56話 強制依頼と暗躍者
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ヒサ達は冒険者ギルドにランク上げと、じゃんけん勝組メイド五人衆の冒険者の登録する筈が、何か不穏な気配を感じたヒサだった。
「冒険者諸君、俺はギルドマスターのマーチョリナ・ゴオリランだ!只今を持って強制依頼を発令する!街の騎士と、街衛と共にオークの群勢に立ち向かって欲しい!今、斥候を出した!皆は、出陣の準備をして欲しい!」
ギルドマスターマーチョリナ・ゴオリランが宣言したら受付奥に入って行った。
ギルドマスターの名前を始めて知ったヒサは、異世界言語のせいで理解したマッチョとゴリラのマッチョーナ・ゴオリランが重なり合い、笑うのを堪えていた。
「ん〜!ぷ、ん!ぷ!は!すぅ〜。ふぅ〜。笑かすなよ!んとに!」
所々笑いが漏れていたが、何とか堪えきったヒサは、変な所に怒っていた。
「あの〜。ヒサ様。どうかなされましたか?顔真っ赤ですわ!」
「ん?少し修行してただけだ。まぁ。俺の家?屋敷?が有るし、この街は好きだからな。頑張るかな」
「そうですわね。私達の屋敷は大事ですし、私も街の人や八百屋さんの奥さんにはかなりお世話になってるし、やはり大事ですわ!」
「ウサミはねぇ、ご主人様が大事ぴょん!でも街の人も大事ぴょん!」
「ワカバもご主人様大好きにゃん!あっ大事にゃん!街の人もクーちゃん好きで大事にゃん!」
「ウ、ウサミもクーちゃん大事ぴょん!あとあと、ケーラも色んな人大事ぴょん!」
「ワカバだってそうにゃん!」
ヒサはそろそろ止めないかんなと思い止める事にした。
「ウサミとワカバ!分かったから!もう止めろ!」
「はいぴょん!「はいにゃん!」」
ウサミとワカバの言い争いと言えるか分からん口喧嘩もどきが、ヒサの止の一言で終わった。
そしていつの間にか斥候が帰ってきた。
「はぁはぁはぁはぁも、もう街の、はぁはぁ、近く迄、はぁはぁ、オークの群勢が押寄せて来ている。はぁはぁはぁはぁ」
と言うなり、斥候は倒れた。
斥候が言葉を発した時にはギルドマスター、マーチョリナ・ゴオリランが受付奥から出ていた。
「数は相当とみる!冒険者の皆の者、いざ出陣だ!」
ギルドマスターが宣言したら冒険者の皆は、準備が整っており皆は冒険者ギルドを足速にでてった。
「俺達も出るか。」
「はいぴょん!「はいにゃん!「はいですわ!」」」
というわけでヒサ達も出陣した。
町中は喧騒で人々が慌てふためいていた。
ヒサは今回の事に前回のジェネラルゴブリンの事を思い出して嫌な予感がしていた。
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話は変わり時は同じく場所の違う所での話しである。
そこに真っ黒なローブで顔も殆ど隠した者?がいた。
「グフフッ。あのジェネラルゴブリンはいつの間にか消えていたが、あれも美味しい邪気と邪心を食えた。更に今回は邪力を込めた名付けをしたオークキングの指揮で街ごと食い散らかして貰おう。俺様が出ると使徒やら神が出てきそうだからな。グフフ。まだまだ邪気、邪心が足らないぞ。グフフッ」
一人で喋っていたと思えば同じく全身を黒のローブで隠した者が現れた。
「宗主様遅くなりました。宗主様がお強くなられる為、贄となる人々は幸福ですね。あ、宗主様、ナーヤツの奴はどうしますか?」
「グフフ。待ってないよ。グフフ。ああ。あいつね。中々美味しい邪気と邪心くれるからまだ生かしといて良いよ。グフフ!まだまだ力を付けないと本当の邪の神になれないからね。グフフ。そう言えばあの壮吉とやらはあの世界から連れてきたか?」
「はい宗主様、壮吉と一緒にいた娘が居たんですけどいつの間にか居なくなっていました。どうやってあそこから逃げ出したのか分からないのですがね。取り敢えず壮吉に付いていた邪気は育っています。そろそろ魔王の所にでも行かせましょうか?」
「グフフ。まだ早いな。もう少し強い邪人化する迄、待とう。あの大盗賊団頭領もいつの間にか消えていた。そして死んだ気配も何も感じない。グフフ。骨でも有れば分かるのだがな。しかも邪の子の気配も消えた。グフフ。確かハルバードに擬態して邪気やら邪心を喰っていた筈だがな。何処へ行ったのやら。グフフ」
「はい。私めもあの洞窟へ行って見たのですが何も無かったです。人も住んでいた経籍も失くなっていました。今回もジェネラルゴブリみたいに、大盗賊団も何者かが関わっているのでしょうか?」
「グフフ。分からん。そうだな。グフフ。邪の子が喰っちまったかも知れないな。グフフ。所詮あやつも出来損ないだからな。まだまだ強い奴は沢山いるしな。壮吉の準備が整えば、これで俺様も一つ力が上がり、更にこの星の滅亡を招き、我が糧として滅んで貰おうかなグフフ、グフフフ♪」
「宗主様のお望みのままに!我が一命に於いても必ずや成し遂げて見ます!」
「グフフ。そう慌てる事もないぞ。管理神は今は大丈夫だが、何が起きるか解らんからな」
「分かりました。宗主様のご要望沿って行動致します!」
「グフフ。頼んだぞ!さらばだ!我が愛しき悪な人の子よ」
「はい!またお会い出来るのを楽しみしております」
宗主やらが消えた後も悪の人の子は礼をしていた。
何か不気味な黒いオーラ纏い悪の人の子も消えた。
二人が消えた後は何かに遮断されてたかのような感じが残った。
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