた。
「ふぅ」
ヒサは静かに納刀して、周辺をみた。
周りを見たヒサは敵がいない事を確認すると、見える位置にあるオークキングの居たで有ろう、塒に向かった。
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