修練開始
初めての創作物なので至らぬところもあるかと思いますが楽しんでいただければ幸いです。
翌朝木の家に行くと丁度鈴音が店から出てくるところだった。「昨日はその…いきなり恥ずかしい所を見せたわね…取り乱したりしてごめんなさい。それじゃあ…」そう言うと何処かへ行ってしまった。店に入るとマスターが奥に案内してくれた。マスターに付いて行くと店の地下に続くと思われる階段を下り始めたするとその先にはかなりの規模の訓練施設があった。「凄い!店の地下にこんなに広い空間があるなんて…」「店の裏手も我々の所有地だからその地下も使っている。」マスターはそう言いながら奥の部屋へと案内した。そこに入ると森田が待っており「来たか。早速修練の始まりだぞ!」森田がそう言いながら壁のスイッチを押すと壁の一部が裏返りそこからたくさんの日本刀が現れた。「こいつが退魔の剣だ。こいつの扱いを学んでもらうことになるが、具体的に何をするのかと言うと、第1ステップは刀の扱い方、第2ステップは退魔の力の扱い方、第3ステップは青龍との契約、そして最後の第4ステップでは加護や恵みの扱いの基礎である神秘武装を習得して貰う。何か質問はあるか?」森田の説明が終わると蒼太は「神秘武装とはどういうものなのですか?」と質問した「神秘武装とは、加護や恵みによって与えられた神秘の力を退魔の剣に流し込むことだ。」森田の回答に蒼太は「天さんが僕達を助けてくれたときに見せた刀の形状が変化したやつですか?」と聞いた。「その通りだ。神秘武装をすると刀の形状が変わり能力が付与される。そしてそこで重要なのがその力を扱うための第1と第2ステップだ。わかりやすく例えるとだな…退魔の剣をの瓶だとする、そのままでも攻撃力があるが少し弱い、そこで神秘の力と言う名の水を注ぐ、そうすることで重量が増え威力が増す。だがその重くなった水入り瓶を振り回すには力とコツが必要となる。つまり初めの修行でするのは神秘の力に振り回されることの無いように上手く刀を扱う術と神秘の力の前段階である退魔の力を上手く扱う術を学んでもらう。ここから約1ヶ月ほどでこなして貰う予定だから覚悟するように。まずは刀の素振りから。剣道をやっていたのならここはそこまで時間はかからないだろうが竹刀と真剣では扱い方は違ってくるのでそこに重点を置いて鍛えていきます。」いつの間にか修練開始を言い渡されたがそんなことに突っ込む素振りも見せずに蒼太は刀の素振りを開始した。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。是非続きも読んでいただけると幸いです。感想もお待ちしています。