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英語タイトル

Candy-Ball

作者: 雪つむじ

溶けますか?とろけますか?

むしろ、少し、弾けませんか?

きっと、うだるような暑さの中。

固い、硬い器に守られているのに。

だからこそきっと、その熱を外に逃がすことができなくて。

毎夜毎夜、その思いが固まっては。

夜毎夜毎、寝ている間には溶けて。

右の耳から入って、左の耳に抜けていく。

目の前を通り抜け、一周していくその熱。

通り過ぎる時に、さっと、殻の中を焼いていく。

それは、きっとカラメル色。

ぱりぱりとして、平べったく、薄っぺらい想い。

明日の朝まで起きていられたら、それはきっと、煮詰まった思い。

明日の朝まだ覚えていたら、それはきっと、重曹みたいにしけった白。

いいじゃないか。

ぐるっと丸めて。

しけった重曹で周りを覆う。


カラン。


放り込んだ口の中で、全部、泡となって消えていった。

跡形もない、飴玉みたいに。

あれ、それは飲み薬?

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― 新着の感想 ―
[良い点] 歌詞のような、言葉遊びが、ぱっと見でも、楽しさが伝わってきます。 [気になる点] メロディーが必要となるぐらい、感覚的で、だからこそ、他の感覚が必要になるほど、掴みにくいです。難解ではない…
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