青龍との契約
初めての創作物なので至らぬところもあるかと思いますが楽しんでいただければ幸いです。
無事に試練を終えた蒼太は長達に連れられて床も壁も木製の大広間の様な部屋にやってきた。その部屋には5本の太い柱が十字の形に立っており、東、西、南、北、中央、それぞれの柱にそれぞれ、木、金、火、水、土と掘り込まれているその柱の立っている足元の床には各柱に対応した霊獣が描かれていた。
真道が青龍の柱の前に立つと「ここにある柱に利き手で触れろ。そしてこう唱えるのだ。」蒼太の耳元で契約の誓いの言葉を教えるとすっと後ろに下がった。いつの間にか部屋には鈴音と零が来ており蒼太の様子を見ていた。
蒼太は言われた通りに右手で柱に触れ先程教わった誓いの言葉を口にする。「私は神秘の力を望むもの。貴方は神秘の力を与えるもの。東方の守護者にして木を司る霊獣。我が魂を認めるのならば加護を我が身に。この時、この場をもって青龍との契約を結ぶ。」蒼太が唱え終わると柱に触れていた右手の甲に先程の試練の際に篭手に刻まれていた物と同じ龍の模様が刻まれていた。蒼太の目の前には青龍がおり「これから宜しくな。」と言っていた、「こちらこそよろしくお願いします。」蒼太は元気よく返事を返した。
「無事に契約をすることができたか。」森田の声が聞こえ、蒼太が振り返ろうとすると視界が歪みその場で倒れてしまった。蒼太が仰向けに倒れていると森田が覗き込んできて「大丈夫か?」と聞いてきた。「何なんですか?視界が歪んだと思ったら意識が一瞬飛んだような感覚になり気づいたら床に倒れてました。」「その状況でも受け身はしっかり取れてるじゃないか。大したもんだな。」蒼太が不満そうな顔をすると「そういうことを聞きたいんじゃないよな分かってる。今のは恐らく青龍との契約で獲得した神秘の目だな5霊獣との契約者だけが持つ、肉体に刻まれる力だ。青龍の契約者が手にする力は神秘の目というもので動体視力が向上する。後は力を使いこなせるようになっていくと相手の力をある程度把握したり行動の先読みなんかも出来るようになる。そして今お前が倒れたのはお前の目がこの力を受けて変化した際の衝撃といったところだな。急に増えた視界情報に脳が一瞬フリーズした訳だ。と言っても俺のときは倒れるようなことは無かったんだがな…まあ良い。少し他の長達と話をしてから行くから先に零と鈴音と一緒に行っててくれ。
蒼太は森田に返事をした後起き上がり周囲を見渡して居るとその場に居たとある人物の所で一瞬硬直した。その人物が「ん〜?どうしたのかな〜?」と言うと「なんでもないです。」と言い2人と一緒に足早にでていってしまった。蒼太は気づいていなかったが残された長達は皆一様にして驚きの顔を浮かべていた。いや、一人だけ不敵な笑みを浮かべているものがいた。火の長、鳳灰炎だ「いや~既に相手の力量を見抜くところまでできているという事なのかな?能力の把握はまだっぽいね〜さっきは半分冗談で言っていたけど、本当に歴代の青龍の契約者の中で最も優秀かもしれないね〜。」その言葉を聞いている森田の視界には体から溢れんばかりのオーラを放つ3人を遥かに凌駕する勢いでオーラが噴出している鳳が映っていた。
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