表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/52

プロローグ1

新作です。拙いですが、暇つぶしにしてください。なるべく毎日投稿します。

「出ていきなさい」


夕飯の最中、突然、母に告げられた。僕は何を言われているのかわからなくて聞き返した。


「どうして・・・?」

「どうしてって?」


ハンと鼻を鳴らして、僕を馬鹿にしたように言ってきた。


「あんたが私と血が繋がっていないからよ!」

「そ、それは」

「血が繋がっていないのにあんたを育てるなんてもうたくさん!!武雄さんが死んでからもう2年!あんたのことを息子だと思ったことなんて一度もない!」

「っ」


僕は義母に家族扱いされていないということにはなんとなくだが気づいていた。それでも、今捨てられて、路頭に迷いたいわけではない。だから、自分がこの家で必要だということをアピールした。


「でも、家事全般はそうだけど、勉強だって頑張って、沙紀と同じところに入ったじゃないか・・・」


すると、先ほどと同様に僕を見下したような目で見てきた。


「家事なんて誰だってできるでしょ?もう少しましなことを言いなさい。それにー」


義母さんは隣で黙々と僕が作ったご飯を食べている義妹を見てから、僕の方を見る。そして、


「勉強だって、沙紀は特待生で学費が免除なのに、あんたは学費がかかっているのよ?どっちの方が家族に貢献しているのかは明白でしょう?」

「そ、そうだけど・・・」


僕は特待生になれなかった。それで義母さんに負担をかけていることに申しわけなさを感じていた。だから、家事を頑張って少しでも家族に貢献したいと思っていた。だけど、その程度のこと誰だってできるし、当たり前のものだと思われていたらしい。少しは感謝されるものだと思っていたんだけどなぁ・・・

そして、


「後はあんたがダサすぎるのよ。武雄さんはカッコよかったのに、あんたは全然似てないわね。母親の方が不細工だったのかしら(笑)?」

「母さんのことを悪く言うのはやめてください!」


僕は机をバンとたたいて、前言撤回させようとする。自分を犠牲にして産んでくれた母さんを馬鹿にされるのだけは許せなかった。すると、義母さんはさっきまでの馬鹿にしたような表情から感情をなくして能面のような表情に変化した。


「ほら?あんたにとって義母(わたし)よりも実母が大事なんでしょ?ならさっさと出ていきなさい。最後の情けで家だけは借りておいてあげたから。それとあんたの所持品は明日すべて持っていきなさい。目障りだから」

「・・・はい」


有無を言わせない圧力に僕は頷くしかなかった。

こうして高校一年生の最後の春休み。僕は突然家を追放されることになった。

『重要なお願い』

面白い!先が気になる!筆者頑張れ!と思った方はブックマークの追加と広告の下にある☆☆☆☆☆を★★★★★にして評価していただけると嬉しいです!

感想なんか書いていただけたらさらに嬉しいです!

執筆のモチベーションになるので、どうぞよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 血は繋がってなくても法的に籍は入ってるだろうから、未成年に対する親権者の義務放棄ではないかな? 訴えようによっては虐待と養育放棄に当たるから世間体のダメージは計り知れないと思うのだが。…
[一言] まあ面白いが、遺産相続等の問題含めて、こんな事する義母は居ない。 やるなら、親父さん亡くなった後に、どうしますかだろうし。 今更何してんのこの人としか。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ