50話 ヒサの部屋と頑張るロージナと暗躍する?パティ
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武器屋と宿屋に行って帰って来たヒサ達は、屋敷に着いていた。
「「「「「お帰りなさいませ!旦那様!シルフィ様!ウサミ様!ワカバ様!」」」」」
メイド隊二十五名のお出迎えされた。
「お、おう」
「ただいまですわ。でもゴニョゴニョ……何でもないわ!」
(でも奥様っといって欲しいわ!)と恥ずかしくてはっきり言えないシルフィは心の中で叫ぶ。
「ただいまぴょん!ぴゅ〜♪」
「ただいまにゃん!ぴゅ〜♪」
シルフィが何が言いたいか分からんかったが、シルフィは元王族だがら慣れてるかも知れないが、相変わらず笛を吹いているウサミとワカバを見ていると、俺達は庶民だ!だからメイドの大勢の挨拶に、吃驚してくれウサミとワカバ!と思うヒサだった。
「食材を厨房に置いとくが、この中で料理出来るの者はいるのか?」
食材を街で仕入れといたヒサはメイド隊に聞いてみたらパティが返事をした。
「はい!一応家庭料理なら料理出来ますが旦那様の口に合うがどうか」
パティは出来るが少し不安げに言った。
「パティか、まぁ贅沢は言わんさ。メイド隊に食事をメイド隊の誰かに手伝って貰え」
「はい!分かりました!旦那様はこの後どうなされますか?」
「そうだな。少し仲間達と部屋にいるよ」
「畏まりました。では、お茶をお持ち致します」
「分かった。シルフィ、ウサミとワカバ行くぞ。」
「はいですわ」
「はいぴょん、ぴゅ〜♪「はいにゃん、ぴゅ〜♪」」
ヒサはシルフィとウサミとワカバを連れてヒサの部屋に連れてきたが、
「なんじゃこりゃ!何故に俺の部屋が可愛くなってんの!」
「うふふっ♪ヒサ様の部屋じゃなくて私達のですわ。うふふっ♪うふふっ♪」
「え?」
「ウサミもご主人様とが良いぴょん!」
「ワカバもご主人様とが良いにゃん!」
「え?」
(おかしいな?みんなの部屋はある筈だがな。やはり、甘えん坊とさみしん坊のせいか?ワカバは?まぁいい!俺の部屋にいたいのは、分かった。何故、部屋の模様まで弄る!俺が落ち着かん!
ヒサは決して声に出さず?心の声で叫んだ。
声に出した途端絶対に泣く、拗ねる、シルフィが壊れると思ったヒサだった。
「わ、分かった。す、好きにして、くれ。だが、あんまり俺らしくない部屋にはしないでくれ。でなければ、………分からん」
「え?そ、そうですわよね!ちょっとやり過ぎた感ありますわ。パ、パティと相談しますわ!」
(え?これでちょっと?花柄のピンクのカーテンに、ハートのクッション、終いにはベットのシーツや枕や布団までオールピンク!ふむふむ。パティの仕業か。先に帰らした時にシルフィと挨拶してたのはそういう事か。)
ヒサの分からんは何だと聞きたいがヒサも本当に分からんらしい。
武器屋ジーンに行く時パティと別れる時にシルフィとパティの会話が、ヒサの考えが当たったけど、あの時は勘違いしたのが悪るかった。
「そ、そうか。ではしっーかりと相談してくれ!きちんとだぞ!分かったな。シルフィさん」
「わ、わ、分かりましたわ!ヒサ様!キチンとヒサ様と私の好みにして見せるわ!楽しみにしててくださいね!ふふん!」
シルフィのドヤ顔を見ながらぷるんぷるんと揺れて胸を張るシルフィにそんなに自身が有るなら最初からしてくれよな、と心の中で嬉しそうに胸を見ながら思った。
ヒサがシルフィの言った事より、お胸の事を考えているとコンコンと扉が聞こえて「失礼します」と言ってロージナが凄く緊張してギクシャクとしながら入ってきた。
「だ、旦那様!お、おにゃを、んっ!お茶をお持ちした!否、お持ち致しました。ふぅ〜。ど、うぞ!」
「ありがとな。って落ち着けよ〜。ガタガタ震えてるぞ!溢すなよ!俺にお茶掛けるなよ!そっ〜とだぞ!」
「きゃっ!」
案の定ロージナは躓き、何時もの声とは違う声の悲鳴を上げながら、お茶は宙を飛んでヒサに向かってきているが、ヒサは咄嗟にインベントリに入れた。
「ふぅ〜。お茶を掛けられるのは、理沙姉だけでいい!」
「理沙姉?ヒサ様?」と、シルフィが不審に思うのだが、
「旦那様!失礼した!う!否、失礼しました!すいませんでした!」
直ぐにロージナが謝り、
「後は私がやりますわ。ロージナさんはもう少し練習なさって下さいな!」
「分かりました!奥様!お願いする、否、します。」
「うふふっ♪よろしくってよ!私が貴族のマナーをびっしり教え致しますわ!うふふっ♪うふふっ♪」
ロージナが奥様と言った瞬間シルフィは理沙姉の事を忘れた。
「あ、ありがとうございます!奥様!では失礼します!」
「おぅ。ありがとな。頑張れよ」
「はい!頑張る!否、頑張ります!失礼しました!」
言葉の後ロージナはヒサの部屋から退出した。
シルフィは奥様と言われた事がとても嬉しく凄くご機嫌だ。
しかし部屋の外では、
「ふぅーっ!いかんな!もっと練習して緊張状態の改善しないとな!いずれヒサ様は英雄か、貴族になり、もしかしたら狙われたりするかもしれないしな!護衛メイドとして頑張りますぞ、ヒサ様!しかし本当にシルフィ様を奥様と言うと凄く喜ばれたな!パティのお陰だ!」
ロージナは意気込んでいたが、最終的には言葉の改善に、おっちょこちょいを治すのに、凄く時間が掛かったそうだ。
そして少し遡る
少し前、パティがヒサにお茶をお持ち致しますといった後、
「パティ!私にお茶出しをやらしてくれないか!」
「そうですね。まだ言葉遣いが悪いですけどいいでしょう。落ち着いてお茶出ししてくださいね。後、ロージナさん少しお耳を。」
「む?なんだ?」
パティは、他のメイドたちに聞こえないようにロージナに耳打ちして言葉を言った。
「この話は内密にです。シルフィ様には奥様と呼ばれてください。きっと良い事ありますよ」
「わ、分かった。あ、ありがとう!恩に着る!」
と、ロージナは緊張状態でヒサの部屋に行って、失敗して、パティの思惑通りロージナが奥様と言って進んだが、パティの最後迄の思惑は多分無理だろう。
(ふふふっ。ロージナさんは恋愛よりも忠誠だから、シルフィ様を良い気分になれば、私、パティもヒサ様にお情けが……うふふっ♪イエーイ!)
と、暗躍するパティ。シルフィを良い気分にしてどうやってお情けが貰えるか知りたいが、心の中の本性が少し残念さんな、計画的な少女だった。
普段は誰とでもお淑やかにしているが、少しだけシルフィに似てる節が有り、恋愛、愛のベットの中では、きっと甘々になりそうなパティだった。
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