夜戦
昼にヤン少尉にここの場所をメールで送らせる。
予想では奴らが食いついて来るはずだ。
おそらく夜明け前に来る可能性が高い。
昼に交代で仮眠を取る、数時間刻みに寝るが軍事行動では普通の事だ。
夜中の3時を過ぎると、遠くで微かにエンジン音が聞こえて来る。
各自の待機場所に分散する、マー軍曹は弩級と散弾銃を担いで外へ。
「ヤン少尉、センサーを!」
ノートパソコンの画面にはセンサーの断面図が映っている、人が通れば通知が来る設定にしている、地上から1メートルは離しているので小動物はスルーできる仕組みだ。
「5番と6番に反応あり!」
ヤン少尉の声に合わせて2つのスイッチを入れた、元はラジコンのモーターなのだが罠の安全ピンに直結している。
ウイイイイーンっとモーター音がして釣り糸が巻き戻される。
直結していたピンか抜けて罠が動き出した。
竹で作った槍をコンクリートブロックに縛り付ける、二重三重に重ねたコンクリートと竹槍は出来損ないの海栗の様だ。
ブォン!っと風を切る音と共に侵入者に向かって行く。
1人が真横からモロに受けて、横っ腹から竹槍が身体に穴を開ける!
衝撃の後に出た悲鳴は夜のキャンプ場に響き渡った。
「ゴアアアアア!」
竹槍が身体を貫通して、鮮血が周りに飛び散った!
それを見た1人が、血を避けようとして落とし穴に足を落とすと、足の裏から釘が貫通する!
最初は激痛で声も出ない!
暫くして痛みが波の様に身体の中を駆け巡ると、悲鳴が口から漏れる。
「イテェ、あ、足がぁ!」
その場で尻餅をついて怪我をした方の足を見ると血が止まらない!
怪我をした場合、止血処理をしてから心臓より低い位置で、圧迫処理を行う。
しかし本人はその余裕すら無かった。
その時、マー軍曹が放った弩級の黒弓が足を引きずった怪我人の胸に吸い込まれる。
塗料で真っ黒に塗った矢は、音さえ立てずに目標の胸に吸い込まれた。
「散開しろ!」
その時、隠れていた木の影からマー軍曹が出てきた。
散弾銃を腰ダメに構えると、侵入者の方に向けて発砲しだした。




