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40話 潜入捜査と意外な救出

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 シルフィと愛の誓いをして、宿屋の部屋でまったりとラブラブしていたら、ウサミが物凄く焦って部屋に駆け込んだが、ワカバが攫われたと聞いて、ヒサは、怒り、キレた。


「ひ、ひ、ヒサ様!ど、ど、どうかお静まり下さいませ!う、ウサちゃんが苦しんでます!」


 苦しくてそして今にも意識が堕ちそうなシルフィが苦し紛れにヒサに頼み込む。


「あ?あぁ。済まない。」


 ヒサの言葉を最後に殺気は緩んだが、消えてはいなかった。


 ウサミは耐えてたが、殺気が静まった瞬間、ウサミは座り込みシルフィがベットに寝かした。


 シルフィもベットに座るが意識が朦朧としている。


「理沙!ワカバは何処にいる?」


【は、はい!き、貴族パーシ男爵邸に囚われているようです。あっ、あの、ここ迄殺気が…】


(ん?マジか?ふーん。我慢しろ)


【え?が、我慢?え?】


 ヒサは、理沙を無視して、考える。


 ヒサが考えているとドアが開いた。


「ヒサ!何事だい!食事中のお客さんが、ヒィ!さ、さ、殺気」


 ヒサが、ケーラが入って来て声をかけてきたので振り向くと殺気が当たり震え出した。


「ん?あぁ。済まない。殺気が抑えられないのだ」


「ど、どうしたんだい?」


「ワカバが攫われた」


 ヒサは、また殺気があふれ出してきた。


「と、と、取り敢えず落ち着きな!し、シルフィちゃんがかなり怯えているよ!」


 ヒサは慌てて殺気を抑えるが、全部は抑えられない。


「シルフィちゃん、休みな!耐える必要無いよ」


「い、いえ、私は、決めたんです。ヒサ様が苦しんでる時助けると、ウゥゥ。が、我慢させて下さいませ。」


「本当に良く出来た嫁さんだね!ヒサ!もう少し殺気抑えられないのかい!何とか私の知り合いに聞いて探すよ。落ち着きな!」


 ケーラ、あんたこそ凄いよ、と心の中で言いながら、何とか落ち着きを取り戻そうとしてるが、中々出来ない。


 そしてもうヒサの中では決めていたみたいだ。


「ケーラいい!俺がもう見つけた!シルフィ後頼んだ!」


 ヒサは、言葉を最後に消えた。


 シルフィとウサミは転移を知っているから気にもしなかったが、


「え?見つけた?ヒサが消えた?どうなってるんだい?シルフィちゃん、ウサミちゃん?」


 それにケーラの疑問聞かれたシルフィは、


「すう、ふぅ〜。はい!内緒ですわ!」


 殺気が消えて普通になったシルフィはハッキリと答えた。


「冒険者なら知られたくない事があるか。あの殺気といい、不思議な人だね全くヒサは。」



「うふふっヒサ様にかかれば殆ど不可能の事は、無いかもしれませんわ。」


 シルフィは、ケーラの言葉に安らかに眠るウサミをなでながら言った。






 転移したヒサは、仲間管理システムでワカバの居場所を知り近くまで転移していた。


 そして家の屋根を使って跳ねて進んでいる。


 “ぴよーん、ぴよーんぴよーんぴよーん”


「なあ。皆殺しと、皆殺し、んー。理沙はどう思う?」


【え?さっ、殺気が!さっ、き、が】


「悪い、ん〜?中々殺気抑えれんわ!ふぅ。」


【す、少し落ち着きました。何で私まで殺気がくるのでしょう?わからないですね。あっ、皆殺しはやり過ぎかと、罪のない人がいます。】


「むむむっ!な、ん、だ、と?んー?取り敢えずワカバとクーちゃんだっけ助けるか」


 最初から皆殺ししか考えていなかったヒサは少し困ったがとても仕方なくほんと仕方なく皆殺しは諦めたらしい。


 ヒサは、パーシリ男爵邸に着きコソコソと本邸に向かった。


(うーん。パーシリを表舞台から消してやる。ふふふっ)


【ヒサ様…殺気は抑えられてますが、何故か逆に怖いです。】


 理沙がヒサの言動の事を話しているうちに、テシータの執務室に入り込んだ。


(ん?パーシリは、おらんな。あいつの大事な物は何だ。取り敢えず重要書類を盗んで、ん?これは!ちっ、ナーヤツと繋がってやがる。これは、ふふふっパーシリ、もう終わりだな。横領に、こいつ人攫いまでやっとる、殺人もさせとるな。ナーヤツもそんなに証拠は、残してないか。この書類をリューゲルの伯爵が見ればくくくっ)


【あの〜そろそろ、ワカバちゃん達助けないと……。】


(ん?分かっとる。後は、テシータの大切な物は、ん?これは?マジックバックとやらだな。この短剣は、ふむふむ、なるほど、ふーん。)


(さて、そろそろワカバを助けるか、ん?これって泥棒になるのか?)


 ヒサは、罪の意識は無いが一応きいとこぐらいで理沙に移動しながら聞いてみた。


【そうですね、微妙ですけど、やったらやり返すでセーフだと思います。この世界、意外と緩い法律なんです。殺人、強盗、強姦、とそれ以外は、充分な証拠があるか、現場で捕まえるしかないのです。窃盗でも本当に罪のない人から窃盗するとステータスに記載されるみたいです。】


(まぁいいか。ん?あそこか?見張りがいるか。関係ないか。)


 ワカバとクーちゃんがいる所は、本邸から離れた所にある地下倉庫らしい表向きはただの倉庫だが地下室があった。


 ヒサは、そろりと警備の男の一人に近付き首をトンッとして倒れたが、足で支えゆっくりおろした。


「うん?おい!どうし、うぅっ」


 ヒサが、足で警備の男をかな支えおろしたせいでもう一人に気付かれそうになるが、素早くもう一人の警備の男に腹パンし、今度は何もせず警備の男は倒れた。


 ヒサは周囲を確認し、倉庫の中に入った。


(ふーん。色々と有るが大した物は無いな。)  


 大した物があったらどうするのかと聞きたいが察しはつくだろう。


 直ぐに地下室の入り口を見つけ人気がないか確認するが大丈夫みたいだ。


 またまたそろりと歩き地下牢らしきところに出たら、とんでも無かった。


(はぁ?なんじゃこりゃあ?)


 ヒサが、見たのは沢山の亜人、獣人、ドワーフ、ハーフエルフ、ラミアやら沢山の女がいた。


 これは流石に確認し忘れてたヒサが悪いのだが、ワカバの事でいっぱいいっぱいだったのだ。


 もお一度周囲を確認し敵らしい気配が無かったので声を出した。


「ワカバ!いるか?」


「ンンン〜!ンンン〜!!」


 呻き声が聞こえる方を向くとワカバがいた。少し怒りそうになるが、耐えた。


「よしよし!助けてやるからな。」


 ヒサが助けると言った瞬間、ワカバのいる地下牢の格子がバラバラッと斬れた。


 抜刀からの、乱れ斬りだったが、きちんと地下牢の格子は、外側に崩れていた。


 そしてワカバに近付き何の音も無くとワカバの口枷と手枷と足枷枷が切れていた。


またもやヒサの抜刀術でワカバの口枷、手枷、足枷を刀で斬ったのだ。


「ごっ、ご主人様にゃー!信じて待ってたにゃー!嬉しいにゃー!にゃ〜んにゃ〜ん。」


 声が出せるようになりそして、動けるようになったワカバは、ヒサに抱き着き泣いた。嬉し涙だ!


 ウサミみたいに寂し涙では無い!ワカバの方がしっかりしてた。


「よしよし。良く我慢したな。偉いぞ。」


 ヒサの胸の中で泣くワカバを宥めながら撫で褒めるヒサ。 


「うん!それでねみんなを助けて欲しいにゃん!みんな虐められてたにゃん!」


「しょうがないか、分かった。ワカバも手伝ってくれよ。ん〜。ん?あんた一番しっかりしてそうだな、動くなよ!」


 ヒサの言葉の最後には、動くなよって言われた女性の全ての枷が切れた。


「あっ、あ、ありがとうございます!」


「礼はあとだ!鍵を探してみんなを解放してやってくれ。寝てる者は俺が解放する。別に俺が解放されたい者がいれば俺も手を貸すが、動くなよ。」


 ヒサはしっかりした者や、昏睡状態の者の枷全てを刀で斬り解放して、[ヒール]をかけていった。


 暫くして、地下牢に閉じ込められていた全ての者の枷を、全て解放され自由になった。


「みんなを俺の所に集めてくれ。動けない者を助けてやってくれよ。」


「あのぉ。ワカちゃんのご主人様さんありがとうございました。」


 ウサミに支えて貰いながら来たのはニアの妹クーア、否、クーちゃんだった。


「ん?ついでた。気にするな。ん〜。クーアだっけ?」


「はい!ニアの妹のクーアです。改めてありがとうございます」


「分かった。もういいよ。みんな集まったな。」


 クーちゃんが改めてお礼を言うとヒサに優しく撫でられ、ウサミのいつも話している、撫でられて嬉しいって、言っている意味が分かった。


 そして皆が集まったのを確認すると転移した。


 地下牢に残られたのは、斬られた地下牢の牢屋の格子と、斬られた枷と、手で外された枷と、鍵で外された枷だけだった。





お読み頂きありがとうございますm(_ _)m

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