27話 この女騎士大丈夫?
次は22時です
リーンの森から帰り遅い食事をしてから、冒険者ギルドに着いたヒサ達は、ギルドに入り受付に行こうとしたら女騎士がヒサの方に歩いて来た。
「貴殿がヒサ殿ですか?」
「そうだが。あんたは?」
「ああ。済まない。私は騎士爵、クリスティア・アルテデリカだ。クリスと呼んでくれて構わない。」
「そうか。ヒサだ。」
「話しは聞いたパーティメンバーで来てもいい」
「ふーん。了解した」
「そうか。そうか。なら行くぞ。今すぐ行くぞ!ヒサ殿を身のこなしを早く見てみたい。」
まだ受付も終わって無いのにいきなり騎士団に連れて行かれそうになり、
「ちょっと待て!俺達の用事や、意見を聞け!」
「あっ済まない。どうも私は考え無しに行動してしまう。」
「それはいかんな。ん?えっと、クリスが隊長なのか?」
「そうだ。と言いたいが、一番下の騎士団だ。主に街の見回りや雑用とかあまり戦闘には参加した事が無い。」
「ふーん。平民の部隊か。」
「む?何故分かった?」
「まあ。勘だ。悪く言えば、貴族からしたら面白くないのは平民だからな」
「そ、そうなのか?だから、何時も雑用ばかり押し付けられるのか。知らなかった」
「はあ?それはあかんな。ん?よっぽどクリスが、下の者に慕われているのだな」
「あぅ。う、うむ!皆には、いつも感謝している。いつも文句言わず雑事もしている。」
「そうか。では今は、落ち着いてすぐそこの酒場で、飲み物頼むなり、席について待っててくれ。俺達の用事が終わり次第話を詰めよう」
「おお。了解した。ふむふむ。中々の男だな。うむ」
その言葉を聞いたシルフィは、
「クリスさん。駄目よ。絶対駄目よ」
何が駄目なのかはヒサが聞いたら駄目な気がしたので、ヒサは受付に歩いた。
「依頼完了だ。ギルドカードだ。みんなもギルドカードを出せ」
「セーバーソードの皆様の討伐はホーンラビット七体とワイルドチキン七体で討伐金額金貨7枚です。」
受付について早々とギルドカードを出し、シルフィ達にも出して貰い受付嬢を後にして買い取り受付に行った。
「買い取りを頼むホーンラビット七体とワイルドチキン七体だ」
「裏手の解体所でお願いします」
「分かった。みんなは、待っててくれ」
「行くわ!絶対行くわ!」
「ウサちゃんとワカちゃんはこれで、酒場で好きな物食べてなさい」
「嫌ぴょん「嫌にゃん」」
「しょうがない。みんなで行くぞ」
“チッ”
「ヒサ様こちらにどうぞ」
「分かった」
(ん?何か聞こえたような?)と思うヒサだったが、犯人は受付嬢でヒサと二人きりになりたかったみたいだ。
解体所に着いたら、取り敢えず出したら、
「えっ?そ、そのままですか?十四体?え?し、少々お待ち下さい。」
(やっぱ解体した方から良かったかな?)
【ヒサ様大丈夫かと解体屋と、色んな業者の仕事が増えます。捨てる所があまり無いモンスターですからこの街が潤うと思いますよ)
(そうかならいいかな。)
「ちょっと!みんな解体屋さん頼んでおいて!後モンスターの鑑定助けて!」
受付嬢が応援を呼んで、解体屋を呼んだり、大変忙しくなってきた。
「ヒサ様代金の方ですが、その・・・」
「明日でもいいぞ、てかいつでもいいぞ」
「あ、ありがとうございます!」
お礼を言うなり手を握りしめてきた。
「ちょっと受付嬢さん?いつまで握っているのかしら?ねぇ?ねぇ?」
怖いシルフィさんの登場してしまった。
「あっ、大変失礼しました。ではまた明日お願いします」
慌てて逃げて行った。受付嬢さんだった。
買い取りを終えたヒサ達は、酒場に行き、待っている女騎士クリスに話しかけた。
「クリス待たせたな。」
「いいや。大丈夫だ。それよりヒサ殿達は、何を倒してきたのだ?受付がてんやわんやしてるぞ?」
「ん?あぁ。ホーンラビット七体とワイルドチキンを七体だ。それより俺に騎士団で何をさせるのだ?雑用の手伝いなら断るぞ?」
「はあ?朝行って十四体?へ?ああ、その、なんだ、私達に稽古をつけて貰いたいのだ。駄目か?」
「ん〜。駄目では無いが、俺でいいのか?Eランク冒険者だぞ」
「大丈夫だ!あのケドーガを素手で倒したのだからな。ヒサ殿は結構有名人だぞ」
「そうなら別に良いけど、俺の稽古は結構厳しくて最初は基本からだぞ?」
「多分大丈夫だ。みんな強くなりたいのだ。」
「んー?クリスお前、仲間に相談したか?」
「いや〜してない。」
「なら駄目だ。相談してから来い。お前は強制で仲間が強くなると思っているのか?」
「そんなものなのか?」
「当たり前だろ!お前は、隊長なのだぞ!個々の意見聞いて仲間のことを知り、お前は仲間を知り導かなければならない。お前の仲間の何が得意か知っているのか?」
「否。何も知らない。そ、そうだったのか。仲間から知るのか。意見など聞いたことなかったな。私の二の舞いのなるとこだった」
クリスが自問自答したら
「済まない。少し時間をくれないか。私の騎士団の仲間に詳しく何もかもきいてくる!では!」
早まる前にヒサはクリスを止め最後の付け足しをした。
「ああ。焦らずだぞ。答えを間違えるなよ。ゆっくり考えろ」
「ヒサ殿は私の先生みたいだ。ありがとう。今度こそまた会おう」
「おう」
クリスティア・アルテデリアは、多分脳筋か、素直な馬鹿なのか、単なる馬鹿なのか、分からない女騎士だった。
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