封鎖
新型インフルエンザワクチン強奪チームB。
彼らは日本で生まれ育った3世や4世世代の協力者だ。
特に日本国内での情報の収集や祖国から流れて来た荷物の回収と搬送が主な任務となる。
大阪で荷物を受け取った後、高速道路は使わずに田舎道の国道ばかり選んで移動して来た。
チームBの2人は運転手と助手を演じながら。
運転中は助手が睡眠を取り、運転手が寝ている間、荷物の番をしていた。
新潟に入り目指す港に到着する寸前。
道路工事で車線規制をしていた。
時刻は夜明け前、漁師の漁船は海に出払い、港へ行く車は自分達だけだ。
船に荷物を搬入する際に、目撃者を出来るだけ減らす為にこの時間が選ばれた。
道路工事の警備員に誘導されながら、狭い道を進む。
大阪コールド輸送と書かれたトラックが角を曲がった。
その後の道路工事現場が一変した。
道路を封鎖すると何処から現れたのか、機動隊の装甲バスが道一杯に広がる。
そして道路の上に五寸釘を打ち付けた板の様な針山。
通称、ウッドスパイクと呼ばれる物で無限軌道以外の車両は殆どタイヤの空気が抜けて止まる。
大統領送迎車などタイヤのゴムが無くなってもリムだけで走れる車両以外は、強制的に停車させることが出来る。
Bチームの運転手が隣の助手に。
「船が見えたぞ!」
そう言われて道の先を見ると、港に停泊しているマグロ漁船が見える。
2人が歓声を上げた瞬間、前の道路を横切る人影が見えた!
青い上下の野外服を来た、フリッツタイプのヘルメットを被った人影が通った後にウッドスパイクが見える!
慌てて急ブレーキを踏むと、トラックのタイヤが悲鳴を上げながら斜めに停車する。
その瞬間、装甲車の様な形の車が飛び出して来て冷凍車の進路を塞いだ!
「警察だ!」
運転手がそう言うと助手が冷凍車のダッシュボードから拳銃と弾倉を引っ張り出す!
弾倉を叩き込むとスライドを引いて実包を薬室に送り込む。
助手席から飛び出すと、ドアを盾に発砲を始めた!
パンッ!パンッ!っと9㎜ルガー弾の発砲音が、港に響き渡る。
「容疑者の発砲を確認!射撃許可を求む!」
会議室に入った無線に、発砲音が混じっているのを確認すると。
「応戦発砲開始!狙撃班に連絡!」
「容疑者を無効化しろ!チャンスがあれば撃て!」




