25話 奴隷?獣人?とウサミの如何忠誠
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宿屋を出たヒサ達は、冒険者ギルドに向かっている。
「シルフィちゃん、この野菜セローリとか珍しいのよ、後今が旬のキャベッツを入荷したよ!」
「あら!本当に。美味しそうね。買うわ!」
八百屋の商売上手なおばちゃんに声をかけられ、
「ワカバちゃん!今日も元気だね!」
「元気にゃん!ご主人様と居ると元気になるにゃん」
待ちゆく人にワカバは声をかけられ、
「ウサミちゃん!このタコヤーキ食べてみて!美味しいよ!」
「いいのぴょん?熱っ!はふはふ、ほんとに美味しいぴょん!ご主人様はい、アーン」
露店の人がウサミにタコヤーキなる物をあげ、アツアツの物をウサミがアーンしだし、ヒサが口を開け食べたらアツアツではふはふしてたり、
「ヒサ!このテリヤーキチキン旨いぜ!食えよ!」
美味そうなチキンの料理を進められと、
この街の人達とだいぶ仲良くなって来たヒサ達は、買い物しながら冒険者ギルドに着いてギルドに、入った瞬間、
「あなたがヒサね!外道が!獣人の奴隷解放しなさいよ!」
いきなり猫の獣人の女に声をかけられた。
「否。奴隷はいないが、なんでだ?」
「ご主人様って言わせてるじゃない。」
(ご主人様って、言うと奴隷扱いされるのか?)と思うヒサは、
「今は、解放して仲間として、共にいるのだが。」
「嘘おっしゃい!嫌な事されて無い?酷い事されて無い?兎獣人の子と猫獣人の子?」
どうも認めてもらえないらしい。
「うん?ウサミぴょん?全然大丈夫だよ!ご主人様凄く優しいよ!大好きぴょん!」
「ワカバも嫌な事されて無いにゃん!優しくて素敵にゃん!」
「うーん。信用出来ないわね。そう言われされているのじゃないの?ちょっと貴方達、体調べさせてもらうわよ。うーん。奴隷紋も無いわね。貴方達ちょっと髪色綺麗過ぎない。希少種?」
いきなりウサミと、ワカバを体中調べ出してウサミとワカバの進化に疑問を持ち出す。
「擽ったいぴょん!辞めるぴょん!ご主人様ーっ」
「は、離れてにゃん!擽ったいにゃん!ご主人様ーっ」
よっぽど触られすぎたのかウサミとワカバは擽ったくて猫獣人の女から離れてヒサの所に逃げて来た。
「ふ、ふーん。よっぽど、し、慕わられているのね。ごめんなさい。人間は、獣人に酷い事するからね」
ウサミとワカバに逃げられて、涙目で猫獣人の女を見ていた為、猫獣人の女は、少し罪悪感が合ったみたいだ。
傍から見れば猫獣人の女がウサミとワカバをイジメてるみたいな後景だからだろう。
「そうなのか?俺は、シルフィを含め、こいつらを大事に思っているからな」
ヒサが話した後に少し様子のおかしいシルフィが俺の前に出た。
「ちょっと貴方!名乗りもせず、黙ってみていれば!見ての通り綺麗な服着たウサちゃんとワカちゃんが、酷い事されていると思うの?しかもさっきまでこんなに笑っていたじゃない!ちゃんと見て言いなさい!ヒサ様を悪く言わないで頂戴!ほんとにもう!」
今迄黙って一部始終を見ていたシルフィが少し怖い様子になっていた。
それを聞いたウサミは赤黒いオーラをまとい始めた。
ウサミのユニークスキル《如何忠誠》が発動したらしい
「ふーん。この人ご主人様の事、悪く言ったの?ねぇシルフィお姉ちゃん?」
俺の口癖ふーんを言いながら、不気味なオーラをまとい始め変化した、普通じゃないウサミを見ながら、シルフィは、
「そ、そうだけど、ど、どうしたの、ウサちゃん!普通じゃないわよ」
「ふーん、ご主人様の事、侮辱したんだ、ふーん、殺して良いかな?」
「ひぃ!ごめんにゃ」 猫獣人の女は、ウサミの殺気を浴び、語尾ににゃを付け、股が濡れていた。
「ウサミやめなさい!」
ヒサがウサミを、キツく止めると、
「で、でも、ご主人様が!」
「やめろ!」
もう一度更にキツく止めると
「はいぴょん!ごめんなさいぴょん!」
いつものウサミに戻り、語尾ぴょんになった
「えっと、猫獣人の女、済まないな![クリーン]ウサミを許してやってくれ。悪気は無いんだ」
猫獣人の女は自分の股の失態と過ちを知り言葉を出した。
「あ、ありがとう。えぇ。悪気か無いのは分かっているわ。こちらこそ、ごめんなさい。貴方が獣人といると聞いただけで判断してしまったわ。本当にごめんなさい。そして貴方、本当に慕わられているのね。珍しいわ。こんなに獣人の事を優しくして、人間を悪く言い怒っているのを見るなんて、初めてだわ。あっ、私、Eランクでニアって言うのよ。こんな出会いですけど、よろしくね!」
「ああ。気にするな。俺の名はヒサだ。兎獣人がウサミで、猫獣人がワカバだ、そしてエルフの女性がシルフィだ」
「ありがとう。貴方、いえ、ヒサが獣人を連れているのも珍しいのに、エルフが人間の側いるのはもっと珍しいわ。しかも本当に慕わられているし、ヒサはとても素敵な人なのね」
少し熱い眼差しでヒサを見つめながら、話していた。
それを見たウサミ、ワカバ、そしてシルフィは、
「当たり前ぴょん!とっーても素敵ぴょん!ご主人様はあげないぴょん!」
「そうにゃ!ご主人様は優しくて素敵にゃん!ご主人様をそんな目で見るにゃ!」
「そうよ!ヒサ様は頼もしく素敵よ。あらあら駄目よ。惚れては駄目よ。いいかしら?ねぇ?」
「にゃん!」とニアは、小さな声で、悲鳴なのか驚愕なのか了承なのか、分からない声を出した。
ウサミはニアがウサミからヒサを取ると思い、ワカバはニアがヒサを見つめているのが気に食わないらしい。
更にシルフィは少し冷たいオーラを纏いながらも笑顔で、惚れては駄目よ、と念を押すシルフィだった。
ヒサは女達の思いを知りながら、怖さも知ったヒサだった。
「と、取り敢えず、ここ、入口だろ。邪魔になるし、みんなの注目の的だぞ。移動しよう。」
ヒサの言葉を聞きニア、ウサミ、ワカバ、そしてシルフィは周囲を見渡し、赤面していた。
それをヒサは又、急かす。
「おい。恥ずかしいのは分かるが、俺らは受付に移動しよう!ニアも移動しろよ!出入りの邪魔になる」
「ごめんなさいぴょん!行くぴょん!」
「ごめんなさいにゃ!行くにゃ!は、早くにゃ!」
「あら。私としたことが、ごめんなさいね。行きましょ。さぁ早く行きましょう。」
ウサミは直ぐに元に戻り、直ぐにヒサの所に来て、若葉は赤面しながら来て受付に誘い、シルフィは、自分の失態を恥て、周囲を気にしながら、受付に引張って行った。
「ヒサって不思議な人ね、何故か目が離せないわ。あっ、私これから妹と約束が合ったわ!急がなきゃ!」
取り残されたニアは赤面しつつも、ヒサの後を見続けていたが、用事を思い出しのか、冒険者ギルドを出た。
そしてヒサは、受付にシルフィとワカバに引っ張られ、それに便乗したウサミは、後ろからヒサを押していた。
ヒサは引っ張られ、押されながら、ヒサはこれでゆっくり、薬草のお金を貰い、依頼を受けれると思った、ヒサだった。
楽しんで頂けたら幸いです。




