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2話 ゴブリン瞬殺

うさみが変化してからずーっとなでなでとしていた。


 因みにちゃんとうさみ帯を巻き、丸見えだった裸体は久二郎がうさみの裸体が落ち着かず、きちんとうさみのたすきを巻いて締めてあげた。


「うさみ可愛いなぁ」


ふと、空腹感が感じ握り飯があるのを思い出して、


「お腹空いたなぁ」


 腰につけた握り飯を手に取り、大きな笹の葉包まれた紐を解き、おにぎり2つにたくわん2つがあった。


「うさみ握り飯食うか?」


「うん!食べるぅーっぴょん!」


二人仲良く2個あった握り飯とたくわんを1つずつ手に取り食べた。


「握り飯美味しーぴょん♪えーっと、うぅーんとご主人様?ありがとぉぴょん♪」


(急にどうしたんだうさみ?まぁ何でもいいや〜元々兎だしご主人様でもいいや)



「あっ俺の名は久二郎だ!何でも好き呼べばいいぞ。」


(そろそろ此処が何処か探索しなきゃな)


「何か頭中にご主人様って呼べって響くのぉぴょん♪」


「うさみ、そろそろ此処が何処か移動しようか。」


「はい!ぴょん♪」


そして2人は立ち上がり移動を始め、2人仲良く手を繋ぎ歩き始める。


 ふとっ、久二郎は何でこんなに懐いてくるだろうと思いうさみに何で聞く事にした。


「なぁ〜うさみ、何か俺の事知ってんのか?やけに俺に懐くし。」


「うぅーんとね〜、昔ね〜ご主人様に助けられたのぉぴょん♪とても嬉しかったぴょん♪」


(んー?助けたっけ?うーん?分からんな)


 実は2年前に薬草採集で罠に嵌ってた兎を可哀想に思い助けたのであった。そしてずっと久二郎の事を助けてくれた恩返しがしたかったのでこの進化は話が出来、凄く嬉しかったので、凄く機嫌がよくうさみは、久二郎の周りをスキップして久二郎にくっついて着た。


その時久二郎は何かの気配を感じ、うさみはうさ耳を、ぴくぴくしながら音を感じ気配を探っていた。





(何だ?この気配?敵か?味方か?調べるか?ん〜?うさみを置いて行くには危ないか)


 直ぐ側にいるうさみ耳打ちし


「うさみ俺から離れるなよ。だけどくっつくなよ。少し離れながらついてきてくれ」


 久二郎はうさみを見つつ、辺りに注意し移動する


 うさみは頷き久二郎の後をついて来く。


 そして周囲を気にしつつ気配のする方向え移動し、その人物?なのか、得体の知らない者を見て目開く。


(何だあれはーっ!化物?ん?御伽噺に出てくる小鬼かぁ?3人?3匹?)


 はっ?直ぐにうさみを見て、驚いているのが分かるとすぐさまうさみの口に手を当てるが、


「なーにぃムグっ」何あれって、言いたかったみたいだ。


 久二郎にうさみの口にあてるのが遅く声が漏れてしまう。


 そして小鬼らしきものは、声に気付きこっちに向き、声をあげる



「ウギャー!」


「ウギャギャキャ」


「ウギャウガャ」


3匹は声を上げこっちに走ってくる。


 久二郎は話す言葉が人間らしく無く、もう割り切って小鬼か妖怪だと思い込み刀を抜刀した、もうあの鉄砲隊を殺した時から殺しに何も感じず、元々久二郎のいた世界でも憎ければ、人の殺し合うのが当たり前だったので、敵と見たら殺し合うのを覚悟していた。


久二郎はゴブリン以外に周囲に敵の気配が無いのを確認し、うさみに「ここに いろ」と言い刀を握り締め、小鬼に立ち向かった。


 小鬼は木の棍棒らしき物を持つ者や古びたナイフと古びた剣を持つ者に迎え撃った!


 久二郎にチームワークも無い小鬼3匹が武器を構えずただ並んで走っきてので、右の小鬼から倒す事に決め、何も久二郎の動きに対応出来ない小鬼達は、久二郎はそのまま1匹目の小鬼首を狙い刀を首に一文字斬りをし、首は刎ねたのを見つつ、すぐさま反転した体で小鬼の後を取った二匹目の背中に胴斬りをして真っ二つになったのを驚きつつ3匹目後ろに向こうしてる所を兜割りをしたら縦に真っ二つになったのをまたもや驚きつつ周囲を確認しつつ、刀を腹に忍ばせていた手拭いで刀を拭き、刀を納刀した。


 暫く精神を落ち着かせて、この刀の切れ味に驚くも、また深呼吸して精神を落ち着かせていると、


「ご主人様凄いーっぴょん♪」


うさみが後ろから抱きついてきた。


 背中にたわわな感触を感じて少しドキドキしながらうさみを背中から腹にくるりと回し、青みが注した髪を撫でつつ、

ドキドキしながらウサ耳を触ってみたりしてみたが、嫌がれて無いのを安心し、ムフフ〜と和んだ。


 うさみの頭を撫でながら久二郎は小鬼の亡骸を見ていてほんと何なんだと思いつつ見ていると、


いきなり眼の前に日本語らしき言葉が映った。


名前 無し


名称 ゴブリン


レベル レベル2


種族  ゴブリン種


スキル 性欲 レベル1


 ゴブリン 悪食で毒や食べれない以外何でも食う、そして人間種をよく好んで食べたがる。女を見たら発情し、犯す。女の敵。しかし殆どレベル1なので成人女性なら何とか倒せる。見つけたら百匹はいると思う事言われている。少数で出現したらサクッと殺すべきモンスター。胸の心臓の部分に魔石がある。売るとお金になる。


「何だコレ?ん?ゴブリン?読めるぞ!レベル2?妖人?女の敵か…やはり悪い者だったか!うさみ!これからこいつには気をつけろよ。女には発情して襲って来るらいからな。」


「そうなんだぴょん!良く知ってたぴょん♪ご主人様凄い〜ぴょん♪♪」


「うーん?何か眼の前に文章が映って表示されたんだよ。心臓の辺りに魔石って物があるらしい。」


 目の前の文章を手で触ろうとしたらスカっと通り抜けて触れないかと思いつつ、何処に向いても眼の前から離れないから邪魔だっ、て思ったら消えた。


 何だったんだ思いつつ、さっきの文章に映っていたゴブリンの魔石を確かめようしたら、


(ピコーン♪レベルが上がりレベル2に成りました)


「何だ何だ?レベルが2に上がった?わけわからん。」


 よく分からないまま、ゴブリンの魔石の事を思い出し縦斬りになったゴブリンの心臓の辺り手を入れ赤黒い石を見つけた。


「何だろねー?これが金になるんだよな。」


 魔石を手拭いで拭き光に翳して見てもそんなに綺麗な石では無かった。


「うさみこれ欲しいか?」


「うん!欲しいぴょん♪」


 うさみは貰ってとても喜んだ。それは初めての贈り物だったから絶対に無くさないと手に握り締めてチラッチラッとたまに見てムフフ〜ってなっていた。


「ほんと、うさみは可愛いなぁ〜。」


 これからの事を何にも考えてもなく2人はのほほんとゴブリンの亡骸の前で笑っていた。




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