14話 洞窟奥に封印されし者
ヒサ達は眩い光で、目が開けていられなくなり、目を閉じ気を失い、どうなったのか分からなかった。
暫くしてヒサが、目を醒ました。手には封珠あった。周りをみたらウサミとワカバが居なかった。ヒサは周囲の確認して目を醒ました場所はさっきのいた場所では無かったと知った。
ハッとマップを思い出したら、ヒサだけが移動していた、ウサミとワカバは、さっきの場所にいた。
もう一度よく周囲を見渡すと、微かに光る大きな氷があった。その中には女性が眠っていた。不思議に思いながらも、そうだ、ここまで来たら助けなきゃと思い近付くが、こんな大きな氷をどうしろって思ったが、取り敢えず触っとくかと思い、触ったらいきなり、女性の正面から氷が溶け始めた。
「はあ?触っただけだけど?へ?は?ん?」と自慢の混乱をし、呆けてるとみるみるうちに溶け出し、女性が氷から落ちそうになっていたので、慌てて近付き、溶ける瞬間、受け止められるように準備した。
女性の体の周辺の氷は、すべて消えると、女性が落ちて来たので、正面から落ちてくる女性を、ヒサの正面から、抱き締めるように、受け止めた。
女性の体は不思議と冷たく無く、顔を覗き見るも安らかな顔をしていて、息を確かめると息をしていた。どうしようか目を瞑り考えているうちに、女性が目を醒ましていた。
ヒサはどうしようか目を瞑りながら考えていると、女性は目を覚ますなり、ヒサにキスをした!
ヒサは、声にならない顔で目を見開きながら放心していた。長いキスが終わり、女性はキスをやめヒサを見つめた。
ヒサはキスをされている間、冷静になれなかったが、キスはとても良いとは思っていて女性が離れた時に冷静になりかけたが、まだ続けたいなッと、思っていた。
「失礼しました、待っていたのです。私の封印を解く人を…………世界を………」後半の声は小声で呟き、ヒサに聞こえなかった。
「ごっほん、ああ、俺が何故封印を、解除出来たのか分からないんだか?」
ヒサは、まだキスの余韻を感じていたが、女性が話しかけてきたので、咳き込み我に帰った。
改めて女性を見ると綺麗な金色に輝く髪色で、目は綺麗な青紫で優しい目なのだが少し釣り目で、背は165cmぐらいで胸がDカップぐらいありながらの腰は細くお尻はスマートだった。
で女性はというと、驚きながらも困惑気味で
「えっ?フロン神様の使徒様では、無いのですか?」
「いいや、俺は、フロン神様とやらに会って無いんだが」
「おかしいですね。この封印はまず常人では解けない筈ですが。うーん。」
「迷ってるとこ済まないが、何故、封印されていたんだ?言いたくなければ言わなくていいが」
「そうですね。もしあなたが使徒様で無いのなら、話さないほうが良いのかもしれませんね。ただ、貴方様が封印を解除した事で、あなたの事が知りたいです。もしあなたと一緒に居て、話す事が出てくるかもしれない時、話します。」
「そうか、一緒に来るのか?良いのか?ただ、俺は普通の人間だがな」
「良いですわ。一緒に居たいです。普通の人間ですか?んー?あっ、そういえば紹介を忘れていましたね。ハイエルフのシルフィ・フォン・スウレイです。シルフィと呼んでくださいな。此れから宜しくお願いしますね。ハイエルフの事は黙ってて貰えますか。多分もう仲間は…居ないでしょう。」と悲しげに最後の居ないでしょうを言った。
「そうか。俺もここだけの話し俺は異世界人だ、本名は九条 久二郎だ。ヒサと名乗っている。宜しく頼む。俺も異世界人の事は黙ってて欲しい。俺の家族は異世界で色々とあって生死が分からんがこれからも頑張るつもりだ。まぁ、何だ、元気出せ!」
「あら、まぁお優しいのですね。ヒサ様ありがとうございます。これから頑張りましょうね。」
「ん?様何ていらないぞ?後、俺は、この世界の事知らないから、知っている事だけ教えてくれないか」
「分かりました。ですが永い年月封印されていたから多分分からない事が、多いでしょう。」
「知っている事だけで良い、後で仲間と詳しく今後を詰めるが、今は、帰ろうか。」
「分かりました。どうやってここから出るんですか?壁を壊しますか?」
「ん?転移だが?壊すのは勿体無い、結構な広さだし訓練に使えそうだ」
「転移出来るんですか?凄いですね。やはり使徒様………?」 最後の使徒様は小声で言った。
「では、俺の近くに来てくれ、仲間の所に行きたい。」
ヒサが言った瞬間、シルフィがヒサの腕に抱き着き胸の感触を感じながら転移した。
その頃、ウサミとワカバは、ずっと二人は安らかに眠っていた。
ヒサは転移でウサミ達の所に戻ると、ヒサはすぐ近くに居る、ウサミの所に向かった。その際シルフィは離れずくっついたまま着いてきた。胸を感じながら着くと、直ぐにウサミが眠っているのを確認して起こした。
「ウサミ起きろほら、起きろ」
「むにゃ、んにゃ、うん?あっご主人様だぴょん♪」と抱き着いてきたが、その時シルフィにウサミが気付いた。
「誰ですか?ま、まさか!お嫁さんですか?」とぴょんを語尾をつけず真面目な顔で聞いてきた。
「あらっ、私は、構わないわよ。うふふっ」と言い悪戯っ子な笑みをしていた。
「シルフィ!からかわないでくれ!ウサミ違う、違う。閉じ込められてた人だ。後で説明する、落ち着け!ワカバも起こさないと!後だ後、後で話そう」と言いワカバの方へ一人向かった。
ワカバの所に行くと寝てるのを確認するなり
「ワカバ起きろ!ほら起きろ!」と起こすとまた、
「うにゃ、にゃあ、お兄ちゃん、おはようにゃ、朝かにゃ?にゃ?ご主人様だにゃん♪」
と起きるなりお兄ちゃんと間違えるなり、朝だと良いやっと覚醒したら抱き着いてきた。
「俺は、ワカバの兄ちゃんじゃないからな。」
「ごめんなさいにゃ。でもやっぱりお兄ちゃんの匂いがするにゃん♪」
「分からんが、分かった。みんな帰るぞ!みんなこっちに来い!」と呼ぶと、
みんなヒサに抱きついた。
ウサミは右腕、ワカバは左腕そして、シルフィは後ろから抱き着いて来た。ヒサは、シルフィに抱き着かれてから、ずっとドキドキしてるのに、さらに心臓をバクバクしながら宿屋の裏手に転移した。