黙秘
黒のアルファードから確保したのは3人。
それぞれが拳銃を所持していた為、現行犯で逮捕した後に病院に担ぎ込まれた。
特に喉を撃たれた男は緊急手術が必要だった為に、近くの八尾医新会病院に搬送された。
手術が終わってから、集中治療室で身体中が管だらけになった男は当面の間は面会謝絶になる為。
残り2人は治療が終わった後に、八尾警察署に護送される。
しかし、2人共に名前すら黙秘する有様で身元すら不明のまま拘留されたままだ。
「ライフルマークを調べた結果、前科がありません、他の事件との関連性は無さそうです」
押収した拳銃の結果は記録なし、それだけでは無い。
「免許証やパスポートなど、おおよそ身元に繋がる物が出て来ません」
コンビニのポイントカードすら無い、持っていた金はマネークリップで纏める徹底ぶりである。
「取れるだけの罪状で拘留期間を伸ばせ」
上からのお達しは持久戦、何ヶ月も観察すればアラが見えて来る。
それまでは要観察せよ、との判断に。
「コイツらに仲間が居たらどうするんですか?」
別働隊が居たら?何処かで銃撃戦が始まるのでは?
そう意見する者も居たが、その他大勢の意見に、かき消された。
その頃、和歌山のキャンプ場のケン中尉達は、テレビのニュースで団地を襲った連中が逮捕された事を知り。
「別働隊は何人くらいだと思う?」
ヤン少尉、マー軍曹と3人で話し合って居た。
「全員合わせても10人はおらんでしょう」
あまり大人数で潜伏すれば、目立つし通報されるリスクも増える。
「食事の買い出しだけでも目立ち過ぎますね」
多くて6人、ただし武装はしていると仮定した後に。
「ここを拠点にして迎撃する準備を進めておこう」
愚か者の罠や鳴子の材料を買いに2人で行かせると。
ケンは斧とノコギリを持って近くの竹林に入って行った。




