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神様のナイフ  作者: ゆうやん
4/7

第四話

 え? レベルアップ?


 困惑していると、再び



レベルアップしました。



 という声が響いた。 さっきのゴブリンでレベルが2つ上がったのか。


 なら、ステータスも上がってるよな。

 


ステータス!



・・・・・・・・・・・・・・


名前:橘 健人

性別:男性

年齢:16

種族:人族

Lv:1

HP:66/66(1367・90222)

MP:37/37(1367・50579)

攻撃:7(1367・9569)

防御:5(1367・6835)

魔攻:8(1367・10936)

魔防:5(1367・6835)

敏捷性:6(1367・8202)

器用さ: 5(1367・6835)

スキル:鑑定Lv5

エクストラスキル:異世界言語完全習得

称号:神界への訪問者


・・・・・・・・・・・・・・・



 やっぱり掛け算だからステータスの伸びが異常だよな。


 このゴブリンどうしよ。素材とか換金できないか? ずっと持って歩くのもあれだしなぁ。魔法とかで持ち運びできないかなぁ。


 そこまで思ったところである考えが頭をよぎった。


 あ! サファイアで魔法を覚えればいいんじゃないか?


 そうと決まれば即実行!



来いサファイア!



 手の中に青いナイフが出現する。


 とりあえず、なんでも入る収納をイメージしよう。四次元ポケットとかか?


 四次元ポケット、四次元ポケット。


 イメージが固まったところで太ももにナイフを突き刺す。



ステータス!



・・・・・・・・・・・・・・


名前:橘 健人

性別:男性

年齢:16

種族:人族

Lv:1

HP:66/66(1367・90222)

MP:37/37(1367・50579)

攻撃:7(1367・9569)

防御:5(1367・6835)

魔攻:8(1367・10936)

魔防:5(1367・6835)

敏捷性:6(1367・8202)

器用さ: 5(1367・6835)

スキル:鑑定 Lv5

エクストラスキル:異世界言語完全習得

無限収納

称号:神界への訪問者


・・・・・・・・・・・・・・・



 増えてはいるがどうやって使うんだろ。とりあえず、声に出してみるか。

 


「無限収納!」



 目の前に小さい黒い穴が出現した。



「消えろ!」



 穴が消えた。心の中で唱えてみてもできたので次回からはそうすることにする。


 出現させた穴に木の枝を入れてみる。取り出すのはどうするんだ? 手を突っ込んで枝、と念じてみる。すると、手に枝が触れたのでそのまま引っ張り出す。



 それでゴブリンは入るのか?


 ゴブリンを視界に収め、無限収納と念じたら、ゴブリンが消えた。



 何が入っているのか分からない時はどうすればいいんだ? 無限収納を鑑定してみようか。




無限収納

この世にあるすべてのものを質量、体積問わず無限に収納できる。


ゴブリンの死体 ×1



 鑑定すれば分かるのか。つか効果やばいな。地面を収納できるんじゃないか?



 これからどうしようかな、第一ここどこだろ。




 遠くの方から微かに叫び声のようなものと馬車の走る音が聞こえた。


 お? まさかこれは盗賊エンカウントか? テンプレだよな。行ってみるか。




 現場に到着すると、一つの馬車を5、6人のガラの悪そうな男たちが囲んでいた。


 男たちの内の一人が前に出て、大きな声で騒ぎ始めた。



「嬢ちゃんよぉ! 出てきて俺たちと遊ぼうぜ。っていうか、出てこないと馬車に火をつけちゃうよ」



 そう言われ馬車から出てきたのは白い髪の小柄な女の子だった。



「それだけはやめてください……」



 消え入りそうな声でそう言った女の子を見ているとなぜか花ちゃんの姿が頭に浮かび、無性に腹が立ち、つい飛び出してしまった。



「おい! その女の子が怖がってんじゃねぇか。やめろよ!」 


「んだお前。殺されてぇのか?」



 そう言うと俺を囲むように移動してきた。



「正義感だけのガキが、調子のってんじゃねぇよ」



 その言動にイラついたので、つい殴りかかってしまった。


 顔を殴られ、その衝撃に縦に回転しながら倒れる盗賊。そのまま他の盗賊も同じように倒してしまった。



 女の子の方に近寄ると、丁寧に頭を下げてお礼を言われた。



「助けてくれてありがとうございました。でも、私、商人になりたてで、お金とかあんまり持ってなくて……」



 俺はできるだけ優しい声で話しかけた。



「まだ若いのに商人をしているんだ。すごいね。でもお金なんていらないよ。どこかに行こうとしてたの?」


「そうですか……。えっと王都からシュトレンに向かう途中でした」



 王都は俺が召喚された場所だろ。シュトレンってのは町の名前か?



「助けたお礼じゃないんだけど、その馬車に乗せてもらえたりしないかな? こう見えて迷子なんだよね」


「そんなことだったらもちろんいいですよ!」


「あ、そうだ。俺の名前はケント。よろしく」



 そう言い、右手を差し出す。



「私はリリィです」



 そう言うと手を握り返してくれた。


「じゃあ行こっか」


「はい!」



こうして俺とリリィの短い旅が始まった。



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