こんな筈じゃなかったのに。 作者: cloverの三ツ葉の方(二百or四百文字) 忠誠を誓うただ一人のご主人様の、楽しみにも喜びにも、いいえ、淋しさにも悲しみにも寄り添い、添い遂げるつもりでいた。 でも、選ばれるのは愛想を振り撒く小さいのとか、のほほんと寝そべっている奴ばかり! このアタクシに誰もメロメロにならないなんて!? 血統書のおかげで親犬になり、我が子はみんな売られていき、離れ離れ。 夫は、移ろう需要により変わる。 誰もアタクシを見てくれない。 こんな筈じゃなかったのに……何故!?