竹林
竹、東南アジアに生えるこの植物は育つのも増えるのも早い。
昔は土手に生やせば、土が固まって土砂崩れが防げるなど重宝したのだが。
竹を使った産業が衰退する度に需要が無くなって来た。
しかしそれは日本の話で、他の国では建築資材などで重宝されている。
ケンは竹林に入ると鋸を使って根元から竹を切り出す。
近くに生えているツルを切ると梯子の様な形に整える。
その上に切った竹を積み上げるとツルで縛り上げて古屋まで帰って来た。
裏で竹の先を斜めに切っていると買い出しから2人が戻って来た。
「必要そうな物資を買ってきましたよ」
三菱から大量の物資が下された。
釘、金槌、ロープ、ベニヤ板、チェーンソウ、剣スコ、サンダー、プラ板、丸鋸、などなど、特に釘とロープは大量に買ってある。
「あとこれ、あれば便利ですから」
そう言われてナタを渡される。
中華包丁の様なゴツい形のナタ、切れ味も鋭く竹もスパスパ切れる。
ベニヤ板を30センチX60センチに切ると4枚の板になる。
そこに釘を適当にバラけて打つと、そのまま貫通させる、ここは密集し無いのがコツだ。
浅く掘った穴に足が入ると、釘が足の裏から入り込む、下手をすれば釘が貫通する。
上には薄いプラ板を嵌めて、土を被せる、これはベトコンがよく使った罠だ。
悪辣な物になると糞尿を釘になすりつける、破風症を併発する為だ。
ベトナムのジャングルでは、水溜りにこの板が沈められていた、その為米軍ではジャングルブーツの底に鉄板を入れた物を作って対処した。
他にも、竹に短い竹槍を括り付けてワイヤーと連動する罠や、キャンプ場にある投光器を集めて夜に一斉に点ける物など、仕掛けるのに2日掛かった。
「食料と足り無いものを買ってから」
罠の見取り図を見ながら、ケンが2人に。
「ここに誘き出すぞ」




