表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
滝川一益  作者: たぬき
1/1

はじまり

ここは神流川。泥沼の戦いの中。

「氏直っっつぉおおおお!!!ぅうおおぉお!」

騎馬武者が一人駆け抜けた。決死の突撃である。周りなど見えていなかったのだろう。周りの声も届いていなかった。もう、誰にも止められなかった。

「ぐはっ!!」 ドスンっ




その死は。



上野の国 厩橋城

俺はいつも考えていた。例えば、どうすれば強くなれるんだろうかとか、どうすれば勝てるんだろうかとか、どうすればおなごに好かれるんだろうかとか。そんな思慮深い性格なんだが、――

「馬鹿じゃないの?」

「うわっっ!」

「あんたただの脳筋でしょ。そんなこと考えてないで早く行きなさい。殿が呼んでるわよ。」

「驚かすなよ、、、」

こいつは相。いわゆる幼馴染だ。いつも付きまとってくるんだよな。殿の重臣の娘なのにうるさいっていう欠点を抱えてる。もしかして

「お前俺のこと好きなの?」

「ばっっゕ##「じゃ、いってくるー」ないの!ちょっと待ちなさい!」

ふっふーいー⤴⤴あいつなに驚いてんだ?俺たち幼馴染だろ?



城主の部屋

「桑介そろそろお前も元服だな。養父として儂が烏帽子親になろう」

「ほんとですか!」

これから俺の侍ロードが始まるわけか。くっくっく、ついにきたな

「ところで好きなおなごとかいるのか?相のことはどうおもってる?」

「え!愛ですか?そりゃあ、もちろん(友達として)好きですよ?」

「そうかそうか うむうむうむ(順調だな)」



「ねーねーなんの話してきたの?」

「そりゃあ、いろいろだよ。お前のこと好きなのかって聞かれたから、(友達として)好きって答えたぐらいかな?」

カっァァあ~~

「何言ってのよ!」

「おい!叩くなよ。いてーな」




こんな日々が続くと思ってた。



1582年6月

本能寺の変 織田信長死す



元服の儀

「桑介、今日からお前は儂の益の字をとって長益と名乗るといい」

「ははっ!」

ここまで来たか

信長様が死んだことで俺の元服が早まった。これからどうなるかわからない。町のみんなも不安な顔をしてる。俺がやるしかない。なぜか相のことがよぎった。会いに行くか



いつもここら辺にいるんだけどなー。どこいった?

「それでねー」

相の声が聞こえる。男としゃべってる。ズキッなんだこれ。鉢会いそうになった俺なぜか逃げてしまった。なんなんだ?



戦に備えて刀を振る。あれから相のことばっか考えてる。調子が狂う。

「何ぼーっとしてんの?」

「うわっっ!」

「なに驚いてんのよ。殿が呼んでるわよ。じゃ、私仕事あるから」

「ちょっ、まてっ」

「どうしたの」

「昨日の男は誰だ?」

「え、急に何?なんでそんなこと聞くの?」

えっ、なんでだ?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ