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オーバースター 〜星を駆ける者たち〜  作者: イニティウムラムネ
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第二話 世界の変化、そして日常の終わり

おはこんばんにちは!イニティウムラムネです。

今回はもうひとりのキャラの日常の終わりと世界背景が少し明らかになります。

ぜひご覧ください!

星暦70年、幕張。

見事なまでの洗練された都市景観。それはある種の完成された洗練感を醸し出していた。

東京ですらなされなかったこの近未来都市ができたのにはある理由がある。

「counterattack day」日本語で「反乱の日」。2100年7月4日に起こった全世界規模のテロだ。

2075年に完成した数千基の量子コンピュータを同時並列して作られた人工知能「AIS」このコンピュータが、この日に反乱を起こしたのだ。


これによりアメリカとロシアの保有する核兵器ミサイルがジャックされ、一斉に発射体制に入った。

その数、3000発。地球を壊滅させるどころか、宇宙空間のスペースコロニーを全て破壊するのにも十分すぎる量だった。

コンピューターは人類に要求を突きつけた。


①コンピューターによる全世界の統治

②地球外知的生命体の即時排除

③全てのスペースコロニーの爆破


当然、こんな要求が受け入れられる筈がなかった。

すぐにUSSSOCOM(アメリカ特殊作戦群)を中心に、SAS(イギリス特殊空挺部隊)スペツナズ(ロシア軍特殊任務部隊)JGSDFSOG(陸上自衛隊特殊作戦群)などにより突入部隊が編成され、南極に設置されたAISの施設へ向かった。


これらの部隊は、現地に展開していたAISの手先の反乱軍と戦闘をし突破、内部ではAISの防御システムにより、部隊の7割が死亡する被害を受け、最後は陸自特殊作戦群がほとんど相打ちになる形でAISを破壊し、危機は免れたはずだった。


しかし、AISが破壊間際に一部の核ミサイルを発射した。数は92発。内81発は撃墜されたが、残り11発はそれぞれニューヨーク、シドニー、ソウル、武漢、ダカール、南極昭和基地、カーブル、サンクトペテルブルク、ラグランジュ2の第6コロニー、ロンドン、そして幕張に着弾した。


死者は7億人を越し、負傷者は十数億とも呼ばれる。

幕張は壊滅した。予算の都合で封鎖区域となり、復興が始まったのは2130年代後半からだ。

復興の際には当時の最先端技術が取り入れられた。竣工は2145年。完成は2155年だった。


そして2170年の今、この街は埼玉から新都心の座を奪い、発展し続けている。


私 - 米倉莉緒はそうして、いつもどおりの朝を迎えるのだった。


高校に行き、何気なく授業を受けて、友達と喋って帰る。

そんな一日を今日も過ごすはずだったのだ。あの時までは。


そう思うとあれは、運命の悪戯だったのかもしれない。



「米倉ぁ」

帰り際、担任に呼び止められた。

「はい」

「すまん、この荷物、倉庫まで運んでくれないか?」

教室には私一人。どうやら断れそうにもない。

「...わかりました」

「おっ、助かるよ」

担任の高い声が響く。

ダンボールを抱えて教室を出る間際、担任の「頼んだぞぉー」という声が聞こえてきた。


1階の外廊下を歩いているときだった。不意にキーン、という音が聞こえてきた。


(なんの音だろう)


気になって少し立ち止まって周囲を見回すが、なにもない。


(気のせいか)


再び倉庫へ歩き出した。


倉庫の中は埃っぽかった。


(こんなとこ早く出たい...)


ところが、荷物が多くなかなか進めない。


(うわっ!)


ブルーシートに足を取られて転んでしまった。


(いてて...)


立ち上がろうとした時、またキーンとという音が聞こえてきた気がした。それも後ろから。


(何?)


後ろを振り返ると、そこには青色の球のようなものがあった。


(なにこれ)


手にとって見てみる。

ダイアモンドのようにキラキラと光っている。大きさは10cmくらいだろうか。


(高そ...)


立ち上がろうとした時、青色の球が急に手元から飛び出し、キラキラと光りだした。


(なにこれ!?)


気づくと、光が急にこちらに向く。強烈な光が視界を覆った。


体育倉庫にはダンボールが一つ残されている。

ご覧いただきありがとうございました!

使い回しではありません。(断言)

何かコメントをしていただけると幸いです。

次回は2022/11/20 18時投稿です。ぜひご覧ください!

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