表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/19

-Wish witch, herdesire.-

 君は笑い、嗤い、哂う。久々に出会えた自らの半身と、そして「新たな自分」を見つけられたから。

『ふふふ……これで魔女は望みを果たせるよ。あいつの縛りから解放されるよ』

 おいおい駄目じゃないか、あいつなんて呼んだら。仮にも君の――だろうに。

 君は永遠にも等しい時間を過ごしてきた部屋の、小さなベッドに腰を掛ける。くあぁ、と大きく伸びをする姿は、まるで幼い子供のようだ。

 そして君は、ばたんとベッドに倒れこむ。

『久々に、あんなに動いたよ。……全然疲れてないけど』

 おやおや? そう言う割には顔色が悪い。これ以上力が落ちたら、あまり良いことは起こらないだろうね。

 これは歴代の魔女たち全員に当てはまるけど、君たちはどうにも敵を作りすぎる。戯れも程ほどにしなければ、いつか――、

『分かってる! 少し、静かにしなよ』

 あらあら。君がそんなに大きな声を出したのは、久しぶりの事だね。

 僕はどうやらおしゃべりが過ぎるところがあるようだ。すやすやと寝息を立てる彼女を起こしてもいけないし、そろそろおいとまするとしようか。


 嗚呼、今日も、世界を縛る理は愛おしい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ