ケース1 「少女を襲うモノ」
アームガンの息抜きにかきます
担任[みんなの友達の、河内さんが亡くなりました]
.....
突然の訃報、それは
学校全体...いや、世界を震撼させる最悪な事件の一部に過ぎない
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ざわざわ ざわざわ
教室が騒然に包まれる
黙り込むもの、慌てふためくもの、泣き叫ぶもの。
そんな中、1人の男子生徒が声を上げた
武沢怜斗[美来は、どんなふうに亡くなったんですか]
担任[それがだな...]
担任が当時の状況を説明する
それは、昨日の話。
河内は、同じクラスメイトの三田莉奈と澤田花梨と”三田の家”で遊んでいた。
遊び始めたのは9時。そこから3時間後、河内がトイレに行く。
尚、ほかの2人が河内を見たのはこれが最後である。
担任[と、いうことだ。三田、澤田。これで間違えないんだよな?]
三田[はい、美来さんはそれっきり帰ってきませんでした]
澤田[20分帰ってこなくてトイレを見に行ったんですよ、その頃には既に家には居ませんでした]
みなが黙り込むなか、学級委員長の田中真也が発言をする
田中[あの、死体が見つかったのはいつ、どこでですか?]
担任[たしか....A山の麓だったか。17時辺りに見つかったらしい]
田中[なるほど....遺体の状況とかってわかります?]
担任[”まだ暖かかった”らしい]
田中[死後冷たくなるのに2時間はかかると言われています。つまり17時に見つかった時は死後2時間は経っていないと思われます]
担任[そうだな、それは親御さんも仰っていた。警察あたりに聞いたんだろう]
田中[死亡時刻は15時~17時、と言った所でしょうか、あの誰か、15時以前に河内さんを見たという人は居ないんでしょうか]
中野[あ、あの...]
田中[中野さん、なにか情報はございますか]
中野[私の見間違えだったら申し訳無いんですけど...”13時あたり”にC町で河内さんを見たような気がするんです...]
C町!?!?!?
みなが驚いたような声を上げる
田中[C町だって....?河内さんはA市に住んでいる、A市とC町の間にはB市がありBの中央にはA山がある]
中野[おかしいんですよね、河内さんが家を出たのは少なくとも12時以降、C町で河内さん見たのは13時、1時間以下でAからCに移動って....無理だと思うんですよね..]
みながありえないといった様子で黙る中、1人の普段あまり喋らない男子生徒が声を出す
小山[ドッペルゲンガー....]
担任[ドッペルゲンガー?つまり河内はドッペルゲンガーに殺されたと言いたいのか?]
田中[あれって架空の話ですよね]
ガチャ
教室の開く音がした
田中[ん?こんなときに遅刻....え?]
河内[やぁみんな、楽しそうなことしてるね?]
入口を見るとそこには、確かに河内美来が居たんだ
ケース1 「少女を襲うモノ」の記述はここで終わっている