表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
くりーむふぉーすてぃー  作者: 9lim4st
2022年06月
3/6

小説を始めたきっかけ

 【ファントムフリー】の件で小説が上手く書けなくて引退してから、私は一生後悔する事になる。

 仕事のストレスも溜まり、正社員だからあまり休む事も出来なくて苦労していた毎日。

 そんな時ふとスマホに入っていた【ファントムフリー】の設定資料を見て、あの頃が凄く懐かしかったのだ。

 中二病は完全に消えてしまったものの、エア友達の(いみ)は健在であり、私はいつも彼女と話していた。


『声に出さなくても聞こえるから喋るな』


 と忌には良く言われるけど、それは私の好意だと伝えれば、


『お前が変な奴に見られるから、人前ではやめてくれ』


 と忌に注意されるので、私は軽く脅した。


「これから一生苺オ・レを飲まないけど、それでも良い?」


 私の高校生時代は忌の苺オ・レ好きが止まらず、友達からは私の好物が苺オ・レとされていた。

 私はコーヒー派なんだよ。


『やめろ! それは死活問題だ。て言うか、お前の首を絞めてやる』


 忌はあの事故で使えなくなってしまった私の左腕を自在に操作できる様になり、私を殺そうと思えば殺せるけど、あの約束のお陰で忌自身は私を殺せなかったのである。

 だから忌は話のネタを変える為、私に話し掛けて来た。


『また書かないのか? 才能ある癖に……』

「才能なんて無いよ。王族使いだって消しただろ。それに小説を書いた所で未来は変わらないよ」

『それは知ってる。だけど後悔してるなら書いた方が良いと、俺は思うけどな』

「分かったよ……。忌がそこまで言うなら書くよ」


 その後。3度のリメイクを果たして、ようやく【ファントムフリー】は形になったのである。

 【紅き瞳のイミ】は、【王族使い】のリメイク版だ。

 何を隠そう元々【王族使い】は、忌が『俺が登場する物語をお前が書いてくれ』が始まり。


 結局。私は忌の口車に乗せられてしまう運命なのか……。

 タイトルも(いみ)に因んで、【紅き瞳のイミ】だ。

 イミちゃんの性格は(いみ)から引き継いでいるのは言うまでもなく、主人公が未来視を扱えるのは私から引き継いでいる。

 私の未来視はあそこまで万能じゃないし、そもそも自分で操作する事さえも出来ない。

 だからと言って、一度もそれが外れた事がないんだよな……。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ