ゼロ・フェイスの設定資料 世界観
『科学特区』
1970年に大日本帝国による大阪万博の開催と共に開かれた科学技術の進歩と発展を目的として開設された都市。東日本に『相模』、西日本に『安芸』の二ヶ所が開設された。
事実上、設立に深く貢献した十五大財閥の独立国の様な有様であるが、実はその設立には、ゼロフェイスこと、清宮・一二三の活躍が深く関わっており、歴史に埋もれた事実ではあるが、未だにゼロフェイスの指令や命令は科学特区の中でも、上位指令として機能しており、実際にはゼロフェイスの国である。
また、『科学特区』においては、市民の事を『生徒』と呼称し、科学特区に暮らしている人間は、全員が生徒と称される。
『科学特区』の組織構造。
『科学特区』において、政治家に当たる人間は全員が『理事』と呼ばれ、官僚に当たる人間が『役員』と呼ばれる。
警察や軍隊に当たる組織に所属する人間は、『委員』と呼ばれるが、これ等の組織は多数存在しており、ジャッジやウォッチなどの通称で呼ばれることが多く、『委員』と呼ばれることは少ない。
日本の省庁の様に、担当する政策に応じて働く官僚機構は、夫々、局→室→部→課→班→係の順で小さくなっていく。
『統合理事会』・内閣
日本国に置ける内閣に担当する組織。
『科学特区』の行政を司り、『科学特区』における事実上の政府。
事実上の、と着くのは、『科学特区』はほぼ日本国の治外法権であり、独自の勢力であるにも関わらず、正式に日本国から独立した公的文書が存在しない為。
『総合理事会』・国会
日本国における国会に担当する組織。
『科学特区』の立法を司り、『科学特区』の政治の中枢。
『最高風紀委員会』・裁判所
日本国における裁判所に担当する組織。
名称に最高と着くのは、警察組織の一部として『風紀委員』が存在しており、勢力としては『風紀委員』は裁判所の所属となっているため。
その為に、『風紀委員』はジャッジメントと言う通称を持つ。
『実力執行局』・軍部
『科学特区』における全ての武力組織を傘下に押さえており、警察組織の多くもここに所属している。
例として、後述する『監視員』、『警備員』、『自警団』はこちらの所属である。
この他にも、『番長』と言う賞金稼ぎや、『浪人』と言う傭兵業など、多くの武力勢力が存在しているが、それ等もこちらの管轄になる。
十五大財閥
『科学特区』設立にかかわった日本国の経済を支える十五の財閥。
その経済力と政治力は日本だけでなく、世界全域にまで及んでおり、『科学特区』の中でもその影響力は絶大。しかし、十五大財閥と言う、微妙な数の多さゆえに、利害関係が入り組んでおり、その為に絶対的な力を持つ者は少ない。
・山本財閥
・山内財閥
・山垣財閥
・田神財閥
・田代財閥
・田沢財閥
・結財閥
・一財閥
・円財閥
・サテンコンツェルン
・錦コンツェルン
・絹コンツェルン
・桜花グループ
・梅花グループ
・桃花グループ
『多重能力』
一人の人間に複数の超能力が発現したこと。
後述する『多彩能力』に似ているが、その内実は似て非なる者であり、『多重能力』は実際に能力者自身に複数の能力が発言している。
能力使用者の脳への負担が大きい上に、能力の発動時間が短く、発動できる数も大きく限られているが、その分威力と精密性に優れている。
『多彩能力』
簡単に言えばコピー能力であり、数多くの能力を操ることができるが、『多重能力』と似ているため、一般的に混同されがちであるが、実際には似て非なる者である。
実際に複数の能力を保持する『多重能力』と違い、『多彩能力』の場合は、『多重能力』の様に威力と精密性は高くはないが、能力の発動時間と発動数が『多重能力』に比べて大きいことが挙げられる。
『科学特区』治安維持組織
『番長』
半民間軍務従事者。簡単に言えば、賞金稼ぎ。
半民間と言うのは、活動に際しては正式な免許が必要となり、活動資金に関しては公的な補助が出る為。
しかし、活動そのものに関しては『監視員』や『風紀委員』の許可が出ない限り、活動を制限されたり、基準となる実績を積んでいない限り公的機関からの活動の許可や要請がおりなかったりする。
『監視員』
低位レベルの超能力者とそれに対抗する装備を中心として設立している治安維持組織。
通常事件の捜査や、街の巡回や交番勤務を担当する、いわゆる「お巡りさん」。
いくつもの専門部署に分かれており、代表的なものに以外のものがある。
通常捜査担当の『パトロール・システム』。
暴徒鎮圧の為の武力行使組織である『セキュリティ・システム』。
科学捜査担当の『サーチ・システム』。
『風紀委員』
高位レベルの超能力者や魔術師を中心として設立している治安維持組織。
風紀委員会の中の諜報組織。諜報・防諜だけで無く、粛清も担当する『粛消会』。
風紀委員会の中でも特に武闘派で鳴らし、違法組織への突入やテロリストの捜査を担当する『消暴団』。
風紀委員会の中のエリート組織。主に捜査戦略を練り、現場での指揮をも担当『紅蓮隊』。
風紀委員会の中でも操作能力に優れ、張り込みや偵察、科学捜査などの通常操作能力をもつ『斗成組』。
『警備員』
対高位レベル超能力者を想定して、強力な装備を中心として設立している治安維持組織。
『風紀委員』と共に、『監視員』よりも強力な権限を与えられた治安維持組織。『風紀委員』との最大の違いとして、『こちらが能力を使えない状況で対象が強力な能力を駆使している』状況を前提としているため、『風紀委員』よりも数段厳しく、強力な組織となっている。
『自警団』
日本国から独立した、『科学特区』における軍隊。
義勇軍と言う建前はとっているものの、実際には士官学校が存在し、日本国軍と協定を結んでいる歴とした軍事組織。
『傍観者』
治安維持組織とは別に存在する『科学特区』の諜報組織の総称。
組織内に更にいくつもの部署に分かれており、広報部隊以外の各々の活動内容が徹底的に秘匿されている為に、他の治安維持組織からは煙たがられており、それぞれの組織内に更に別の諜報組織を保有させる結果になっている。
・犯罪組織
/スキルベノム
超能力を悪用し、主に犯罪に使用する組織の総称。ヤクザやマフィアに近く、かなり悪質で、暴力装置としてかなり強力。
殺人、違法品の密輸・密売・密造、違法ギャンブル、地元企業の恐喝、政治家への賄賂・ゆすり、人身売買、売買春など、かなり何でもやる組織。
/スキルデブリ
いわゆるストリートギャング。スキルベノムと同じく超能力を悪用する事は共通しているが、暴走族や不良学生の様に、ギリギリ若気の至りで済まされる者も大体半分いる。
スキルデブリ七大勢力『PERSONA』
『科学特区』の中心地域から少し離れた、かつて大和・座間・綾瀬・海老名と呼ばれた四地域に発生したスキルデブリのチームの総称。
上述された四地域は、科学特区の中でも、生産力が低く、技術を生み出す力も弱かったために経済力が弱く、『科学特区』内での落ちこぼれが集う、一種の終着点であり、その為に治安も悪く、スキルデブリとなった多くの超能力者や魔術師が幅を利かせるようになっていた。
その後、清宮・真紅郎によって立ち上げられたスキルデブリのチームの一つである『ゼータ』が暴力によってこの地域一帯を統率したが、二代目リーダーである浅倉・玄斗の急死によって後継者問題が勃発し、七つの派閥に分裂する。
その後、七つのチームの頭文字をとって『PERSONA』地区と呼ばれるようになった。旧称は、正式名称の『四黒街』を文字って、『地獄街』。
現在、『科学特区・相模』に置いて再開発地域として『科学特区』の上層部が注目をはじめ、マフィア組織であるスキルベノム四大勢力が台頭し、風紀委員や警備員と言った通常の治安維持組織と言った諸勢力と激突し、非常に治安の不安定な地域となっている。
『Phantom』
スキルデブリの中の七大勢力の一角。ペルソナのP。チームカラーは黒。
『ゼータ』の二代目リーダー浅倉・玄斗の第一の舎弟であった竪川・宝来が作り上げたチーム。
事実上の浅倉の後継者。『ゼータ』の幹部であった伊達・士郎、正宗・舜一と共に創り上げたため、チームの多くの人間が『ゼータ』の元構成員であるのが特徴。
チームに所属する人数は、五十人前後とそこまで多くはないものの、所属する全員が能力者であり、更には能力者の質・量ともにPERSONA地区で最大数を誇り、後に、上月・森蔵とド・ランクザン・清秋の二人を加え、伊達・正宗・清秋・上月の四人を四天王として迎え入れ、PERSONA地区の最大の勢力となる。
元々、竪川にとって浅倉は恩人であると同時に憧れの人であり、浅倉の意思を継いで街を守る事を優先しているため、『風紀委員』や『警備員』に知り合いも多く、PERSONA地区の均衡を守る最大のカギとなっている。
チームの目的として、『強い奴らが街を守る』を掲げており、チームに所属するのにはかなり厳しい試験がある。
『PERSONA地区』の二大看板の一角。
『英山連合』
スキルデブリの中の七大勢力の一角。ペルソナのE。チームカラーは黄色。
英・牧人と山田中・一朗太の二人が中心となって作り上げたチーム。竪川と英は幼馴染ではあるが、英は竪川を一方的にライバル視しては、何かと突っかかっていき、返り討ちに合うことの繰り返しであった。
英は、所謂アホの子であり、いつもポカをやらかしたりドジを踏んだりするが、その一方で、やる時はやるところを見せ、重要な局面では必ず強い精神力を発揮する、やればできる子。
その為、英には変なカリスマ性があり、英を守り支えるために多くの人たちが力を貸し、PERSONA地区の一角を担う一大勢力となる。
英山連合のもう一人のボスである山田中・一朗太もその一人であり、一朗太はその妙な名前に反して、世界でも十三人しか存在しない高レベル超能力者である『レベルセブン』の第五位であり、その名前はまさしく世界に轟いており、『科学特区・相模』・『科学特区・安芸』の二つの科学特区を探しても、数えるほどしかいない実力者。
チームの目的としては、『弱い奴らのよりどころになる』であり、裏の目的としては、『竪川・宝来にほえ面書かせてやる』であり基本的には『Phantom』と対立することが多いが、町を守ることには積極的な為、『Phantom』とは手を組むことが多い。
チームに所属する人間は低級の能力者が多く、女性や小学生など、構成員は社会的弱者が多数であり、それ故に『PERSONA地区』最大のチーム数を誇り、『PERSONA地区』における二大看板の一角。
『R.E.D.&Children』
スキルデブリの中の七大勢力の一角。ペルソナのR。チームカラーは赤。
鏑木・亮、愛知・炎真、梵・伝七の三人によって結成されたチーム。最初のREDが大文字なのは、三人の頭文字をとっているから。
この三人に序列は無く、全員が対等の関係であるとしているが、亮がリーダーシップを発揮し、切り込み隊長として炎真がその後に続き、伝七が後処理や事務処理を行うことが多い。
その為、亮が実質的なリーダーであると思われがちであるが、実際にチームの精神的柱となっているのは炎真であり、大きなことは炎真が決める。
PERSONA地区どころか、『科学特区』でも最大のスラム街と化している海底街を本拠地としており、チームの人間は全員ここで育ったために、結束力は強く、チームに所属する人間は全員が家族として行動を行う。
炎真は能力そのもののレベルはレベルスリーという、特に高くはない数値をしているが、超能力者の中でも特に珍しい、『多重能力』の発現者であり、七つの能力を同時に使用することのできるかなり強力な能力者であり、通常は『多重能力』と言うのは二種類の能力までしか発現できず、多くても三つまでしか発現できない為、此処まで多くの能力を操る人間は炎真以外に存在しない。
チームの目的としては、『家族であるチームの人間を守る』であり、自衛のみが目的。基本的に海底街以外の人間のことに興味を示さず、ちょっかいを掛けることはしないが、家族に手を出された報復は、絶対に、徹底的に行う。一度切れたら一番ヤバいチームとして、最も有名。
『三代目玉虫一家』
スキルデブリの中の七大勢力の一角。ペルソナのS。チームカラーは緑。
玉虫五兄弟を中心に結成されたチームであり、元々、初代玉虫一家は『ゼータ』が統一する前の『四黒街』でも名をはせたチームであり、チームの狂暴性ゆえに最恐のチームと呼ばれていたが、『ゼータ』との激闘の末にチームを一度潰されてしまう。
その後、二代目玉虫一家は『ゼータ』の二代目リーダー就任と同時に設立されるが、これもまた浅倉・玄斗の活躍に潰されてしまい、浅倉・玄斗の急死と共に三代目玉虫一家を設立する。
玉虫五兄弟は夫々がレベルファイブやレベルシックスの高位能力の発現者であり、チームに所属する人数こそ少ないものの、全員がレベルフォー以上の高位能力者であり、それ以上に狂暴性が高い。
チームの目的、というより思考として『暴力こそ全て』と言う考えがあり、兎に角『力』に対する渇望と執着があり、『ゼータ』に対抗したのも、暴力により武力を越える。と言う、思想から。
兎に角血の気が多いが、その分、力には素直であり、金や麻薬と言った物にも興味はなく、力で押さえつけられた場合、言う事を聞く。
『Over killer』
スキルデブリの中の七大勢力の一角。ペルソナのO。チームカラーは灰色。
『ゼータ』の空中分解と共に、箍の外れた連中が結成したチームであり、まとまりが無く、兎に角無軌道。
その一方で、上から出された指令には忠実に従うという、矛盾性を見せる。
強さではなく、数で敵を圧倒するタイプであり、チームに所属する人間は、その多くがレベルワンかレベルツーの人間。『PERSONA』には珍しく、『PERSONA地区』以外でも顔の利く有名な勢力だが、誰がボスかは誰も知らない。
『Over Killer』の創始者である蔵王・仁は、基本的には平和主義的な良識を持つ人間だが、その実かなりのサイコパスであり、相当な知能犯。
自由奔放なこのチームを完全に掌握している。
チームの目的としては、『とりあえず群れている』こと。
『PERSONA地区』の中では、二番目の人数だが、実際には科学特区全域にメンバーを持つという、アンバランスさを持つ。
『Ne-音』
スキルデブリの中の七大勢力の一角。ペルソナのN。チームカラーは白。
『PERSONA地区』の女性を守るために発足したチームであり、『ゼータ』の空中分解と共に脅かされるようになった女性を守るために、源・九郎が中心となって作った。
「PERSONA地区」以外からも、暴力やその他の問題で助けを求めて来る女性を受け入れており、一種の縁切り寺の様なことをこなしている。
チームに所属する人間は、硬派な男か気障な男かしかおらず、偶にオネエが混じっている。
チームの創設者である源・九郎はチームの理念からも女好きであり、チーム内にハーレムを創り出すに至っている。
チームリーダーである九郎は、特にスキルは強くないが商才があり、チームに多数存在する女性を駆使して、風俗店を経営し、裏家業では運送業や護衛業などを行っている。
これらの事柄から他のチームに比べて特に資金が潤沢であり、装備を多数取り揃えることで武力を補っている。
チームの目的は、当然のことながら『女性を守る』。
『アーキペラゴ・ライダーズ』
スキルデブリの中の七大勢力の一角。ペルソナのA。チームカラーは青。
清宮・一二三の子孫であり、青海三兄弟の叔父である『青海・無限』がかつて創設し、『ゼータ』が支配していたPERSONA地区の中でも、最後まで『ゼータ』に反抗していたチームである。
当時、『ゼータ』を除いたチームの中では最大の勢力であり、東の『ゼータ』と西の『アーキペラゴ』と呼ばれ、『ゼータ』の『四黒街』統一の終盤、この二つのチームの仲は険悪化し、二つのチームによる抗争もカウントダウンだと思われていた。
しかし、『ゼータ』と『アーキペラゴライダーズ』との抗争が勃発し、多数の死傷者が出ることを憂いた『青海・無限』の兄である『青海・無量』が、『アーキペラゴライダーズ』の行く末を掛けての兄弟喧嘩を行い、街を半壊させるほどの激闘の末に兄の無量が勝ったために『アーキペラゴライダーズ』が『ゼータ』に降り、『四黒街』の抗争は終結した。
『ゼータ』の二代目首領の急死により、『ゼータ』からの独立を決め、再び確固たる地位を築く。
能力も人数もそこそこではあるが、『ゼータ』による統一以前の経歴を持つメンバーが多く、歴戦の人間が多い。それに加えて、『ゼータ』統一以前の人脈によって、活動資金・強力な助っ人・『警備員』との伝手など、組織として多数の強みを持つ。
チームの目的としては、『「青海・無限」の意思を継ぐ』こと
『青海・無量』
かつて『ゼータ』が支配していたPERSONA地区の中でも、唯一、最後まで『ゼータ』に所属することも、屈することも無く、独立を貫き通した伝説の男。
初代ゼロフェイスこ、清宮・一二三の子孫であり、清宮・三兄弟の父にして、清宮・無限の兄。
無量自身は、争いを好まず、ロックやジャズなどの音楽を好み、将来ミュージシャンになる事を夢見る普通の青少年だったが、『ゼータ』が『四黒街』を統一するまでは、劣悪な治安からもめごとが絶えず、その人付き合いの良いお人好しな性格から、トラブルシューターとして活躍することになる。
先祖のゼロ・フェイス由来の圧倒的な異能を持ちながらも、極力暴力を使用せず、問題を平和的に解決していったその手腕から、街のスキルデブリや『監視員』などの多くの勢力から一目おかれ、時に勧誘されながらも、最後まで独立を貫き通して街を去った。
その人柄とは違い、本人の保有する能力は『未知数の異能』と畏れられた。
彼が街を去ったのちに、彼の行動や理念は『ゼータ』のボスに引き継がれ、後の『Phantom』の行動理念にもなった『PERSONA地区』最大の影響力を持つ男。
スキルベノム四大勢力
『吉元興行』
日本のヤクザが『科学特区』に進出して勢力を伸ばした組織。
『マッシュ・グループ』
アメリカ・西欧系のマフィアが連合を組んで『科学特区』に進出した組織。
『プローフ・オフィス』
ロシア・東欧系のマフィアが、連合を組んで『科学特区』に進出した組織。
『黄包党』
中国・アジア系のマフィアが『科学特区』に進出して結成された組織。
巨大犯罪シンジケート『Q』
・スキルベノムにも与せず、彼らよりも遥かに力を持った組織。スキルデブリ七大勢力である『ペルソナ』とスキルベノム四大勢力の最強の敵であり、『風紀委員会』における目下最大の目標。
世界四大宗教
『仏教』
インド発祥の宗教。仏陀ことガウタマ・シッダールタが開祖となり、日本で最も信仰されており、世界的にも信者の多い宗教。
『科学特区』の中でも多数の寺院が存在しており、ヒンドゥー教よりも信者の数は少ないものの、インド周辺でしか信仰されていないヒンドゥー教とは違い、世界中に信者を持ち、その影響力には圧倒的に差がある為、仏教が四大宗教に数えられる。
『七星教』
預言者モーセを開祖として、タナハと呼ばれる教典を聖書として、ヤハウェと呼ばれる唯一神を信仰する宗教。後述する救世教と平静教の元になった宗教。
七星教を信仰する人々はラジノ人と呼ばれ、第二次世界大戦時にはナチス・ドイツによる大虐殺を受けた。大戦後、中東にシオン国を建国する。
信者の数で言えば、仏教の二十分の一にも満たないほどに圧倒的に数は少ないものの、前述の理由から、信者数の一位と二位を誇る救世教と平静教にも影響を与えるために、四大宗教の一角に数えられている。
『救世教』
宮大工の家の子であるイエスを開祖とする宗教。
元は七星教から分派した宗教であり、世界最大の信者数を誇る宗教。その為に、七星教の教典であるタナハに加え、バイブルを教典に加えて、信仰の論拠とする。
大きく分けて、新教派と旧教派の二派に分かれ、更にその派閥も大きく二つに分かれる。
/旧教派
・ローマ=カトリック教会。
別名『正統神聖教会』。ローマ教皇を最高指導者として、イタリア半島のローマに本拠地を置く教会。主に西欧地域に勢力を伸ばしており、バチカン市国をその総本山とする。世界最大の宗教団体。古代の時代にギリシャで力のあった教会が分裂したことから、正統を名乗る。
・ギリシャ=オルソドクシア教会
別名『王道真正教会』。四大総主教を最高指導者として、トルコのイスタンブールに存在するコンスタンティノーポリを総本山とする。古代の時代にローマの教会から分裂し、正統を名乗るローマに対抗して、王道を名乗る。
/新教派
・イングランド=ピューリタン教会
別名『大公心清教会』。イギリス国王が名目上の最高指導者、事実上の最高指導が大主教として、イングランドに総本山を置く教会。中世に、イギリスとの関係が悪化したローマ教会から分裂して、イギリスで独自に発生した教会。大公とはイギリス国王を差す。
・プロテスタント教会。
別名を『信仰新生教会』。イギリスで発生したピューリタン教会の影響を受けて、ドイツ・フランス等のヨーロッパ各国で発生し、後にアメリカで普及した教会。
教義として、『神の下での真の平等』を掲げているために、宗教的な指導者など存在せず、総本山も又存在しない。
『平静教』
商人の息子であったムハンマドにより創始された宗教であり、『救世教』に次ぐ信者数を誇る。
七星教のタナハ、救世教のバイブルに加え、コーランを信仰の教典とする。
歴史的にも影響力があり、政治・経済を語る上では欠かせない宗教。特に、中東で最も影響力があり、その為に中東に国家を建国した七星教とは非常に不仲である。
日本三大宗教
『日本仏教』
仏教の中でも、特に日本で発展した宗教。特に『禅宗』は文化において、様々な方面で影響を与えた。
神道と並んで日本人の多くが信仰しているが、だからと言って格別に政治や経済に影響を与えるということは無い。宗派に置いて様々な宗教的指導者が存在するが、別に信者が不仲になるという事もない。
ゼロフェイス・シリーズ全員が信者だが、それだけ。『科学特区』にも『安芸』と『相模』の両方に多数の寺院がある。
『神道』
古来より日本で信仰され、日本の国家元首である天皇を最高指導者とする宗教。
日本神話を信仰の論拠としており、仏教と同じく日本各地に神社を設置する。仏教と同じく、『科学特区』内に多数の神社がある。
『儒教』
お彼岸や祖先供養など、日本仏教および、日本人の倫理観・道徳に影響を与えた哲学。
江戸時代以前には僧侶の嗜みとして学ぶだけであったが、江戸時代以降、学問として成立した。