侵入
1番奥にある小屋に向かうために川を渡る。三菱
子供の遊び場にする為なのだろう、浅い川と小石だらけの河原を三菱はスイッチ一つで四輪駆動に変えると難なく進み出した。
緩い傾斜の丘の上にあるので一面が見渡せる、裏に回って駐車するとピッキングツールを持って降りる。
鍵開けは訓練で習った、他にも車の盗み方やクレジットカードを使った家屋の侵入方法など。
間諜の訓練は引き出しを多く持たせるのに重点が置かれた。
尾行の仕方、尾行の巻き方。
簡単な変装に、科学知識。
その気になれば日用品で爆発物や罠を仕掛ける技術。
ピッキングツールもホームセンターで買った物で自作した物だ。
簡単な鍵なら数分で開く。
時代遅れのシリンダー錠は、すぐに開いた、中に入るとワンルームで10畳程ある。
2段ベットが2つにテーブルに椅子が4脚、4人用の家具に空調、冷蔵庫にテレビまである。
ユニットタイプのシャワーと洋式便器は温水洗浄まで付いていた。
「ホテル並みだな」
呆れた声でそう言うと外を見ていたヤンが。
「ケン中尉、庭にバーベキューコンロが付いてますよ」
見ればレンガで出来た本格的な物がある。
「肉でも買って来てバーベキューでもするか?」
たまには慰労も良いだろう、それを聞いて2人とも乗り気になる。
「俺!食材買いに行きます!」
「ついでに冷凍庫も買いましょう」
マーとヤンが買い出しに行く間に、ケンは買った長物の試射をする事にする。
荷物を下ろした三菱で意気揚々と買い出しに行く2人を見送ってから。
ゴルフバックから得物を取り出した。




