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ゲンガー怪奇譚  作者:
1/4

ケース1 「少女を襲うモノ」

アームガンの息抜きにかきます

担任[みんなの友達の、河内さんが亡くなりました]

.....

突然の訃報、それは

学校全体...いや、世界を震撼させる最悪な事件の一部に過ぎない

---------------------------------


ざわざわ ざわざわ

教室が騒然に包まれる

黙り込むもの、慌てふためくもの、泣き叫ぶもの。

そんな中、1人の男子生徒が声を上げた

武沢怜斗[美来は、どんなふうに亡くなったんですか]

担任[それがだな...]

担任が当時の状況を説明する


それは、昨日の話。

河内は、同じクラスメイトの三田莉奈と澤田花梨と”三田の家”で遊んでいた。

遊び始めたのは9時。そこから3時間後、河内がトイレに行く。

尚、ほかの2人が河内を見たのはこれが最後である。


担任[と、いうことだ。三田、澤田。これで間違えないんだよな?]

三田[はい、美来さんはそれっきり帰ってきませんでした]

澤田[20分帰ってこなくてトイレを見に行ったんですよ、その頃には既に家には居ませんでした]

みなが黙り込むなか、学級委員長の田中真也が発言をする

田中[あの、死体が見つかったのはいつ、どこでですか?]

担任[たしか....A山の麓だったか。17時辺りに見つかったらしい]

田中[なるほど....遺体の状況とかってわかります?]

担任[”まだ暖かかった”らしい]

田中[死後冷たくなるのに2時間はかかると言われています。つまり17時に見つかった時は死後2時間は経っていないと思われます]

担任[そうだな、それは親御さんも仰っていた。警察あたりに聞いたんだろう]

田中[死亡時刻は15時~17時、と言った所でしょうか、あの誰か、15時以前に河内さんを見たという人は居ないんでしょうか]

中野[あ、あの...]

田中[中野さん、なにか情報はございますか]

中野[私の見間違えだったら申し訳無いんですけど...”13時あたり”にC町で河内さんを見たような気がするんです...]

C町!?!?!?

みなが驚いたような声を上げる

田中[C町だって....?河内さんはA市に住んでいる、A市とC町の間にはB市がありBの中央にはA山がある]

中野[おかしいんですよね、河内さんが家を出たのは少なくとも12時以降、C町で河内さん見たのは13時、1時間以下でAからCに移動って....無理だと思うんですよね..]

みながありえないといった様子で黙る中、1人の普段あまり喋らない男子生徒が声を出す

小山[ドッペルゲンガー....]

担任[ドッペルゲンガー?つまり河内はドッペルゲンガーに殺されたと言いたいのか?]

田中[あれって架空の話ですよね]


ガチャ

教室の開く音がした

田中[ん?こんなときに遅刻....え?]

河内[やぁみんな、楽しそうなことしてるね?]

入口を見るとそこには、確かに河内美来が居たんだ



ケース1 「少女を襲うモノ」の記述はここで終わっている

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